長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

上半期ふりかえりメモ

今日から7月。上半期のプチふりかえり記録用メモ。

年明けは本当にワクワクしていて、目標を立てるのが楽しかった。

1月~2月の「核ZERO講座」の成功は、
目標達成技術の蓄積面からも自信になった。
この勢いで94期岡山労働学校も飛躍を!と意気込んで
募集活動に入り始めた時期に、コロナの感染拡大。

仕事の目標を喪失し、3月以降は講師仕事も激減、
気晴らしもできない生活。最悪を更新し続ける政治のもとで暮らす日々。
精神的にはなかなかしんどかったが、支えになったのは文学。
物語の力だった。

読んだ本は78冊で、
こんなに小説を集中的に読んだのは人生で始めてかも。
天童荒太が良かった。

学習会講師は33回だが、例年の半分にもいかないぐらい。
とくに3月以降の学習会の多くが中止や延期。
集まって学びあう価値を考えることにも。

映画は4本観賞。「男はつらいよ お帰り寅さん」
「パラサイト 半地下の家族」「1917 命をかけた伝令」
「工作 黒金星と呼ばれた男」。

相方の体調は比較的安定。お出かけ5回(旅行はコロナで行けず)。
重度訪問介護の時間を少しずつ増やしていき、
現在は夜勤も週5日に(1月時点は週3日だった)。
支援体制は安定してきている。
6月17日、東大生のゼミでのzoom学習会も無事に終了。

自身の体調もまずまずで、風邪でダウンが1度あったぐらいか。
ただ蓄積疲労はなかなか取れず。レスパイトも必要。
3月10日からのダイエットは7キロ減(75キロ→68キロ)で
毎度のように成功。今のところリバウンドなしでキープ。

下半期もコロナで以前の仕事量には戻らないけど、
次の目標みすえてがんばります。

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4か月ぶりの県外。

きのう(30日)は午前中、香川民医連の1年目職員研修でした。
マリンライナーにのって高松まで。4か月ぶりの県外でした。

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「ものの見方・考え方~考え続けるために」を
テーマに10時~12時半まで。

最初はやはりコロナ。「忘れたくない物事リスト」を交流。
さらに慣れない力、人権感覚を磨く、社会認識を豊かに、という流れ。

しかし、今年の新入職員さんは、
コロナで本当にたいへんな緊張の3か月であったことでしょう。
これからも続きますが。がんばってほしい。

帰って15時からソワニエ授業でした。
久しぶりの学習会連チャンで疲れた~。

準備をぼちぼちと始める

7月2日(木)の
「“住む”を考える~コロナ禍のなかで」学習会の準備をぼちぼちと始める。
ネタ本を並べてみた。まずは形から入るのである。
眺めてみると、やはり早川和男先生の偉大さを感じる。

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この機に新たに読んだ本も何冊か。
おもしろく、深く、考えるきっかけになる学びの場にしたい。

ぜひご参加を!

6月21日。世界ALSデーでした。

きのう(6月21日)は、世界ALSデー。
まあ、そんなに話題にはなりませんが。

相方がALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されてから3年8か月。
身体機能や気軽に移動できる自由など、
失ったものは大きい。
ぼくも日々の介護生活、正直しんどい。

同時に、病気になって見えてきたこと、
貴重な出会いもたくさんあった。
たくさんの人に支えられていると実感する。
人生とは不思議なものである。

相方の『ひめは今日も旅に出る』(日本機関紙出版センター)も
出版から1年。
多くの方に読んでいただいたが、まだの方はぜひ!

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この夏は、社会権講座(全3回)!

岡山県学習協では、8月7日(金)より
隔週金曜日、全3回で
「社会権講座~コロナ禍のなかで、人権を守る」
を開催します。

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生命、健康、医療、福祉、生活、雇用、住宅、教育…。
私たちが人間らしく生きていくための基盤が、
コロナ禍のなかで危機に瀕しています。
キーワードは人権。なかでも、社会権の再生こそ、
新しい社会の核心になるべきです。尊厳を、手放さない。
そのための力をつけあう学びの場です。

ぜひ、参加を広げてください。

≪全3回のカリキュラム≫
①8月 7日(金)「社会権とは何か~獲得されてきた『現代的な人権』」
②8月21日(金)「コロナ禍のもとで~人権の危機とその背景」
③9月 4日(金)「社会権再生への連帯~新しい社会の核心と展望」
*時間はすべて、18:30~20:30

ところ:岡山市勤労者福祉センター4階 大会議室(岡山市北区春日町5-6)
講 師:長久啓太(県学習協事務局長)
参加費:1回につき1000円(学生・障害者500円)
【主催&お問い合わせ先】岡山県労働者学習協会
≪新型コロナ感染対策のため、大きめの会場で開催いたします≫

久しぶりのお出かけ!

