長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

相方の誕生日

きのう(30日)は相方の誕生日。

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ALSと診断を受けて4回目の記念日です。
最近は体調が不安定で、介護もなかなかたいへんな状況でしたが、
一昨日ときのうと、幸せな時間をいただきました。

日曜日(29日)は民医連時代の仲間たちが
オンラインで誕生日会をしてくれて、
近況交流ふくめ久しぶりの集まりに心暖まりました。

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日頃関わってもらっているヘルパーさんや訪問入浴、
訪問看護のみなさんからも、
たくさんのお祝いの言葉やメッセージなど頂き、
あらためて多くの方に支えられていることを実感。

さらにきのうは嬉しいニュースが。千葉の民医連の病院から
『ひめは今日も旅に出る』の43冊注文があったと、
出版社の方から連絡がありました。

そしてきのう夕方、ソワニエ看護専門学校の
レポート採点をしていました。
今年はとくに相方とALSの話をした講義が印象に
残った学生さんが多かったです。
私たちの発信を受けとめ、学びにしてくれているみなさんの言葉に、
こちらが力をもらっています。まだまだがんばらねば。

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昨夜は相方の好きな高級牛肉(笑)とケーキでお祝い。
これからも人生を楽しみ、引き続き発信していきます!

広島で、四國五郎と幹部養成基礎講座

金曜日(27日)は広島でした。

ランチを食べてから平和公園へ。
原爆死没者追悼平和記念館でしていた
「時を超えた兄弟の対話」をみました。

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絵画と詩でヒロシマを発信し続けた四國五郎。
その生き方を決定づけたのが、
当時18歳だった弟・直登の被爆死と彼の残した日記だった。
動画映像のナレーションは木内みどりさん。
胸にせまる言霊であった。


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14時からは、広島民医連・幹部養成基礎講座の5回目。
今日は職場づくりが中心テーマ。

課題本『ザ・コーチ』の受けとめ交流、
私からの問題提起30分を受けての職員育成の課題と悩み交流、
さらに新入職員に民医連を語るプレゼントレーニングと盛りだくさん。

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それぞれの経験と言葉が響きあい、高まりあった時間でした。
関われて幸せ。 来月、最終回です。

ケア、防災、いいこと、コロナ、アルコール

最近読み終えた本。


『ケアするのは誰か?~新しい民主主義のかたちへ』
  (ジョアン・C・トロント著、岡野八代訳・著、白澤社、2020年10月)

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フェミニズムの立場からケアや民主主義を問い直す論考と問題提起。
トロントのケアの定義が広くて新鮮だった。
ケアの普遍性と相互性。社会や政治もこの視点で見る!

「市場は、誰が、どのようなケアを受け取るかについて、
倫理的な決定ができません」(23P)

ケアとは、
「わたしたちがこの世界で、できるかぎり善く生きる
ために、この世界を維持し、継続させ、そして修復
するためになす、すべての活動を含んでいる。世界
とは、わたしたちの身体、わたしたち自身、そして
環境のことであり、生命を維持するための複雑な網の
目へと、わたしたちを編みこもうとする、あらゆる
ものを含んでいる」(24P)
「この世界の隅々に至るまできちんと動かそうとする
努力」(25P)


『人に寄り添う防災』(片田敏孝、集英社新書、2020年9月)

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激甚化する災害のなかで、私たちはどのような
心構えでそれと向き合うのか。
被災地での聞き取りや防災会議での経験ふまえながら、
悩みも率直に吐露。
個人の事情や心情まで配慮しながら
「人が死なない防災」を考える良書。

災害時の要配慮者(高齢や障害で逃げづらい人)対応の問題では、
西日本豪雨災害時の真備町のことが詳しく紹介されてます。
災害時における「自助・共助・公助」の関係性とその変遷も。


『いつもいいことさがし 3』(細谷亮太、暮らしの手帖社、2020年9月)

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尊敬する小児科医のエッセイ集。
「暮らしの手帖」の連載をまとめた第3弾。
なんと20年以上欠かさず連載を続けてこられたと。
文に人が表れるというけど、細谷先生の文章はまさにそう。
優しいまなざしは不変。


『コロナ・パンデミックと日本資本主義~科学的社会主義の立場から』
              (友寄英隆、学習の友社、2020年11月)

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副題にあるように、著者が特に力を入れたのが、
科学的社会主義の立場から体系的にコロナ・パンデミックを考察すること。
いやはや、多面的で射程広い研究で、さすがです。


『アルコール問答』(なだいなだ、岩波新書、1998年)

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ものすごく面白かった。
いわゆるアルコール依存(アルコール中毒とも言われる)と
向き合ってきた精神科医の臨床知がつまっている。
しかも対話形式での叙述でわかりやすいし読みやすい。
アルコール中毒の歴史もわかるし、これは名著ですな。

むかしは、アルコール中毒などはなかった。
そもそも毎日お酒を飲めるような人はごく一部だった。
資本主義によってお酒が商品化され、大量生産され、
安価になったためだと。だからアルコール問題は
最初から社会問題として立ち現れてきた。目からウロコ。

『友』読書会、次回は12月16日(水)

