長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

リーダー研修講座のお知らせ

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【再度のお知らせ】

12月15日(日)に、岡山県学習協の主催で
「変革のための・リーダー研修講座」を開催します(チラシを参照ください)。
9:30~17:00の丸1日の研修講座です。

■当初の予定では会場が勤労者福祉センターでしたが、
岡山県立図書館サークル活動室に変更しました。ご注意ください。

■申込みはまだ空きがある状況です。あまり多くなると
募集を打ち切りますので、お早めに申込みいただければと思います。

■開催目的と内容
 私たちの運動は、活動を前にすすめるためのトレーニング
機会が少ないのが現状ではないでしょうか。そもそも運動や
組織の力を高めるとはどういうことか、リーダーの役割や
目標設定の方法など、大事な活動技術を学びあう機会にし
たいと思います。
①「運動・組織と“関係の質”~リーダーの役割」
②「目標の達人になる~目的・ビジョン・ゴール・目標」
③「リーダーと学習~成長への原動力」

*主催&お問い合わせ先:岡山県労働者学習協会
TEL&FAX 086-232-3738
≪申込みはメールかFAXでお願いします。申込みがなければ参加できません≫

レジェンドさんが『友』を読んでいました

きょう(18日)は、月刊誌『学習の友』の配達。

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某労組の事務所に行くと、
まさに『学習の友』をペン持ちながら
読んでいる人が!!

この方は組織拡大のレジェンドで(ナラティブ話が感動する)、
こんども愛媛に組織拡大の話をしにいくので
バックナンバーを読み直していると。さすがです。

このあと、いろいろ労働組合の現状について
語り合いました。危機感が足りないと言われておりました。

研修医ふたりがわが家に来訪

きのう(17日)、本当は東京で会議だったんですが、
相方が医学生時代から関わってきた研修医2年目の
ワカモノふたりが我が家に来訪ということで、こちらを優先しました。

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すき焼き食べながら、研修の様子やら相方の生活の話やら。
あっという間の3時間でした。
ふたりとも、もうすでに医者の顔つきでしたね。

「次の目標は?」と聴かれた相方。
そういう質問がありがたい。

「尊厳ってなんとなくで使っていたなと」

昨夜(14日)は、93期岡山労働学校の第7講義。
テーマは「憲法の人間観―人間の尊厳と個人の尊重」でした。
24名参加。

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今期はほんとうに雰囲気がいいです。
受講生の関係性も回を増すごとに深まっているなと思います。
講義の概要は以下。

一。日本国憲法のそもそも
 
◇憲法とはそもそもなんでしょう。
 ◇日本国憲法の生まれた時代背景
 ■人間を人間と思わなくなる戦場・戦争。
  国家や民族を優先する全体主義。「個」の消失。

二。日本国憲法の人間観-尊厳を中心に
 
1。尊厳とは
  ◇第2次世界大戦以後、再確認された価値観(人間観)―世界人権宣言より
  ◇各国の憲法にも
  ◇人間であることを説明する言葉
  ◇「人間の尊厳」と「個人の尊厳」

 2。尊厳(人間をどうみるか)をめぐってせめぎあいの時代
  ◇長久の身近なところでも
   ―「オムツを使わないのはわがままなんじゃないですか」事件
  ◇「LGBTには生産性がない」と言い放った自民党国会議員
   *偏見、レッテル、十派ひとからげ。自分と違う人を排除・攻撃。
  ◇労働者がモノや機械のように扱われていないか?
   奴隷になっていないか?
   *「役立つかどうか」「できるかどうか」。労働者への評価が、
    能力主義にかたより。
   *必要でなくなったら切り捨て。
    有期雇用なども人間扱いしていない現われ。
   *「『不良品をよこすなよ。とっとと返品して』 それは、“妊娠
    している派遣社員”の私のことだった」
       (小林美希『ルポ 職場流産』岩波書店、2011年)
  ◇女性を商品やお飾りとしてみていないか?

