長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

資本論の、隔離を、自由への、空をゆく、大丈夫。

最近読み終えた本。
というか、今月読んだ本。
出張が少ないと、やっぱり本も読めないことが判明。
まあ、しゃあない。


『「資本論」のなかの未来社会論』(不破哲三、新日本出版社、2019年3月)

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資本主義の「必然的没落」の法則性、
「生産手段の社会化」でどんな社会が生まれるか、
国家の死滅と過渡期、の角度から。
資本主義の先にある社会は人間の自由、
とくに自由時間の飛躍的拡大が最大の特徴に。


『「隔離」を生きてーハンセン病回復者の愛楽園ガイド』
  (平良仁雄著・山城紀子監修・鈴木陽子編集、沖縄タイムス社、2018年)

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3月に訪れた沖縄で、
初めて愛楽園(ハンセン病療養施設)を訪れた。
そのときに購入したもの。
久米島出身の著者の自伝的内容。国策の誤りにより人権を奪われた歴史。


『自由への大いなる歩み~非暴力で闘った黒人たち』
      (M.L.キング著・雪山慶正訳、岩波新書、1959年)

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アメリカの黒人たちの公民権運動。
その歴史的1ページであるモントゴメリーの
バスボイコットのたたかい。
その詳細な経過と指導者キング牧師の揺れ動く内面の軌跡。
すこぶる面白かった。


『空をゆく巨人』(川内有緒、集英社、2018年)

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パリでメシを食う、もそうだったけど、
川内さんが「書きたい」と思う人は、みな“自分”を持っている。
もちろん人間だから、いろいろな人に影響を受ける。
でも人に流されるのではなく、生きたい自分を生きる。
福島のいわきに行きたくなる物語。


『大丈夫。人間だからいろいろあって』(香山リカ、新日本出版社、2018年)

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北海道新聞に書いていたコラムをまとめた1冊。
さらさらと、本当にさらさらと読めるが、
ときどきグッと心をつかむフレーズが。
さすが香山さん、と思うのであった。