月刊誌『学習の友』の記事を読んで、あーだこーだしゃべるだけ!
なのになぜか面白い!発見がある!
そんな読書会は12月16日(水)18時半~20時、地方自治会館2階にて。
今年はどんな1年だった?の交流も。
定期購読していなくても参加OK☆ 12月号をつかいます。

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書評:鎌田華乃子著『コミュニティ・オーガナイジング』

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≪これ読んでください、と言える本の登場≫
 
労働組合とはそもそも、というお話をさせていただく
機会が多い。労働組合の目的や役割、その歴史などを知
れば、参加者は「よく理解できました」となる。同時に、
レジュメにも書いて強調する点がある。こんな話である。
 「わかった」と「行動してみる」には開きがあって、
立ちはだかるものある。「労働組合活動は、みな初心者」
という壁である。変化を起こすための活動など、やった
ことがないのだ。「意義はわかった。でも、何を、どう
すればよいのだろう」となってしまう。対話の方法、人
の誘い方、会議の進め方、団体交渉の仕方、チラシやニ
ュースの作り方、学習会の持ち方、方針(戦略)の作り
方、総括の仕方、人と人をつなげる活動(組織活動)・・・。
とくに若い人は、こうした活動の訓練機会がないままき
ている。だから活動のイメージもわかない。日本の学校
教育でそんなことは教えてくれない…。
 学習会などでは、「模擬団交などをしている組合もあ
りますが、そうしたトレーニング機会を、もっとつくる
必要があります」とは言うものの、それ以上はどうして
も抽象的な話になるので、モヤモヤした語りになってい
た。
 しかし、これからは違う。「そういう人のために! こ
れをぜひ読んでください」と言える本が登場した。それ
が、鎌田華乃子著『コミュニティ・オーガナイジング』
(英治出版、2020年11月)である。これからはレジュメ
に、「活動指南書」として紹介しよう。

≪COは、社会運動のあり方を変える≫
 コミュニティ・オーガナイジング(以下CO)とは、
「世界中の人々が昔から草の根で行ってきた『社会の変
え方』を、理論的・体系的に学べるようにしたもの」で
あり、「幅広い分野で使える変化の起こし方・考え方」
「取り組む課題に応じてさまざまなアクションをとる」
ことができる方法論といえる(本書2P)。
 序章では、著者の鎌田氏自身がなぜCOと出会ったの
か、そのストーリーが語られる。自身の弱さや失敗談ふ
くめた記述は、著者を身近に感じる機会になるだろう。
また、既存の社会運動のあり方・活動スタイルへの疑問
や問題意識は、耳の痛い話でもあり、共感するところで
もある。そして、「人の心を動かす力があり、効果的な
戦略・戦術を持ち、たくさんのリーダーを生み出す社会
運動。普段そうしたことには関わらない人、関わりづら
いと感じる人も参加でき、自分たちの手で変化を起こせ
る社会運動。現代日本には、そんな社会運動が切実に求
められている」という鎌田氏の強い思いが語られる。

≪5つの応用可能なステップ≫
 
「パートⅠ」の1章~6章で、COとは何か、その5
つのステップが解説される。「パブリック・ナラティブ」
「関係構築」「チーム構築」「戦略作り」「アクション」
の順である。COはアメリカの社会運動などを中心に理
論化・体系化されてきたものなので、どうしてもカタカ
ナ語が多く、言葉から距離を感じてしまう人もいる。し
かし本書は、「小学5年生の仲間たちが自由な昼休みを
取り戻す」という架空のストーリーに落とし込み、小学
生たちが主体となって変革を起こしていく物語を通じて、
COの特徴点が理解できるようになっている。とっつき
にくさは消え、わかりやすく、イメージしやすい。読み
進めるうえでのストレスもない。これは類書にない、優
れた特長のひとつである。
 活動における「技」は、個人の所有物である「技能」
と、言語化されていて誰でも学ぶことのできる「技術」
に区別できる。本書は、かゆいところに手が届く「技」
を整理し技術化してくれているので、たとえば章ごとに
執行委員会や小集団で議論し、自分たちの活動に活かし
ていくという使い方もできる。
 5つのステップはそれぞれ、労働組合運動をはじめ、
私たちの関わっている活動に応用できる内容をもってい
る。全部つかえる。それはなぜか。これがCO理解のキ
モになる。COは「社会的にパワーのない人たちをオー
ガナイズし、彼らのパワーを高めていくことを重視」
(161P)「困難を抱えた人たちの力を引き出し、リーダ
ーシップを育てていく活動」(224P)である。強い人
や、すでにパワーをもった人にお願いしたり頼ったりす
るのではなく、立場の弱い人、困難に直面している人の
「資源」を「パワー」に変えることを通じて変化を起こ
す運動論であり、方法論なのだ。
 労働運動などはまさに、個々では立場の弱い、困難に
あえぐ労働者たちを組織化し、その労働者たちが主体と
なってパワーをつくり、リーダーを生み出し、変化を起
こしていくものだ。だから、労働運動はCOを活用でき
る。専従者や一部の役員だけががんばる組合活動と、サ
ヨナラしよう。また、年間スケジュールがもう年度初め
から決まっていて、自発的にアイデアや戦略をつくり、
パワーを集中し、山場をつくるというキャンペーン型の
運動がしにくくなっていないだろうか。「立ち上がるき
っかけは怒りでも、行動は楽しそう、やってみたいと思
えるもの」(90P)になっているだろうか。従来の労働
運動のあり方をブラッシュアップするためのヒントを、
本書は与えてくれるだろう。

