長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

山口民医連での研修会2回目。憲法講義の感想文も。

きのう(28日)は、山口民医連の職員研修会での講師仕事。
全3回の2回目でした。前回と同じで憲法とものの見方の2本。
始まる前に、宇部協立病院の案内もしていただきました☆

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研修会のようす。

みなさんの感想文を終了後すぐにコピーしていただけるのでありがたいです。
以下、憲法講義の感想文をいくつか紹介。

■憲法とは、と最初に聞かれた時、私は「国のきまり」
という簡単な言葉しか浮かびませんでした。憲法とは
人権保障…でも人権とは? 個人が尊重され、自分が自
分として生きること。毎日の生活の中で真剣に考えた
ことがなかったような気がします。1条1条に深い意味
があることを学びました。

■憲法の見方がまったく変わりました。条文を並列的に
とらえていた。あまり章立をみていなかった。条文の
理解も不十分。13条は幸福追求権のみ知っていた。第
3章の大切さ、その意味がはじめてわかったような気が
する。「私が私でいられる」=人権。ここから出発する。

■学生時代に学んだ時は「ただの文章」として捉えてし
まっていたことを思い出した。就職し、出産し、様々
な経験を積んできた今、長久先生話を聴きながら、憲
法がどれだけ密接に、自分の生活に関わっているか実
感した。普段から当然と感じることはほとんどが無意
識で、意識するだけでこんなに見方が変わるのかと、
とても勉強になった。「日々ゆれながらも、この立場
にたち戻れるか」「憲法は解釈するものでなく、使う
もの」

■私たちは憲法で守られている。まずきちんと憲法を知
るということが大事。第3章をしっかり理解する。人間
らしさの基準が下がらないよう私たち主権者が成長し
ないといけない。

■憲法が国家を縛るもので、個人を尊重するためのもの
だということがよくわかった。平和は目的ではなく前
提であり土台というのが心に残った。不断の努力とし
て、自分はまず憲法をもっと知る必要があると感じた。

5日は「労働組合たんけん隊講座」

せまってきました。
3月5日(日)は丸1日の「労働組合たんけん隊講座」。
(岡山県学習協主催。詳細チラシ)。

岡山医療生協労組や林精研労組では
「執行委員はみんな参加しよう!」と取り組まれています。
岡山市職労も日刊紙「おたけび」で講座を紹介し、
書記長みずから参加予定。

まだまだ申込み受付中です!

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労働学校でともに学んだ仲間たちが

きのう(26日)の午後は、
岡山労働学校でともに学んだ仲間たちが
方を囲む会を催してくれました。お子さま入れて22人も

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病気になってからたくさんの方が気づかってくださり、
うした場もつくってくれる。
鳥取からわざわざ参加してくれた仲間や、
さまざまな形での励まし。感謝です。
あらためて相方の近況や気持ちを伝えられる機会にもなりました

それにしても、相方が労働学校運動に関わっていた頃から
20年ほど経ちますから、時の早さを感じます。
みんな若かった…!

でも労働学校でともに切磋琢磨した仲間たちと会うと、
うした時間の隔たりはほとんど感じることなく、
あの頃と同じような感覚になりますね。

相方は、こうした仲間との活動や仕事で得てきたことが、
病気に向き合う力になっていると話しています。
これからも、可能なかぎり、
時間の共有の機会を持てたらなあ、と思います。

ほんとうにありがとうございました。

 

香川・国際女性デー集会にて「女性と憲法」講演

きのう(26日)の午前中は、香川の高松駅近くの会場にて
「2017国際女性デーかがわのつどい」。
「女性と憲法」をテーマに講演。会場満席でしたね。

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福祉保育労の若いみなさんの手話歌からのスタート。
国際女性デーは3月8日ですが、ひと足早い集いです。

私の話は盛り込み過ぎでややまとまりがなかったかも。
憲法は「あなたがあなたであることを保障するもの」と強調。

質問は家事労働への正当な評価について。

島根民医連で「人間発達の職場づくりとものの見方」

きのう(25日)は午前中、島根民医連職責研修会で講師仕事。
「人間発達の職場づくりとものの見方」がテーマ。

昨年2月に、民医連中四国地協の教育担当者の交流会で
同じテーマで講演して以降、山口・広島・香川・鳥取と波及し、
今回が5県目の同じ講義。機会をいただきありがたいことです。
毎回バージョンアップしてます。

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きのうは出雲、松江、斐川の各事業所から
77名の職責者のみなさんが参加。
みなさん熱心に聴いていただきました。
講演後はグループワークでしたが、
私は途中抜けさせていただき、帰路につきました。

『ものの見方たんけん隊』も20冊完売でした。
ありがとうございます☆

移動の多い週末です。

今日(24日)は勤労者通信大学入門コースの
教科委員会の会議で東京です。これから新幹線です。

で、会議を終えて、
夕方の飛行機で出雲へ。そのまま出雲泊。

土曜日は朝9時から島根民医連職責者研修会で講演。
終了後すぐさま岡山に帰ってきます。

日曜日は午前中香川の女性デー集会で講演。
またもやすぐさま岡山に帰ってきて、午後の予定に。

移動時間をどう有意義に使うか。
しっかり勉強したいけど。

91期岡山労働学校 【第1報】

91期岡山労働学校の第1報です。
5月から「時間を考える教室」を開校します。

働き方改革? プレミアムフライデー?
いえ、もっともっと本質的なことを学ぶのが労働学校です。
時間について考えることは、自分の生活や人生に
ついて考えることでもあります。

ぜひ岡山労働学校でご一緒に学びませんか?