  ■人権侵害は、強弱関係がはっきりした関係性のなかで起こりやすい
   *人権侵害をするのは、強者。だから運動・連帯や、たたかい
    なくして人権は守れない。

  【日本の「人権教育」の問題点】
   *マイノリティー問題(女性、子ども、高齢者、障害者、
    同和問題、外国人、LGBTなど・・・)の学習が中心となり、
    「思いやり・やさしさ・いたわり」といった道徳的価値の
    学習に変質されやすい。憲法学習や権利学習は表面的。
   *「思いやり」を強調する啓発は、「弱者に対する配慮」や
    「あたたかな人間関係」による問題解決を理想として描き
    出す一方で、「弱者とされる側」が権利を主張したり、
    その実現を求めて立ち上がるような「争議性」のある解決
    を回避し、そうした運動のシーンを啓発の中でとりあげよ
    うとはしない。「心のもちよう」によって人権問題を解決
    しようとするアプローチは、「国家」と「市民」の関係は
    介在せず、人権を実現する公的機関の責務や、法・制度の
    確立による解決の道筋がみえてこない。

  ◇人権にたいする知識、感度をみがき続ける努力が大切。
   *人権感覚は、もろい。さびつきやすい。呪いの言葉が氾濫している。
    ①違和感を持つこと、おかしい、不当だなと感じること。
    ②その「モヤモヤ」が、具体的に「人権の侵害だ」と認識でき、
     対応できること。知識。「わたし」の問題が、社会の規範・
     理念に対する侵害だと普遍化される。
    ③さらに日本の現状と照らし、「こういう法整備が足りない」
     「政治における具体的課題」としてニーズ化できること。
   *しかし、若い世代はとくに、人権感覚をみがくトレーニング
    機会を奪われてきた。
   *人権感覚をみがき続けるには、1人ではむずかしい。人権を
    守り発展させようとする運動や集団のなかで、人権感覚も
    みがき続けられる。労働組合はトレーニングに最適の場。

さいごに:「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の
     不断の努力によつて、これを保持しなければならない」
     (12条)←憲法は、行動する主権者を想定している。


以上。

感想文をいくつか紹介します。

■尊厳ってなんとなくで使っていたなと気づかされ
ました。人間の尊厳と個人の尊厳、どちらも大事
ですが、今こそ個人の尊厳が改めて問われていると
感じます。

■「人権は人の感情に左右されない」。人権感覚は
あるか?と常に問いかけ続けたいと思いました。
日本国憲法で好きな条文の1つが第12条です。
その中の「国民の不断の努力によって」という
言葉が特に好きです。

■人権感覚は「もろい」「さびつきやすい」という
言葉がすごく印象に残りました。ずっとみがいて
いないと、くすんでしまうと感じました。人権とは、
人間とは・・・今後も考え続けていきたいと思います。

■「人権は感情に左右されてはならない」。この
言葉を常に意識して仕事はもちろん生活をして
いきたいと思いました。今回の講義はとてもタメに
なりました。ありがとうございました。

■憲法とか世界人権宣言とかの根本的なものを読むと、
自分の存在がすごく肯定されている感じがして、目の
前がパーッとひらけて解放される気持ちになる。どれ
だけ普段、尊厳を削りとられているのかなと思う。
インプット・アウトプットだいじ。アウトプットを
きいて、一緒に話せる場だいじ。やっぱり、自分の
感覚も大事だと思った。感覚→言語化。自分の考えを
言ったときに「それは違うんじゃないかな」と言って
くれる人もだいじ。

「労働運動を通して日本の隅々で民主主義が芽生えている」

ここ数日、喉の調子が悪かったのだけれど、
いよいよゴホゴホとなってきた。

といっても自宅にいたのでは
休養できないので(いろんな人が来るため)、
通常どおり事務所に出る。

ここ最近の自分を褒めたいのだけれど、
早め早めに仕事をしてきたため、
目の前にひっ迫するものはない。

よし、年に1回や2回、こういう日があってもよし、
と思い、のんびり読書をしたりして過ごしている。

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で、読み始めたのが、積読されていた、
サーロー節子・金崎由美『光に向かって這っていけ』(岩波書店)。
プロローグからグイグイ引きこまれ、
「ただものではない」「人間の出来具合がちがう」
との印象をもつ(まだ半分ぐらいだけど)。

3章の最後に、戦後、北海道の三井炭鉱の
労働組合活動や託児に使われる集会所を建設する奉仕活動に
参加したという記述があるのだが(そこでカナダ人の夫と出会う)、
そこの一文に唸った。

「労働運動を通して日本の隅々で民主主義が
芽生えている中、その片隅で奉仕活動に汗を
流す機会を得ることに魅力を感じたのだった」

こうした表現をさらっとできる
知性と感性が、すばらしい。

まさに、労働運動は民主主義を強く豊かにする運動。

安倍政権を倒しても、
日本の民主主義を前に進めるためには、
下からの運動が決定的なのだ。

今日は「介護の日」ということで

相方が難病ALSとなって3年が過ぎた。
つまり私の介護生活も丸3年になる。
診断から半年は進行が早く、どうなることかと思ったけど、
今はゆるやかで、生活も体調も落ち着いている。