相方、4月のお花見以来の外出。
ヘルパーさんと、妹さん姪っ子さんの総勢5名。

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まずは岡山駅近くの中華ランチで食べたかったアツアツ春巻をかぷり。
生ビールぐびり。久しぶりの外食にまんぞくそう。

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さらに岡山のALS患者、赤木浩司さんの個展に。
源吉兆庵で働かれていたそうで、吉兆案美術館での開催。
動くからだの部位でパソコン操作しながら描いた絵の数々を観賞。
気の遠くなる作業だが、人間の表現したい、伝えたいという思いは共通。

最後は高島屋であれこれお買い物。
帰りは雨に降られるも、なんとかセーフ。

さあ、これから外出ちょこちょこしていきますよー!

“住む”を考える学習会

岡山県内での新型コロナ感染拡大が
抑えられてきている現状をふまえ、岡山県学習協でも、
学習会を再開していくことにしました。

第1弾は、7月2日(木)の単発学習会。
93期岡山労働学校「ものの見方・考え方教室」の番外編として、
「“住む”を考える~コロナ禍のなかで」をテーマに開催します。

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あたりまえのなかにある、ものごとの本質を探り、
新しい視野を育てあう、そんな労働学校の学びにふさわしく、
“住まい”のそもそも、人権としての居住権を把握します。
さらに、コロナ禍のもとでの住宅喪失、
住居格差・公衆衛生の貧困による感染拡大、
このかん国民が経験した「ステイ・ホーム」の意味と経験、
などなど、住居・住まいをめぐる問題にスポットをあて、
学びあう時間にしたいと思っています。

会場は、3密をさけるために、通常よりも広い部屋で開催します。
グループ感想交流なども人数を少なくし、感染予防につとめます。

コロナ禍のなかで、集まる場そのものが失われることを
私たちは経験しました。その価値をあらためて実感しています。
人が出会い、交流し、エンパワーメントされる学びの場。
感染拡大防止に努力しつつ、
そうした学びの場を少しずつ再開していきたいと思います。

ぜひ、参加を呼びかけていただければと思います。

【“住む”を考える学習会概要】
日時:7月2日(木)18:30~20:30
場所:岡山市勤労者福祉センター 4階大会議室
講師:長久啓太(県学習協事務局長)
参加費:1000円(学生・障害者500円)
主催:岡山県労働者学習協会

学びの場が、だんだんと戻ってきてほしい。

今日(8日)は、
生協労組おかやまパート部会の新人研修を、午前と午後の2ラウンド。
参加は午前は6人、午後は2人。プラス専従のおふたり。

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内容は、いつもの労働組合そもそも話。
基本線同じだけど、
コロナ禍での雇用と生活の危機は自然に話の中で入ってくる。

そして、やはり新鮮だった。

労働組合の学習会は、およそ3か月ぶり。
もちろん、このかん予定はいろいろあったのだけど、
ことごとく中止や延期で、学習会はなくなっていった。

だから、ほんとうに久しぶりの、リアルな労働組合の学び場。
参加者の反応やまなざし、やりとりを感じられる幸福。

当分は、大人数での学習会は無理かもしれないけど、
少しずつ、学びの場が戻ってくることを期待(講師依頼、まってます)。

さて今夜は学習協の常任理事会。企画の提起あり。
学習運動の学びの場も、そろそろ復活させます。

15年目。なんと以前の学生さんが教員に。

きのう(2日)午後は、
ソワニエ看護専門学校の「ものの見方・考え方」、
今年度1回目の授業でした。
15年目!です。

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なんとですね、教務室に入って準備していたら、
今年度から新しくソワニエの教員になられた方があいさつにこられて、
「私、長久先生の授業受けてました。17期生です」と(つまり10年前)。

いずれはそんなこともあるかなーと思っていましたが、
ぼくが関わった看護学生さんが、看護教員になって母校に赴任する。
感慨深いです。
ちなみに、顔をみて名前を聞いても思い出せませんでした、すみません(涙)。