≪さあ、探求・行動・学びへ≫
 「パートⅡ」の7章~9章は、じっさいにCOで変化
をつくってきた実践の紹介である。海外の事例、そして
日本での事例。困難に直面する人々をエンパワーメント
し、雪の結晶のような末広がりのリーダーづくり・チー
ムづくりをし、戦略にもとづいて変化を生み出した実践
に、多くの読者はCOの有効性を感じるだろう。
 私は、読みすすむほど、「あの人にも、この人にも読
んでもらいたい」と想像がふくらみ、ワクワクしていた。
鎌田氏は本書の冒頭で、「この本は、世の中のできごと
に『何かがおかしい』と思ったり、暮らしている地域の
問題に気づいたり、今の日本社会や政治の状況にもやも
やしたものを感じたりしている人に、少しでも、その状
況を変えられるかもしれない、と思ってもらえるために
書きました」と述べている。
 私も学習運動のなかで、「変えられるかもしれない」
と思う人を増やしていく活動をしている。困難さもある
が、やりがいのある仕事だと思っている。本書は私にと
っても「百人力」となる1冊だ。たくさんの同志をつく
り、効果的な戦略をもって、ワクワクしながら社会を変
えたい。COの精神にふさわしく、探求・行動・学び
(振り返り)を繰り返しながら、運動論に磨きをかけて
いきたい。

Zoom講演の反応。

先月21日の京都民医連管理者研修の
参加者レポートが、送られてきた。

初のZOOM講演で当日の反応はさっぱりわかりませんでしたが、
全体的にとても高評価だったとのこと(主催者の方いわく)。
レポート内容読んでも、それぞれが考え、
受けとめていただいたみたいで、良かったです。
内容は「ものの見方・考え方」でしたが、相方の話を中心に、
具体的経験話に比重を置いたのもよかったのかもしれません。
ZOOMも意外といけるか?(笑)

何人かの感想を紹介します。

 

■長久啓太氏の講演を聞き、とにかく驚く事ばかりでした。まず思った事はもし自分だったら家族の為に長久氏の行ってこられた事が同じように出来るのであろうか?という事でした。ALSという病気と向き合い、共存されながら悪戦苦闘もされていると思われますが病気を受け入れ、なおかつ今まで通りの趣味である旅行に行かれている事を聞き、夫婦間の信頼関係もそうですし、何より他者の助けもありつつも簡単に実行出来る事ではないと思いますが、「最初から無理、出来ない」と否定的な考えではなく、どうすれば出来るのだろうと前向きなポジティブな考えに今の自分の職場での入居者様への接し方に対し、重度化の入居者様の外出計画等どうしても今のADLでは無理じゃないかと何も行っていないのに「出来ない」と決めつけてしまっていた自分がとても恥ずかしく思いました。スカイリフト等見たことも聞いた事もない機器があったり、自分達だけではどうにもならないかもしれないが補助機器を使用する事で「出来る事の幅」が広がり、無理だと思っていた可能性の幅が広がり、今以上に入居者様に楽しんで頂ける事が増えるのでは?と思わせて頂ける講演でした。

■検査入院時の話で、「医療者は患者さんをスーパーの魚の切り身のように思ってしまっている」と言うことが、当事業所職員にも当てはまるところがある様に思った。実際の生活が見えない、又は見ようとしない職員、地域に出ることを嫌う職員など、患者・利用者を生活の場で捉えるかどうかが他の医療機関と違う民医連の優位性だと思う。また、ALSの奥さんに対する実際の介護の話の中で、人の尊厳と言う問題を考えさせられた。社会の中で一個人の人権を守ること、人権感覚を研ぎすますことが職員にとっても大切で、日常業務の中で人権意識をどの様に育てていくかが課題だと思った。最後に、会議運営については、法人内の会議の時間短く、なかなか職員全員が発言する機会が作れない下で、それぞれが自由に意見を出し合えるように改善する必要があることを痛感した。

■日常の業務の中では、忘れがちな人間関係の強弱について考えさせられる機会となった。管理者=強、一般職員=弱、この形は自然と成り立っているが、この強弱が人間関係に悪影響を与えたり、人権侵害にまで発展することを再認識した。風通しの良い職場つくりにおいては、さまざまな意見に耳を傾け、自由な意見を出せる場を創り出せる雰囲気つくりが重要であることを肝に銘じながら、今後の業務に生かしていきたいと思いました。大変興味深い講義を聞けて良かったです。

■常識はその場にいる人で作られ、文化となり固定されていく。「慣れる」力は大事だが慣れていいことと、慣れてはいけなこと(立ちどまるべきこと)がある、という部分が印象的でした。自分の部署や業務でも権利侵害が一般化していないか振り返る姿勢が大事だと思いました。長久先生は社会資源を上手く活用されており、またそのことを学習講師などで周知していかれ、人のつながりをとても大事にされている点が心に残りました。介護者側に肉体的、精神的にゆとりがなければ辛い「ワンオペ介護」を、多くの人の「手」を借りて、無理せず続けられるような模索・努力でレスパイトひとり旅まで実現されていることがすばらしく、今後もいろんな場で経験を広めていただきたいと思いました。「自分もしんどいけれども、相手の方がしんどいのは言うまでもない。」と思いやりをもてるような信頼関係、早めの表出が本当の大切なんですね。