3年もたつと、この生活に完全に慣れて、
あれ?以前はどうだったけ?と思い出せないくらいである。

1年通してほとんど来客がなかったわが家に、
毎日ヘルパーさんはじめ、入れ替わり立ち代り人がこられる。
生活時間はきっちり決まっていて、
休みの日だから遅めに起きようか・・・はできない。
つねに相方中心に時間がまわるわが家。
でも、もう完全にこれが普通なので、どうとも思わなくなった。

「介護はたいへん」は事実そうであるけれど、
わが家はサポート体制が充実していて、
たいへんさの分散が上手くできている。
重度訪問介護サービスの時間数が今年さらに増えたことで、
身体的・精神的負担、両方とも減った。
具体的には、ワンオペ時間が激減したのが大きい。

もちろん細かいバトルは毎日のようにある。
こちらも生身の人間。
疲れているとき、ちょっとサポタージュしたりする。
でも命に関わるからストライキをすることはできない。

そうした緊張関係がベースにある生活。
でも、たくさんの人の手助けに支えられ、
この状態が続けばいいな・・・と思える生活。

そう思える介護者はまれかもしれない。
余裕もない、疲れはてて声を発せない介護者は
全国にあふれているのがこの国の現状だと思う。
家族や地域に介護責任を押し付けるこの国の政治。

「当事者とは、『問題をかかえた人々』と同義では
ない。問題を生み出す社会に適応してしまっては、
ニーズは発生しない。ニーズ(必要)とは、欠乏や
不足という意味から来ている。私の現在の状態を、
こうあってほしい状態に対する不足ととらえて、
そうではない新しい現実をつくりだそうとする
構想力を持ったときに、はじめて自分のニーズ
とは何かがわかり、人は当事者になる。ニーズは
あるのではなく、つくられる。ニーズをつくると
いうのは、もうひとつの社会を構想することである」
(中西正司・上野千鶴子『当事者主権』岩波新書)

これからも、介護の当事者として、
声をあげていきたいと思う。

いつもの労働組合そもそも話を

今日(11日)午前中は、
生協労組おかやまパート部会の新人研修。

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コープ倉敷北の店舗会議室にて、
いつもの労働組合そもそも話を40分ほど。
感想交流でそれぞれの受けとめを出しあいました。

有給休暇への言及が多かったですね(話でも強調したから)。
10月から新しい労組専従になられたIさんも初参加でした。

「集団の認識でしっかり深めていこうと思います」

報告が遅れましたが、木曜日(7日)は、
93期岡山労働学校の第6講義「社会認識のつくり方」でした。
22名参加。

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講義の概要は以下。

一。社会認識のつくり方
 
1。そもそも、なぜ社会や政治を知る必要があるのか???
  ◇公衆衛生の考え方が参考になる。
  ◇川の下流だけでなく上流も。イチロー・カワチさんの例え。
  ◇「働き方」「生活」「地域のありよう」とも共通。

 2。上流で何が起こっているのか!? ―それをどうやって知るか
  ◇私たちは、どのように社会認識をつくるのか
   *直接認識→自分で生の現実にふれる・ぶつかる・でくわす・さぐる
   *間接認識(加工情報)→テレビ、新聞、ネット、ラジオ、本・雑誌・・・
  ◇本日の新聞報道から考える

 3。マスメディアの歴史と現在-日本のマスコミの特徴
  ◇メディアの歴史を簡単に
  ◇日本のメディアの特徴
  ◇「加工情報」を示す具体例

 4。知る権利を―日本国憲法からの理解
  ◇国民主権という大原則―自分たちの社会のことは、自分たちで決める

  ≪自分の間接認識はどこから? を交流してみよう≫

二。社会や政治に強くなる
 
1。考える時間分量について
  ◇圧倒的に“自分の生活や仕事のこと”
  ◇運動や組織では、思い切って社会認識を豊かにする
   「学びの時間」を取ることが大事

 2。集団の認識で、社会や政治の事実のたばを集め、認識を深めていく
  ◇ひとりひとりの認識には限界がある―狭い認識を正し、広げ、深める。
  ◇会議・ディスカッション・情報共有の場を大事に。
   安心して意見表明できる場を。
  ◇本や雑誌や新聞(まともな)を読むトレーニングを
   ―社会や政治に強くなる
  ◇独自メディアも大事。とくに組織や団体のニュースや機関紙。
   SNSの活用。
  【長久のSNS活用について】

 3。メディアリテラシーと、私たちの立ち位置
  ◇あらためて、「社会」「政治」を知ることの意味
   ―「関係ない」の呪いの言葉を払拭しよう
  ◇メディアリテラシーを鍛える。
   どんな立場にたって報道しているかの見極め。

