最近読み終えた本。
『現代史とスターリン~
「スターリン秘史ー巨悪の成立と展開」が問いかけたもの』
(不破哲三・渡辺治、新日本出版社、2017年6月)
驚愕の連続だった不破氏の『スターリン秘史』全6巻を
読んだ人でないとわからない内容だけど、
そういうレア感、嫌いではない。あらためて振り返りに。
『知ってはいけないー隠された日本支配の構造』
(矢部宏治、講談社現代新書、2017年8月)
深部の問題なのにわかりやすく語られていて一気読み。
日本の対米従属、とくに米軍支配の構造について整理されている。
その起源は朝鮮戦争の時にあるとの著者の指摘。
もっと勉強していきたい。
『医者の働く権利 基礎知識 改訂版』
(医師の働く権利編集委員会編著・岡村親宣監修、せせらぎ出版、2010年9月)
勤務医は当然労働者であり、各種労働法が適用される。
判例なども多数紹介。
労働条件をより人間らしいものにするには、
労働組合で交渉しよう、という内容。
『医師崩壊』(杉田雄二、経営者新書、2014年)
医師の働き方の現状と問題点、今後の課題をわかりやすく叙述。
フランスでは医師もバカンスが当たり前。
国民の間では「バカンス期間は病気になってはいけない」と
ユーモアまじりに言わるとか。
医師の休む権利に対する社会的合意の違い。
『本当の医療崩壊はこれからやってくる!』(本田宏、洋泉社、2015年)
医師不足の問題を軸に、日本の医療の危機について
さまざまな角度から検討。
若干意見の違うところもあったけど、医療を国民のものへ
取り戻したいという本田医師の情熱をひしひしと感じた。
『「オルグ」の鬼ー労働組合は誰のためにあるのか』
(二宮誠、講談社+α文庫、2017年3月)
UAゼンセンという産業別労働組合(連合)で、
労働組合のない会社に労働組合をつくっていく
「組織化」の活動をしていた著者の経験が語られる。
なるほど、と感心するところが多数。
『ゴースト』(中島京子、朝日新聞出版、2017年8月)
7つのお話が入った小説。ほとんどの話が戦争期に
からんでいるのが特徴。さいごの7話目がいちばんよかった。
『空き家の手帖ー放っておかないための考え方・使い方』
(六原まちづくり委員会+ぽむ企画、学芸出版社、2016年)
空き家問題を大きくとらえる本はあるけど、
じっさい空き家を抱えている人、
活用したい人むけの本はあまりないのでは。
具体的アドバイスが豊富でよいです。