■民医連新聞のエッセイは毎回読んでいて、そねさん、長久さん、仲間の皆さんから、たくさんの元気をいただいていました。文章から感性豊かで魅力的なお人柄が伝わり、「人間らしく生きる、私らしく生きる」ことは難しい、けど全然諦めることではないのだな、大事なことは何かをちゃんと考えながら生きている姿は素敵だな・・と思っておりました。また、日々の2 人の生活や社会資源の利用の実際などはどうなのだろうと考えていました。ですから、今回長久さんのお話は、とても興味深くお聞きできました。楽なことではない介護生活、「お互いの信頼関係がいちばん大事」「しんどいを表出できるかどうか」など介護者としての想いは、なるほど自身の子育てや家族の介護でも共感するところです。心に残るのはやはり、現実のありようを照らす一つの鏡として、(民医連の)理念や価値観があるということでしょうか。立ち止まって問い続ける、前向きな葛藤は現実とのギャップから生まれることについて、新鮮に受け止めることができました。また、ため口の医療者、ケアをしない医療者、生活背景を知らずに病状説明をする医療者‥本当にそれが現実です。慣れてはいけないことに慣れてはいけないという言葉にも、とても共感しました。

■「尊厳をめぐって、せめぎあいの時代」で「問われているのは私たちの人権感覚」という問いが重くもあり私たち医療者にとっては重要。人を「患者」「利用者」というひとくくりに見ていないか、また仕事する側の都合に合わせようとしていないか、を常に問いかける必要がある。スタッフが、「(忙しくて)ケアできない」と嘆き師長が悩む場面は何時の時代も変わっていないように思う。しかし、患者にとって必要なケアをしていることには間違いがなく、何のために誰のためにやっているのか目的を見失い何か追われて仕事をしている。長久先生が、「介護は精神的にも肉体的にも余裕がなければ辛い」と書かれている。現場の看護師にどのように余裕を持たせるのか。それは時間だけではなく、物事の本質をとらえること、社会を俯瞰する力をつけ、そして患者さんの背景を掴みコミットすること。その力を引き出すことが管理者の役割である。発信し続けることをあきらめない、良質なコンフリクト体験を作ることを目指したいと思う。ゆらぐことを成長の糧にしていきたい。医療者との価値の対立例の「おむつ使わないのはわがまま?事件」は師長間で共有しました。

■長久啓太先生のお話を聞くのは2回目でした。『人権の核心は尊厳』『尊厳とは人間として尊重すること』『不当・理不尽なことになれない自分を』など心に残る言葉がありました。自分自身の考えなどを表現する場や機会をはく奪されてきた若い世代が安心して意見が言える場と人間関係を構築する役割が部署管理者にあることを再認識できました。学びの場が安心して意見が言える場になっているかなど、自問自答しながらも部署管理者としての役割を果たす努力続けていきたいと思いました。『1対1の対話を優先課題に』との事だったので、忙しさにかまけて先送りがちであった課員の面接に11 月中に取り組みます!

■不治の病に侵されながら、とても前向きな生き方に心を振るわせられました。人に言えない苦悩はあるでしょうが、あえてオープンにすることにより、多くの人との関わりを持つことが生きがいに結びついているのでしょうか。今回は困っている患者さんのニーズをどう捉えて、それをどのように実現していくのか、課題を突きつけられた気がします。自治体によって受けられる介護サービスや福祉サービスは違う。また患者にはそのような知識が全くない人がほとんどだと思われる。そのような状況下で、専門家であるはずの我々民医連職員が、どれだけ行政の力を引き出して患者により良い生活を送ってもらえるか。一人一人の患者の人権を守り、どう寄り添っていくか。そしてどうすればその人らしく過ごせていけるか。今回の講義の課題はその実現ではないでしょうか。

■大変貴重な講演ありがとうございました。最初にインパクトを受けたのは、大学病院での“人”として見ていない。ということでした。確かにそれに近い(同じ?)状況を見ることがよくあります。たとえばご本人の意思決定について、息子様に意見をいただく場面で、医師はどうされますか?本人の意思を聞かずに息子様の意思を聞いている。人権はないですね。さらに看護師もカルテには“様”をいっぱいつけていますが、実際は○○ちゃんと呼んでいることがあります。職場風土でしょうか、管理者に問われる一面であります。人権、尊厳の意味が具体的によくわかりました。おむつを使うことがどんなことなのかを、改めてわかりました。イチローカワチさんの上流で何が起こっているのかを見に行く暇がない、しかしそこをなんとかしないと、根本的解決にはならない。その通りですが・・・自分が今もそれができていないということは、他人任せということなのだと認識しています。自分の苦労されたことをさらりとお話しされて、すごい人だと思いました。これからも頑張ってほしいと思います

