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長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

第7巻、失業の近代史、とにかくうちに、マルクスなら

最近読み終えた本。

『宮本顕治著作集 第7巻 1975年~80年』(宮本顕治、新日本出版社、2013年)

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なかなか複雑な時期の論考集。
ぼく、みやけんさん尊敬してるしスゴイ人だけれど、
彼の強さは多くの人を傷つけたかも、とも感じる。
もちろん、その強靭さは、この時代に必要だったんだけど。
指導者ってむずかしいね。


『失業と救済の近代史』(加瀬和俊、吉川弘文館、2011年)

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おもに明治時代~1945年の敗戦までの
「失業問題」に焦点をあて分析。
経済状況と失業の特徴、失業者の生活と意識、
失業対策と政策論争など。
まあ、いまと雇用者状況の様態がかなり違うので
そこはみておくとしても、失業に際しての救済は
かなり貧弱であったと言える。
そのことが、いまの日本の失業保険の貧弱さと
繋がっているのだろうか。

資本主義社会にとって、失業とは何なのか。
今後も深めていきたい。


『とにかくうちに帰ろう』(津村記久子、新潮文庫、2015年)

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まあ、ほんと、なんてことない話。
でも職場の人間関係やら、日常へのまなざしが細やかで、
「ああ、そうなんだよね」の共感するところが多い。
「ぷぷっ」て笑うところもたくさんあり。センス良し。

なによりタイトルがいい。
とにかくうちに帰りたい、という時。あるよね。


『マルクスならいまの世界をどう論じるか
        ―アメリカ、中国、IS,ロシア、EU』
             (聽涛弘、かもがわ出版、2016年1月)

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いやいや、聽涛さんが大月書店から出版されていた
『カールマルクスの弁明』『レーニンの再検証』
『マルクス主義と福祉国家』はすべて読んでいて、
事務所の本棚に常駐させてますけど、この本も刺激的でした。

こうした広く深い認識にふれることって、すごく大事ですね。

経済的土台を基礎に、世界情勢を網羅的にとらえようとする視座こそ、
マルクス的と言えます。勉強になりました。