【91期岡山労働学校「時間を考える教室」カリキュラム】

①5月11日(木)
 入学式ミニ第1講義「時間をどう使う?―時間の主権」
②5月18日(木)
 第2講義「宇宙(時間)のはじまりから資本主義社会まで」
③5月25日(木)
 第3講義「労働時間を考える(1)―1日何時間働くのか」
④5月27日(土)
 ふれあいコンパ(居酒屋交流会)
⑤6月 1日(木)
 第4講義「労働時間を考える(2)―休日・祝日・有給休暇」
⑥6月 8日(木)
 第5講義「イチかわ分かる残業問題」
⑦6月15日(木)
 第6講義「家事労働時間とジェンダー問題」
⑧6月18日(日)
 1日レクリエーション(交流企画)
6月22日(木)
 第7講義「労働時間短縮の歴史とその原動力」
6月28日(水)
 第8講義「ゆとりある私的時間の創造―時短革命の時代」
7月 1日(土)
 修了式&修了コンパ

【概要】
*基本毎週木曜日18:30~21:00。6月28日講義のみ水曜日。
*会場:岡山市勤労者福祉センター(岡山市北区春日町5-6)
*講師:第1~4、6~8は長久啓太(県学習協事務局長)
    第5講義は内田和隆(生協労組おかやま副委員長)
*受講料:8000円(学習協会員は6500円。学生・障害者は3000円)
 単発参加は1回1500円(学生・障害者600円)。入学式のみ1000円。


チラシができたら、またお知らせします☆

「自分らしさを勝ちとるためにがんばります」

昨夜(22日)は、岡山市学童保育指導員労組での学習会。
20人ほどの参加でした。
「労働組合がなぜ必要なのか―働き方と人権」という
テーマで私から40分ほど講義し、
その後3つのグループに分かれて感想交流しました。

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みなさん熱心に聴いていただき、
グループ感想交流も話がつきなかったようです。

学童保育のニーズは年々高まっていて保育所の数も
増えているのに、法整備が不十分なために、
施設も指導員の質もバラバラで不安定です。
とくに指導員は非正規・低賃金で離職率が高い。
「働き続けられる職場をつくることは子どもたちのへの
責任でもある」ということも強調しました。

全体的には、そもそもの話でしたが、
人権や尊厳ということも、前提として押さえました。
指導員の犠牲に成り立つ学童保育は長続きしない。
自分の生活もかけがえのないものであり、大事にしようと。


以下、若い人の感想などいくつか紹介します。

■労働組合って・・・あまり考えたことがなく、名前だけ
だった組合員でしたが、今日の学習会に参加させて
もらい、考え方が変わりました。労働者としてもっと
学び、いろんな話し合いに参加できたらと思いました。

■組合活動が人権を保障する集まりだというお話を聞き、
目からウロコでした。それぞれが人間らしく生活して
いくために必要なことであるという当たり前のことで
はあるけれど、まったく思っていなかったことを教えて
いただきました。組合に入れていただいていることで、
何か安心感を覚えました。

■労働組合の必要性、働き方・人権について学ばせて
もらいました。前の職場で働いている時は、本当に
「おかしさ」が常識化していている時期がありました。
でも、友だちや色々な人に相談して、その「おかしさ」
に気づくことができ、その職場はやめて、今のクラブ
にお世話になっています。今のクラブは楽しく、自分の
時間があり、とてもいい職場だなぁ・・・と感じています。
命の価値は何かの役に立つことにあるのではなく、命
をもって存在すること自体にあるという言葉にすくわれ
た様な気がします。今日はありがとうございました。

■この学習会で、自分らしさとは何だろうと改めて考え
ました。自分の時間を過ごせることが自分らしさなの
かなと考えた時に、自分の職場の人不足をなんとかし
ないとと思いました。有休をとってくださいと言われ
ても、一緒に働く人のことを思えば取り辛いです。し
かしそれも安心して任せられる人が大勢いれば取り易
くなるのかなと思いました。そのためには、安心して
任せられる人が長く働き続けられるよう、労働条件を
良くする必要があると感じました。自分らしさを勝ち
とるためにがんばります。ありがとうございました。