■相方のそねさんとの関わりの中で、自立観やその人らしさの追求、生活へのアプローチの重要性を熱く語られたが、まさしく現実と理想のギャップの中でゆらぎながらも開拓し進まれている姿に胸がいっぱいになった。果たして自分なら長久さんやそねさんのように生きられるだろうか、我が事として真剣に考える機会を与えて頂いたと思う。この間あらゆる臨床場面で、民医連職員としての根幹となるSDHの考え方や実践を学んできたが、改めて、上流へのアプローチと情報社会の中での間接認識(加工情報)の捉え方と育て方の難しさと必要性を学べた。また有形無形の影響力のある管理者として民主主義的感性を磨く努力をする事と、ひとり一人が安心して表現が出来る主体性のある職場を創っていきたいと強く感じた。

■最も印象に残ったのは『自立観』についてです。介護の現場では、必ず援助者が考え苦慮する課題でもあります。その人にとっての自立とは一体何か?人の手を借りないことが自立なのか?と問う場面、集団で検討する機会を十分に持つことがいかに大切かあらためて感じました。その先に、国や自治体の財政負担、社会保障制度・予算の脆弱さがあることも理解できました。もう一つ印象に残ったのは、『不当・理不尽なことに慣れない自分を』というキーワードです。今こうだから仕方ない、現状でなんとか考えなければと目の前の現象を解決することに力を注いでいる様な気がします。「尊厳」「誰も見捨てない」という理念に対する現実は矛盾の塊で、そのことに慣れてしまうと前進しないという言葉がとても印象的でした。『ゆらぐ』ことができる重要さも感じました。

■オムツの話は、「そうそう、この話は奥が深いよね」と思いながら聞いていました。民医連新聞に投稿されたときも思ったのですが、確かにオムツをつけといた方が、周囲は楽になるかもしれない。でも自己決定の尊重は?むしろ医療や介護に人もお金もかけないことのほうが問題ではないか?と思いました。またこの自治体職員だけでなく、そう思っている人の方が多いのではないかとも思います。周りに迷惑をかけてはいけない、自分のことは自分でする、そんなことを言われ続けてきた社会では、民医連職員でも、自治体職員のように思っている人も多いのではないか。そんな時に何故?ちょっとそれでいいの?と思える職員を多くしていかなくてはと思います。一人ひとりの職員の意見を尊重する上でも、やはり人権感覚の欠如した言動には、指摘をして前向きに改善してもらうことが管理者には必要と思います。

■以前から学びたいと希望していた長久先生の講義に感動しました。私は20 代で民医連に就職し京都の学習協、当時の労働学校に通い、そこで「ものの見方・考え方」を仲間と共に学びました。民医連事業所との関りがなかった私にとって、社会の仕組みが看護労働と結びついている事が解り、職場の医療活動や未来を語るという事がとても楽しかった事を、講義を聞きながら思い起こせ胸が熱くなりました。そして民医連職員として働くことができ良かったと感じています。3 部構成の分かりやすい講義の中で、上流への認識をどう作るのかという部分を振り返りました。情報があふれる中、それを取捨選択するスキルは「自分の頭で考え確認するスキル」です。社会認識をみがくためには、人の命や尊厳に深くかかわる情報を得る時がチャンスだという事がとても印象に残りました。1 部で伝えて頂いた「立ちどまり、問う力」を考えた時、現状を常識として捉え伝えていないか、今一度、組織の「理念」や「価値観」に照らし合わせ語る時間を大切にしたいと思います。

相変わらずなんの系統性もない、乱読。

最近読み終えた本。
といっても、しばらく紹介してなかったので、たまってしまいました。
本の表紙は省略で、字だけです。


『市民とジェンダーの核軍縮―核兵器禁止条約で変える世界』
                                        (川田忠明、新日本出版社、2020年9月)
前半は国際政治の舞台で市民社会(NGOなどの運動)の
力が大きく前進し、核兵器禁止条約成立にも太く流れていた歴史を。
後半は戦争や核軍縮におけるジェンダー視点の発展。勉強になった。


『「非正規」をなくす方法~雇用、賃金、公契約』
          (中村和雄・脇田滋、新日本出版社、2011年)
刊行から9年たつが、非正規労働者の状況は、
思うような改善がみられない。本書も指摘しているが、
必要なのは個々の労使間での問題解決ではなく、
大きな戦略と産業別の運動、そして立法だ。


『能力・貧困から必要・幸福追求へー若者と社会の未来をひらく教育無償化』
         (渡部昭男、日本標準ブックレットNo.21、2019年3月)
コンパクトながら、多様な論点から、なぜ教育無償化なのか、
どうすれば、を記述。お隣韓国での学費負担軽減の運動と取り組みも。
変えるのはやはり運動だ。


『ソーシャルワーカー~「身近」を革命する人たち』
  (井手英策・柏木一恵・加藤忠相・中島康晴、ちくま新書、2019年)
熱い書であった。ソーシャルワーカーは社会正義とすべての人の
人権擁護を使命にしなければならない、
そのための問題提起を恐れずに発信。「専門性の弊害」には共感。


『自己責任社会の歩き方~生きるに値する世界のために』
             (雨宮処凛、七つ森書館、2017年)
マガジン9の連載を加筆・編集したもの。
このかんの様々な出来事や社会問題を思い起こしながら読んだ。
著者も言うように、自己責任とか、働く苦しさとか、1
0年前から変わってない。早く変えたい。