1回目は、絵本『わたし』を読む、という内容にしました。
患者の多様な顔や生活を見る視点を養う内容です。
もちろん自分への見方も豊かに。

これから、計15回、通います。
例年と違うのは、社会人経験者の比率が高いことと、
全員マスク着用で顔が半分見えないこと(涙)。
そしてマスクしながらの講義は、キツイ…ということ。

以下、感想文を少しだけ紹介。
絵本の感想とともに、相方の話が印象に残った人も多いようで。

■患者さんの病気と状態だけではなく、患者さん自身、
背景もしっかり見たいと強く思いました。考え方、
感じ方の変化の面白さを実感して楽しかったです。
ネコの話をする先生の表情や声色で、ほんとに好き
なんだなーとほっこりしました。

■だいぶ哲学的な話だなと感じました。小さい頃から、
自分というものは何からできてて、いつから自分なん
だろうなぁとか思っていたのですが、少しだけ分かっ
たような気もします。相手がいることで出来あがって
いく、また相手を見るときも、いろんな関係がある
から相手として見えるのかなと考えました。むずか
しいです。

■看護師になったとき、その人の患者としての顔だけ
にとらわれて見てはいけない。ましてや、患者の症状
や数字にとらわれてその人を見ないのはいけない。
「数はつねに1」と言ってる先生の考えに最後になって
感動しました。表面だけでなく、その人の中までしっ
かり見れたらいいと思いました。次回の授業、楽しみ
にしています。

■長久さんのパートナーの話、難病をつげられる大学
病院の時のくだりは、聞いていてせつなかったです。
自分は、ケアしていく立場ですが、長久さんから学ん
だ経験を生かした仕事をします。

■長久先生の話、特に実体験で告知の様子を聞いて
自分が看護師になった時に気をつけなければいけない
ことを改めて考えさせられました。相手の立場に立っ
た考え方を自然とできるようにならなければいけない
なあと思いました。

5月に読んだ本たち

5月も、基本的に軽い読み物ばかりでした。
でも、仕事にもきっと活きてくる、と思えるものも多く。
以下、読んだ順にぜんぶ紹介します。
おすすめ度を★の数(5点満点)でつけます。

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『共産党入党宣言』(小松泰信、新日本出版社、2020年)★★★
とある講義準備のため。ひっさしぶりに真面目な本!
と思ったら、ぷぷぷと笑いながら読めた。
といっても、とことんの動画も見てたし、だいたい知ってた内容。
でも小松教授のユーモアで含蓄ある言葉に、改めてエネルギーをもらう。

『改定綱領が開いた「新たな視野」』
     (志位和夫、新日本出版社、2020年5月)★★★★
新聞での掲載時も読んでたけど、書籍になってじっくり読むと、
発見が多いですね。とくにジェンダーのところは勉強になった。

『永遠の仔(上)(下)』(天童荒太、幻冬舎、1999年)★★★★
こんなに精神的に疲れる小説を読んだのは久しぶり。
絶望的なラストを予想していたが、かすかに、
ほんとうにかすかに、踏みとどまる終わり方だった。
背負っているものが重すぎる。荷を分かちあうにも重すぎる。
引き込まれたけど、疲れた。

『閉ざされた扉をこじ開ける~排除と貧困に抗うソーシャルアクション』
                 (稲葉剛、朝日新書、2020年3月)★★★★
地べたで日々活動している著者からの報告と提言。
とくに住宅問題を軸にして。
「外側からのまなざし」を日々更新すること。そして実践。
その先にしか排除のない社会は訪れない。

『ことばハンター 国語辞典はこうつくる』
               (飯間浩明、ポプラ社、2019年)★★★★
『三省堂国語辞典』の編集委員をつとめる著者が
こどもに向けて辞書づくりの面白さを語る。
町を歩きながら「知らない言葉」「ん?と思う使われ方の言葉」を
見つけては写真をとる。言葉は日々変化する。生き物だ。

『火花』(又吉直樹、文春文庫、2017年)★★★★
おもしろかった。お笑い芸人の思索というか、なんというか。
こういう小説はじめてだわ。芥川賞とったのもわかる。
巻末の「芥川龍之介への手紙」もよかった。

『読みたいことを、書けばいい。―人生が変わるシンプルな文章術』
           (田中泰延、ダイヤモンド社、2019年)★★★
これまでも文章術本をたくさん読んできたけど、
これはぶっ飛んで「変」であった。いや、おもしろかった。
本文よりもコラムが勉強になった(笑)。
書くスタンスは人それぞれやなあ。

『路(ルウ)』(吉田修一、文春文庫、2015年)★★★★
台湾に日本の新幹線が走る。その建設事業を軸に、
さまざまな年代の人が織りなす人間ドラマ。
台湾は近い。
歴史的にも日本の占領下時代が半世紀もあり、つながりが深い。
街や風景の描写を読むと、台湾に行ってみたくなる。行きたい!!

