長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

昨夜お風呂で考えたことのメモ

■今日午前中の学習会で「男女平等111位の日本と、1位のアイスランド」の話をした。1975年のアイスランド「女性スト」は、9割の女性が参加し、仕事だけでなく家事や育児も放棄。「私たちがなにもやらなければ、社会も家庭も動かない」ことを実力で示し、「男の認識」を変えることにつながった。

■たとえば日本には「母親運動」という伝統的で強い運動があり、「日本母親大会」や地域別母親大会などを軸にして活動している。ぼくもなんべんも分科会講師などで参加してきたが、参加者は圧倒的に女性である。でも、女性だけで議論していていいんだろうか?「男の認識を変える戦略」が必要ではないか? と最近思う。

■「男の認識を変える」ことを目的意識としてもつ。日本では「男のジェンダー」が強固に常識化していて、男女不平等社会の要因になっている。ジェンダー問題は一方の性だけで議論していては突破できない。母親運動も、せめて「参加者の2割は男性に」などの戦略が必要ではないか。

■母親大会などは労働組合や民主団体などの実行委員会で取り組んでいるのだから、準備段階から男性を参加させ、また各組織に「参加者の2割は男性に」の目標をもってもらうなどしたらどうだろうか。男性が議論に加わることの不都合もあるかと思うがそれ以上に「女だけでやっている弊害」が大きいと思う。

■マイケルムーア監督の映画『世界侵略のススメ』のなかでアイスランドの女性が「役員会に女性が3人いたら文化が変わる。1人ではお飾り、2人では少数派。3人でグループの力学が変わる」と語る印象的な場面があった。ぼくの実感としても、そうだなと思う。具体的な数字に説得力がある。戦略である。