『食べるとはどういうことか~世界の見方が変わる三つの質問』
               (藤原辰史、農文協、2019年)
12歳~18歳までのわかもの8人と藤原さんの
「食べる」をめぐる座談会。内容もおもしろいし、
藤原さんのコーディネートぶりが素晴らしい。
哲学や学問のおもしろさも熱く語られている良書。


『給食の歴史』(藤原辰史、岩波新書、2018年)
めっちゃ面白かった。とくに、給食の歴史に一貫して流れる
「貧困家庭の子どもたちの救済」には深い感銘を受けた。
また運動史的なアプローチも関係者への取材や丹念な研究で
説得力がある。コンパクトだし、給食に関心ある人はぜひ一読を。


『「桜を見る会」疑惑 赤旗スクープは、こうして生まれた!』
    (しんぶん赤旗日曜版編集部、新日本出版社、2020年9月)
取材過程がリアルで一気読み。健在するジャーナリズム。
地域に根をはって活動している共産党の人脈を生かし、
自民党関係者や政治的立場の違う人にも突撃。すごいわ。


『エンド・オブ・ライフ』
 (佐々涼子、集英社インターナショナル、2020年2月)
『エンジェルフライト』『紙つなげ!』の著者だからという
理由で読んだら、引きが強すぎてひりひりした。
書くことの全人性。佐々さんの実母が相方と同じ神経難病という偶然。
在宅医療と死、そして生の物語。


『朝が来る』(辻村深月、文春文庫、2018年)
ふたりの母、不妊治療、特別養子縁組、そして狂いゆく人生。
ラストシーンに救いと希望。とても良かった。
解説は、この小説を映画化した河瀬直見監督。


『依存症臨床論~援助の現場から』(信田さよ子、青土社、2014年)
なぜこの本を買ったのかすでに覚えていないが、
タイトルから連想する内容とは少し違った。
精神医療から距離をとり、カウンセラーとして依存症患者
(とくにアルコール)とその家族に向き合ってきた著者の歩みと思索。


『買い物難民対策で田舎を残す』(村上稔、岩波ブックレット、2020年10月)
徳島で移動スーパー事業を経営する著者による買い物難民の現状と対策。
買い物なしに生活できないという意味では人権問題だし、
買い物行為には多面的な役割があるという面でコミュニティ維持にも。
公助必要。


『とめられなかった戦争』(加藤陽子、文春文庫、2017年)
著者は、日本学術会議任命問題で菅首相により排除された
学者のおひとり。2011年にNHK教育テレビで4回にわたって
放映された内容に加筆。日本の近現代史が専門。
わかりやすく、日本が戦争へと暴走した歴史と要因を学べる良書。


『障害者とともに働く』
  (藤井克徳・星川安之、岩波ジュニア新書、2020年10月)
人はなぜ働くのかの問いから入り、障害者労働問題に分け入る。
実際の現場の紹介、権利や制度からみた障害者労働施策の課題など。
障害者がともに働く職場があたりまえの社会は、
すべての人が働きやすい社会。


『宇宙飛行士、「ホーキング博士の宇宙」を旅する』
         (若田光一、日本実業出版社、2020年9月)
ALS患者でもあった理論物理学者、ホーキングの言葉を導きに、
宇宙飛行士の若田さんが、宇宙、科学、人間、人生、夢と希望、
生と死、未来などをテーマに語る。深く広く、そしてわかりやすい。


『世界の果てのこどもたち』(中脇初枝、講談社文庫、2018年)
出身も境遇も違う3人の少女が1940年代満州で出会い、
短くも忘れない記憶となった友情体験。
侵略戦争と植民地政策、戦後の混乱に翻弄されていく少女たちの物語。
これこそNHKの朝ドラや大河ドラマでやってほしい、傑作小説。


『言魂』(多田富雄・石牟礼道子、藤原書店、2008年)
再読の書簡集。自宅本棚でみつけてパラパラめくって
読んだ跡がなかったので、「未読のこんな本があったのか」と
思い読み進めていたら、最後のあとがきのところに自分の
線が引いてあった(苦笑)。
自分のブログを検索すると、2008年の出版直後に読んでいた…。


『海をあげる』(上間陽子、筑摩書房、2020年10月)
沖縄で未成年の少女たちの支援・調査に携わる著者によるエッセイ集。
大学教授の肩書きだが、作家並の文才で読みやすい。
しかし、内容は娘さんとの日常など明るさをもちつつも、
現実の重さと理不尽さを。聴くという仕事の厳しさも。


『スーパーリッチ~世界を支配する新勢力』
       (太田康夫、ちくま新書、2020年10月)
100万ドル以上の富を保有する富裕層は世界で4700万人。
10億ドル以上を持つビリオネアは約2000人。
少数者に富が偏る超格差社会だ。
富と社会の支配者の実相を明らかにするが、変革の展望はやはり語られず。


『神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話』
             (なだいなだ、岩波新書、2002年)
2人の精神科医が宗教をめぐり語りあうという形ですすむ。
徹底して不安や恐怖にかられる人間から、
宗教や神をとらえる姿勢は重要。平易な文体。
この宗教論が正しいのかどうかは、よくわからない。