『週末は、Niksen。―“何もしない時間”が、人生に幸せを呼び込む』
            (山本直子、大和出版、2020年2月)★★★
タイトルに惹かれて購読。ニクセンとは、オランダ語で
“何もしない”という意味。
日々の生活のなかに、何もしない時間を取り入れる。
オランダ在住の著者がニクセン生活を楽しくスケッチ。

『やがて海へと届く』(彩瀬まる、講談社文庫、2019年)★★★
親友が震災で行方不明になってから3年。
その死とどう折り合いをつけていくのかを綴った物語。
解説で、著者自身の体験がこの物語を生むベースになっていることを知る。
考え続けること、言葉にすること。文学の役割はおおきい。

『パリに行ったことないの』(山内マリコ、集英社文庫、2017年)★★★★
さくさく読めて、読後感よし。
それぞれのパリへの想いと機会が結びつき、第2部へのバカンス旅に。
不思議で魅力的で、人間的な物語。

『あしたの君へ』(柚月裕子、文春文庫、2019年)★★★★★
家庭裁判所の調査官補(調査官の研修期間中の名前)の奮闘記。
人生のつまづき、漂流、葛藤、そして争い。
調査官は、それぞれのバックボーンや背負っているもの、
そしてこれからの思いを大事に、寄り添いながら背中を押す役目。
よかった。

『勿忘草の咲く町で~安曇野診療記~』
             (夏川草介、角川書店、2019年)★★★★★
読後の爽やかさは相変わらず。舞台は安曇野。
神様のカルテとのつながりが一瞬出てきて嬉しい。
1年目の研修医と3年目看護師の恋ばなふくめ、
高齢者医療の現状と葛藤、魅力的な登場人物など、読みごたえあり。

『アルプスの谷 アルプスの村』(新田次郎、新潮文庫、1979年)★★★
山岳小説を書く著者の、アルプス紀行。1964年だから半世紀以上前のものだけど、アルプスの多様な顔や人びとの暮らしが伝わってくる。とくにスイスのアルプスが美しいようだ。アルプスの山陵をこの目で一度はみてみたい。

『ムーンナイト・ダイバー』(天童荒太、文藝春秋、2016年)★★★★★
天童作品は、いつも死がそばにある。
生と死のはざまで、もがき苦しみ続ける。
大震災と原発事故という激浪にのまれた、地域と生活、愛する人との記憶。
進入禁止の海域で潜り続けるダイバーが、喪失と生きる意味をつないでいく。

自分のために時間を使い、いつもの生活に。

きのう、3か月ぶりに、電車に乗った。
岡山駅までの在来線。

8時半。鮮やかな、青空。
自宅から最寄り駅まで、歩く。
まだ午前中は涼しく、気持ちがいい。

9時半。岡山メルパで映画をみた。

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韓国映画の『工作』(2018年)。
南北の対立と政治に翻弄されながらも、
最後は信念に生きる姿に引き込まれた。

12時。久しぶりの外食で、ラーメン屋に。
生ビールも頼み、ぐいっ。
買い物をし、カフェに行き、本屋で新刊を2冊買った。

自分のためだけに時間を使う。

14時。石山公園まで足をのばし、腰をおろす。
旭川と後楽園を眺めながら、買ったばかりの小説を読んだ。

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外での読書は、音が違う。
鳩の声、通りすぎる人の音。
しばし読書を中断し、音と動きを楽しむ。

よく歩いた。久しぶりに街中を歩いた。
コロナの影響はあらゆる場所に。
コロナを抱えながら、日常は続いていく。

17時半、帰宅。
いつもの生活。
苦労はありながらも、大切にしたい、私たちの生活。

淡々と過ごした5月。もう少し淡々と過ごします。

淡々と過ごしている。

5月もほとんど予定がなかったため、
読書とか、2回あった学習会(5人規模)の準備とか、
ルーチンワークの小仕事とか。

コロナ、全体的に落ち着いてきて、
岡山も新たな感染者の報告なく、入院している人もゼロだ。

社会・文化・経済活動もだんだんと再開されていくのだろう。
学習運動も。

6月8日(月)に常任理事会を設定したので、
そこで今後の運動のあり方や具体的企画など提起したい。

もうしばらく、淡々と過ごします。