さいごに:みなさんの「生活」のなかで、社会や政治を知ることは
     どれぐらいの比重をしめていますか。1%を5%に。
     5%を1割に。さらに1割以上に。ゆとり時間も欠かせない。

以上。


NHKニュースがいかに国会報道を加工編集しているかの
具体例を紹介(小川淳也議員の統計問題での演説)したのですが、
みなさんビックリされていました。当然ですが。
メディアリテラシーの大事さを感想交流で深めあいました。


以下、感想文をいくつか紹介します。

■社会、政治について今まであまり自分から知ろうと
していなかったです。今回の講義を受けて、社会の
ことを「自分ごと」としてとらえて、自分なりの配分
で社会のことを知っていく努力をしていこうと思いま
した。感情論に流されず、事実を追求していきたいと
思いました。

■病院で働く自分としては、最初の川に例えた説明が
とても心に残りました。私の生活の中での社会や政治
への比重を少しずつ上げていこう・・・と。そして他の
人と語り合い考え合うことを大切にしたいです。

■どうやって上流を知るかを学びました。ツールはたく
さんあるけど、ゆがめられたり、必要な情報が排除さ
れていたり・・・。信用できるツールを自分で見つける
努力が必要だと思いました。

■今の日本で事実を知ることはとても難しいと改めて
思いました。集団の認識でしっかり深めていこうと
思います。

■川は社会全体と考え、上流を変えるには、やっぱり
政治を変えるしかない、と思いました。メディア
リテラシーを鍛えるためにも、もっとまじめに新聞を
読もうと思いました。自分の間接認識、テレビが50%
なので、もう少し本を読もうと思います。読もうと
思って買っている本も何冊かたまっているので・・・。

■川の上流・下流の例えは、わかりやすかったです。
ニュースの加工現状を知ると、何を情報源としたら
いいのかと怖くなる! 1つの情報だけでなく、いく
つかの情報から真実を見つけていくことが必要な
社会となっているのだと思いました。

■最近のメディアには、怒ったりがっかりしたり、
悲しくなったりすることが多く、パワーを奪われて
しまうけど、自分のちょっとした違和感やもやもや
にもきちんと目を向けて大事にし、深めていくこと
が大切だと思った。みんなも、こういう場で集団で
話しあうことの大切さや楽しさについて話していた
ので、労働学校が終わってもこういう場が続けて
もてたらいいなと思う。

「学んだ最大のことは、『問いをもつこと』」

昨夜、ソワニエ看護専門学校の
今年度のレポート採点を一気に。ふう。

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学生さんの知らない一面やこれまでの歩みにふれ、
「え、そうだったのか」「まじ!?」と思いながら読む。
印象に残った授業は例年と同じで
圧倒的に「手について」の講義でした。

嬉しかった、ある学生さんの授業感想を以下に。

「最初は、面白い名前の授業だな、と思っていました。
どんな内容か想像もつかず、楽しみと不安の両方を抱
えて第1回目に臨みました。全15回の講義を終えて、
自分自身を見つめ直したり、憲法について学んだり、
新しい書籍に出会えたり、とても濃い内容だったなと
思います。…『ものの見方』の授業で学んだ最大のこ
とは、『問いをもつこと』でした。いろいろなことに
疑問を抱かず過ごしてきましたが、もったいないと思
うようになりました。問いをもち、柔軟な視点で捉え
る。そうして、この講義で学んだ『ものの見方』を、
これからもっと広げていきたいです」

「言葉について」レジュメ

先日(1日)の、全医労岡山地区協議会での
「言葉について」の講義レジュメを紹介します。


一。言葉の役割について
 
1。コミュニケーション

 2。考えるときの道具
  ◇言葉なしに、考えることはできない
   *判断・推測・比較・分析・総合・推理、想像・・・などの
    考える力(知性)は、言語によって支えられている。
    考える力は、どのような言葉を持っているか(使いこ
    なせるか)と一般的には比例する。
  ◇豊かなことばを獲得できると、ものごとを豊かに考えたり
   表現するベースになる。
  ◇労働者が「労働者のことば」をにぎること。
   *どんな言葉を持っているか。世界の認識、行動の選択が違ってくる。
   *「労働者」という言葉を自分のうちに消化する。労働者としての
    生き方を考える力に。
   *労働条件に対する「文句」「反抗」「わがまま」ではなく、
    「抗議」「要求」。ストライキは「迷惑」ではなく「正当な
    要求を拒む使用者を、困らすことのできる権利」。
   *「団結する」「連帯する」という言葉を、労働者は自分たちの
    生き方としても使う。もちろん労働者だけの専売特許ではない
    けれど、労働者が人間らしく生きるために欠かせない言葉。
    そういう道が見えてくる。選択肢がふえる。自由になる。