『自閉症は津軽弁を話さない~自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く』
             (松本敏治、角川ソフィア文庫、2020年9月)
「自閉症の子は津軽弁しゃべんないのさ」。
妻のひと言から始まる10年越しの研究。
方言の社会的機能や自閉症児の社会性障害という特徴が交差しつつ、
真相にせまる。


『海峡の光』(辻仁成、新潮文庫、2000年)
函館で刑務所看守をする主人公。小学生時代に自分を苛め続けた
優等生が受刑者として現れるところから、物語は始まる。
陰鬱な雰囲気だけれど、詩的な描写が包み込む。芥川賞受賞作品。

総社で労働組合そもそも講義

今日午前中はコープ総社東店にて、
生協労組おかやまパート部会新人研修。

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いつもの労働組合そもそも講義。参加11名+専従2人。
以前勤めていた職場に労働組合があったという方がいましたが、
こうした学習会や活動をした覚えがないと。あるだけの組合。
それはパワーバランスを変える労働運動とは言えない。

1対1の対話は、もはやあたりまえではない。

『コミュニティ・オーガナイジング』(鎌田華乃子、英治出版、2020年11月)
を読み終えました。

で、内容をより消化するために、
もう1回精読してから紹介書きます(こんなことは珍しい)。

読みながらワクワクして、
「あの人にもこの人にも読んでもらいたい」と
思えた本は久しぶりです。
社会を変えるための方法や運動技術を理論化・体系化したものが、
コミュニティ・オーガナイジング(CO)。
本書はわかりやすさ、イメージしやすさも抜群で、
COの最適なテキスト、入門書、実践指南書になっています。

本の紹介は後日するとして、今日は私の経験を少しだけ書きます。

CO実践者の基本として、「1対1対話」があります。
変化を起こすために、同志になってほしい人などに
1対1で対話をして自分の思いや相手との一致点を探り、
具体的行動に結びつけていく手法です。

この1対1対話、あたりまえだ、運動の基本でしょ、
と思う人もいるでしょう。私もそうです。
しかし私の場合は、かなり幸運な環境であったが
ために「あたりまえだ」と感じることができるのです。

私が岡山県学習協の専従活動家になったのは1998年、
23歳のときでした。岡山労働学校に参加し始めたのは19歳のときです。
前任の専従者で事務局長だったI原さんに「専従にならないか」と誘われ、
一定期間、一緒に活動してきました。

I原さんは、理論家でもありましたが、
活動家としても非常に力量のある人でした。
学生時代の活動経験はよく聞きました。
立命館大学だったのですが、民青(という青年運動組織)が
立命だけで1800人いて、「2000同盟をつくろう」とやっていたとか。
日常活動もとにかく今から言えば無茶苦茶で、
朝から意思統一して拡大目標を確認、
また昼に結集して中間意思統一、
それで夜も集まって活動してたそうです。つまり活動ばっかりしてた(笑)。

そういう学生運動ばりばりやっていた人にとっては、
1対1対話は基本中の基本。
変化を起こすためには人と会ってじっくり話をしてつながりをつくる、
行動を具体的する、という活動は、
あたりまえにしてきたし、できるのです。
カフェで1時間ぐらいの対話は日常茶飯事でした。

こういうI原さんの活動スタイルを見ていたので、
私も20代の頃から、1対1対話は活動のベースにあるもので、
そう意識せずに自然にやってきました。
たとえば昨年成功した93期岡山労働学校では、
募集期間中に20人ぐらいの人と1対1対話して、
募集成功のための関係構築をしました。
でも、そうした活動の基本を学べたり経験できてきたことは、
かなり幸運な環境だったと思います。

この1対1対話、私の周りに限っての話ですが、
若い人はほとんどできません。
そういうことが大事だという意識も弱いし、なにより経験がない。
学生運動ばりばりして活動トレーニングしてきた年配世代とは、
それはもう決定的に違います。
会議の仕方や人の誘い方、集団づくりの技など、
若い人はしたことがないのでわからないのです。

何が言いたいかというと、そうした若い人にとって、
この『コミュニティ・オーガナイジング』は、
変化を起こす行動にふみだす勇気と方法論をつかめる
内容になっているということです。

「対話が大事」ということはよく言われます。
でも、対話したことのない人にとっては、
対話というのはとても恐いものであり、勇気がいるのです。
だから、本書のように対話の仕方の具体的ポイントまで
理論をベースにわかりやすく解説されているものが必要なのです。

運動のあり方を本気で変えたい。

『コミュニティ・オーガナイジング』(鎌田華乃子)、
きのう届いたので読み始める。

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序章が、鎌田さん自身のパブリック・ナラティブ
(自分や私たちのストーリーを語る)になっています。
日本人が日本人のために書いた、COの入門書。
これで多くの人が学びやすくなりましたね。

コミュニティ・オーガナイジングとは、
「世界中の人々が昔から草の根で行ってきた『社会の変え方』を、
理論的・体系的に学べるようにしたもの」(2P)です。
私はCOのワークショップは未経験ですが、
活字では断片的に学んできました。

ところで今日午前中、ある若者に会った時、
「いまめっちゃ勉強してます。長久さん何かいい本ありますか」
と聴かれたので、さっそく本書を紹介したら、
「わー!」と速攻で写メとってました(笑)。