■お話を聞くたびに、「労働者」ということについて、
あらためて、考えさせられます。働いて人間らしい生
活ができてはじめて幸せだといえる。生活と労働条件
は直結している。労働条件をかえられるのは、仲間と
いっしょに声をあげていくこと。だからこそ、仲間を
ふやしていかなくてはと思います。

学童保育についてメモ

 今夜は、岡山市学童保育指導員労組で学習会講師予定。以前買っておいた『学童保育と子どもの放課後』(増山均、新日本出版社、2015年)をパラパラと眺める。

 以下、15P~16Pに書かれている学童保育をめぐる課題についてメモ。

 1997年の9048か所から、10年後の2007年には1万6668か所へ、そして2015年現在2万5541か所へとその数は急速に増加しているが、今なおつぎのような多くの課題を抱えていることが指摘されている。

 ①量的不足問題(学童保育はまだまだ不足している。潜在待機児童40万人)
 ②大規模化問題(厚生労働省のガイドラインでは適正規模を40人程度としているが、71人以上の施設が1481か所もある)
 ③施設条件問題(平均1人当たり2.59平方メートル、静養室がない、専用トイレがないなど)
 ④指導員問題(年間労働時間2000時間以上、平均入所児童数40人、指導員4.44人、採用資格条件なし70%、7割弱の指導員が平均年収150万円未満、社会保険なし36.5%、退職金なし61.1%、公営で非正規職員が4万1600人、勤続年数1~3年が半数占める、働き続けられない、欠員がある市町村12.8%など)
 ⑤学童保育料問題(2007年調査で、月額5000円未満41.8%、5000円~10000円46.4%)
 ⑥自治体間格差問題
 ⑦国の補助金問題(1施設年間600万円で運営できると想定、国負担額が6分の1)
 ⑧「全児童対策」問題(学童保育ニーズは「特定の子」、「全ての子ども」対策を優先し、学童保育は廃止へ)


 引き続きメモ。16P、学童保育が示す3つの顔。

 ①家庭の代替機能。学校から「ただいま」といって帰ってくる子どもたちを指導員が「おかえり」といって迎える。子どもたちにとって、学童保育所は家庭に代わる第2の家庭であり、指導員は親代わりであり、学童保育はなによりも放課後の子どもの安心の居場所であり生活の拠点である。
 ②放課後の学習の場。多くの学童保育が、学校から持って帰る宿題を活動のなかに位置づけ、親たちも、学童保育で宿題を終わらせてから帰宅することを求めている。
 ③子どもの遊び・文化活動の場。学童保育では、子どもたち自身による遊びを、活動の中心に位置づけて展開しており、子どもの遊びや文化が花開く場となっている。

近づいてきました。ぜひご参加を。

岡山県学習協では、3月5日(日)に、
丸1日の集中企画で「労働組合たんけん隊講座」を開講します。

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この集中講座は、
「労働組合ってなんだろう?」
「組合を自分の言葉で語れるようになりたい」など、
労働組合のそもそもや基本を学び交流する、
初級者向けの企画です。

どなたでも参加できます。
申込みのしめ切り期日はありません。
お誘あわせてのご参加、お待ちしています☆


【講座概要】

■午前の部
10:00~10:20 参加者自己紹介
10:20~11:20 講義①「労働組合のそもそも」
11:20~12:00 グループ感想交流
12:00~13:00 昼食休憩(昼食は各自で)

■午後の部
13:00~13:50 講義②「働き方と人権」
13:50~14:30 グループ感想交流、休憩
14:30~15:10 講義③「いきいき組合活動」
15:10~16:00 グループ感想交流、発表タイム


とき:2017年3月5日(日)10時~16時
会場:岡山市勤労者福祉センター4階会議室
   (岡山市北区春日町5-6)
受講料:1500円(学生・障害者は500円)
講師:長久啓太(県学習協事務局長)
主催:岡山県労働者学習協会
(メールでの申し込みも可能です)

学習会+労働食堂。それは現代のパブなのです。

昨夜(21日)は、岡山医療生協労組の
「超入門!ろうどうくみあい講座」10回目。最後でした。
いつものように労働食堂とセットで。

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昨年4月からはじまったこの「学習会+労働食堂」

最後ということもあり、そして春闘ということもあり、
講義あり!クイズあり!模擬団交あり!歌あり!
春闘決起集会もかねて、いつもとは気あいがちがいました。

参加者も40人ぐらい来てたと思います
(途中抜けしたので正確ではありません)。

なんでもありの誰にでも開かれた場所、労働食堂。
そう、それはパブ!!

ぜひ、続けていってほしい取り組みです。

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玉島協同病院でのお昼休み学習会に17名

きょう(21日)の午後は、倉敷医療生協労組の
「2016年度お昼休み!ろうどうくみあい入門講座」4回目。
玉島協同病院編。
テーマは「仲間を広げるために~労働組合の活動について」

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全4回の最後でしたが、過去最高の17名が参加!
私から20分講義し、10分感想交流しました。

玉島協同病院の支部では、
来月10日にも組合活動をどうすすめるのかの
学習会します☆