 3。書き言葉について
  ◇残ることと、広がること
   *「文字が残る」ことによって、言葉が自分の身体から離れ、
    客観性をもつようになる。書くことによって、みんなで
    それを共有することが可能になる。

二。言葉と社会、言葉をめぐるたたかい
 
1。支配する側の言葉に汚染、慣らされてされていませんか?
  ◇「自己責任」「抑止力」「全世代型社会保障」「勝ち組負け組」
   「多様な働き方」・・・
  ◇私たちを分断し、競争にかり立て、要求を押さえつける
   言葉・表現の氾濫(伝播)。
  ◇「呪いの言葉」
   *「嫌なら辞めればいい」「選ばなければ仕事はある」
    「使えないヤツだな」「企業あっての労働者だ」
    「店がまわらなくなる」「ダラダラ残業」「女なんだから」
    「男なんだから」「お母さんなんだから」
    「デモなんかで世の中変わらない」「野党は反対ばかり」

   *「『呪いの言葉』は、相手の思考の枠組を縛り、相手を
    心理的な葛藤の中に押し込め、問題のある状況に閉じ込め
    ておくために、悪意をもって発せられる言葉」
      (上西充子『呪いの言葉の解き方』晶文社、2019年)

 2。「灯火の言葉」「湧き水の言葉」(上西充子)をつむぎ、育て、
   みがいていこう。

    「私が『灯火の言葉』という表現でイメージするのは、
    心のなかに静かに燃える灯(ひ)だ。体をあたため、気
    力を起こさせ、しっかりと立とうとする自分を支える灯。
    『呪いの言葉』を投げつけてくる人がいる一方で、そん
    な『灯火の言葉』を届けてくれる人もいる」(上西充子、前掲書)

  ◇自分を肯定してくれる言葉。励ましてくれる言葉。
   *みなさんも、他者や本や歌などからそうした言葉を
    もらった経験、あると思います。
  ◇人権の言葉は、すべての人を肯定してくれる「灯火の言葉」となる。

  ■私たちの活動(労働運動や政治運動)はかならず集団で行っている
   *活動の質は、伝えあいの質に規定されている。どれだけ言葉が
    届き、まじりあい、灯火の言葉を伝えあえているか。
    聴くために話すという姿勢。
   *「いつも自分の言う言葉が相手にとってどう響いているか
    ということを気をつけてみないといけません」
    (辻井喬『憲法に生かす思想の言葉』新日本出版社、2008年)

   *「大事なのは、言葉の修辞ではない・・・。『灯火の言葉』は、
    言葉遣いに長けた人だけが駆使できるものではない・・・。丁寧
    に相手に向き合うこと、丁寧に相手を認めること、そして相
    手を認めていることを素直に言葉にすることが、相手に『灯
    火の言葉』として届くのだ」(上西充子、前掲書)

   *言葉を発せない人の言葉を汲み取る。「助けてと言えない」
    「おかしいと言えない」。そうした「発声練習」をする環境
    や訓練がなかった人のほうが多い。

  ◇みずからの身体から湧き出てきて、生き方を肯定する言葉
    ―「湧き水の言葉」を
   *「わたしは」を語る。自分を励まし方向づける言葉。
   *自分が、心から感じたこと、うんうんと考え抜いて発した言葉。

さいごに:「実際には、ひとつの出来事だけで、ひとつの言葉だけで、
     みずからを縛っていた呪いから解放されるほど、簡単に人
     は変われるものじゃない。実際には人は、何度も新たな
     『呪いの言葉』に揺さぶられ、揺れ動き、そのたびに周り
     の人の言葉や行動に支えられ、自分の中に蓄積した『灯火
     の言葉』に支えられ、自分の置かれた状況を俯瞰し、その
     状況をとらえるための新たな言葉を探し、そうして少しず
     つ、少しずつ、不当な干渉に揺さぶられない自分へと変わ
     っていく」(上西充子、前掲書)

レスパイトが。ああ、レスパイトが。

いつもバタバタと仕事していますが、
明日からレスパイトひとり旅!
・・・と思ってここ半月ぐらいがんばってきましたが、
諸般の事情が発生し、泊りでのレスパイトはなしに。

うう。

とりあえず、日帰りでも行ける
温泉でも行って、ゆっくり小説でも読もう。