その若者はCOワークショップ経験ありです。
若い世代が、どんどん新しい運動文化をつくっていってほしい。
もちろん先輩のぼくもがんばりますけど。

ベテラン世代も、まずは本書を手に取ってほしい。
きっと役立ちます。というか、運動のあり方を変えましょう。本気で。
危機感もってます。

また全部読み終わったら、感想書きます。

短時間職員研修で憲法と人権の話

書くのが遅くなりましたが、今週月曜日(9日)の午後は、
林精神医学研究所(林病院、ひだまりの里病院)の
短時間職員研修で「日本国憲法と人権感覚」の講義でした。

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これまでパート職員さんには研修機会がなかったそうですが、
今年度から制度化したそうです。4回にわけて、対象全員。
すばらしい。ということで、あと3回、同じ研修で来ます。


講義の流れは以下。

一。憲法のそもそも
 
1。憲法とはそもそもなんでしょうか。

 2。人権とはなんでしょうか。

 3。日本国憲法が生まれた歴史的背景
  ◇日本の近現代史。戦争し続けた国から、戦争できない国へ。
  ◇1931年~1945年のアジア太平洋戦争。巨大な人権侵害。

 4。立ちどまり、問う力―私自身の経験から
  ◇理念の存在意義を考える―慣れる力。慣れない力。
  ◇「理念」「価値観」がある意味

二。人権感覚をみがく
 
1。人権感覚は、つねに磨き続ける努力がないと脆い。さびついていく。
  ◇人権侵害が「常態化された」場所は、それが強固な
   常識や文化になっている場合が多い。
  ◇みずからの人権感覚を研ぎ澄ませる(生活や人生を大事にし、
   人間らしさを問う)ことと、患者や利用者の人権を尊重する
   こととは、同じ地平にある。補強・補完関係。

 2。目の前の事象だけに対応していても、人権は守れない
   ―認識深化への努力を
  ◇イチロー・カワチさんの例え。川の下流だけでなく上流も。
  ◇上流への認識。社会や政治に強くなる。

さいごに:当事者になろう。違和感に蓋をしない生き方を、仲間とともに。


以下、おもな感想文です。

■日本国憲法について勉強しました。とても勉強になりました。
憲法によって私たちの生活は保障されていることをありがたい
と思います。自身も慣れることなく、立ちどまり、考える力を
もちたいと思います。

■憲法とか人権とか日々の生活の中ではあまり考えることなく
生活しているので、改めてこういう勉強会に参加させてもら
えて、とても刺激になりました。もっと勉強しなければと思い
ました。まわりを大切にしたいです。

■憲法とは、ときかれても具体的に答えるのがむずかしかった。
憲法とは私が私らしくいられるための自由や権利=人権保障で
ある。人権を知っておかないと、奪われてもわからない。人権
とはどういうものか、これを機会に勉強しておかないとと
思った。立ちどまり、問う力。慣れる力、慣れない力。話の
内容が、とても考えさせられることが多かった。もう一度、今の
職場での対応など、自分自身を振り返ってみようと思った。
日々の忙しさに流されがちだが、慣れってこわいなあと感じた。

■憲法について1つ1つ勉強することは普段なかなかないので、
良い機会になりました。歴史から改めて知ることにより、なぜ
憲法が必要なのか、その重みを知ることができました。また、
長久さんの話を聴いて、自身の経験と重なる部分があり、当時の
気持ちを思い出しました。自分や家族が病院へかかったり患者の
立場になった時、医療者側の対応がすごく目につきます。いつも
私たちは利用者さんからどう見られているのか、疑問に思われる
対応をしていないか、それを振り返る良いきっかけでもあると
思います。まとまりのない文章ですが、自分自身の関りを見つめ
直し、また自分自身のことも大切にしていこうと思いました。

■人間らしくあるために人権があることがわかりました。戦後
に人権を守るために日本国憲法が作られましたが、時の経過と
ともに人権感覚が薄れている現状に気づかされました。慣れと
いうものは本当に恐いなと思いました。医療人としても人権
感覚を磨き、患者様に寄りそえるよう努力していきたいと思い
ました。改憲と社会保障の後退をしないよう運動していきたい
と思いました。

■憲法を知ることで、自分の日常を振り返るよい機会になり
ました。

■“憲法とは”、“人権とは”をきかれて、すぐに出てこない自分を
恥ずかしく思いました。人権とは何か、なぜ人権保障なのか、
なぜ憲法があるのかを改めて考えさせられ、長い歴史と先人
たちの努力によって今の自由があることを思い、守っていか
なければいけないし、その自由をしっかりと使う必要があると
思いました。“私が私らしくいられること”は自分の子ども、
周囲の人に対しても考えていかなければならないし、慣れてし
まったり、めんどうに思うことに対して気をつけていきたいです。
先生のお話がわかりやすく、改めて憲法、政治について勉強
しなおしてみたいと感じました。

社会保障のそもそも学習

きのう(11日)の午後は、
児島歯科診療所(倉敷医療生協)へ。

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14時から職員学習「社会保障のそもそも」でした。
休憩とディスカッションもありの2時間。

学習協で夏にした社会権講座全3回を圧縮した内容でした。
社会保障の本質(生活保障ですよ)や財源論、
人権学習と運動がカギという話です。

日本の現状も怒りをこめて。