土曜日(11日)は、もろもろの家事労働の合間に、
今年度のソワニエ看護専門学校
「ものの見方・考え方」授業のレポート採点。
「自分のことを見つめ直した時間になった」という感想が多い。
手について、言葉について、「わたし」について、
生活や労働について、人権について…。
そして自分の見つめ直しを通じて他者への見方が変化している。嬉し。
ところで・・・、今年もいました。
「長久先生の声が子守唄のように聞こえて…」という学生さん。
レポートのなかで「寝てしまいすみませんでした」と正直に書いていて、
まあ、かわいいもんです。
ぼくの授業では、後半になるにつれ、寝てしまう学生さんが増えます。
まあ授業の工夫も必要ですが、客観的にみて、
ぼくの授業はいちばん「息抜き」「リラックスして受けられる」時間だと、
ぼくが学生だとしても思います。
看護学校って、ほんと覚えないといけないことが多すぎますから。
学生さんが寝てても、ぼくは注意しません。したことがないです。
寝ている理由がわからないからです。
体調が悪いのかもしれない。
昨夜、他の授業の課題を一生懸命やっていて睡眠時間が少ないのかもしれない。
学校のあとバイトをしていて体が疲れてるのかもしれない。
たんにぼくの話に興味が向かないのかもしれない。
11年もソワニエに通ってますから、学生さんが本当に様々な
思いや生活や夢を抱えながら毎日授業に来ていることを知っています。
今年度のレポートでも、「食費が月1万円できついです」と
書いていた学生さんがいました。親御さんの仕送りを受けながら、
カツカツの生活です。バイトもしなければならない。
「寝ている学生=やる気のない学生」という
単純な見方は絶対にできません。
学生さんのさまざまな背景やたいへんさに寄り添えて、
背中を押してあげられる授業がしたいなあと、いつも思います。
たとえ15回の授業中、10回寝てても、残り5回の授業で
「あの授業があったから、いまこう考えることができる」
「こんな気づきができるようになった」と思ってくれたら、
それでいいんです。そんな授業がしたいです。
スターリン、知っては、医者の、医師崩壊、医療崩壊、オルグの、ゴースト、空き家
最近読み終えた本。
『現代史とスターリン~
「スターリン秘史ー巨悪の成立と展開」が問いかけたもの』
(不破哲三・渡辺治、新日本出版社、2017年6月)
驚愕の連続だった不破氏の『スターリン秘史』全6巻を
読んだ人でないとわからない内容だけど、
そういうレア感、嫌いではない。あらためて振り返りに。
『知ってはいけないー隠された日本支配の構造』
(矢部宏治、講談社現代新書、2017年8月)
深部の問題なのにわかりやすく語られていて一気読み。
日本の対米従属、とくに米軍支配の構造について整理されている。
その起源は朝鮮戦争の時にあるとの著者の指摘。
もっと勉強していきたい。
『医者の働く権利 基礎知識 改訂版』
(医師の働く権利編集委員会編著・岡村親宣監修、せせらぎ出版、2010年9月)
勤務医は当然労働者であり、各種労働法が適用される。
判例なども多数紹介。
労働条件をより人間らしいものにするには、
労働組合で交渉しよう、という内容。
『医師崩壊』(杉田雄二、経営者新書、2014年)
医師の働き方の現状と問題点、今後の課題をわかりやすく叙述。
フランスでは医師もバカンスが当たり前。
国民の間では「バカンス期間は病気になってはいけない」と
ユーモアまじりに言わるとか。
医師の休む権利に対する社会的合意の違い。
『本当の医療崩壊はこれからやってくる!』(本田宏、洋泉社、2015年)
医師不足の問題を軸に、日本の医療の危機について
さまざまな角度から検討。
若干意見の違うところもあったけど、医療を国民のものへ
取り戻したいという本田医師の情熱をひしひしと感じた。
『「オルグ」の鬼ー労働組合は誰のためにあるのか』
(二宮誠、講談社+α文庫、2017年3月)
UAゼンセンという産業別労働組合(連合)で、
労働組合のない会社に労働組合をつくっていく
「組織化」の活動をしていた著者の経験が語られる。
なるほど、と感心するところが多数。
『ゴースト』(中島京子、朝日新聞出版、2017年8月)
7つのお話が入った小説。ほとんどの話が戦争期に
からんでいるのが特徴。さいごの7話目がいちばんよかった。
『空き家の手帖ー放っておかないための考え方・使い方』
(六原まちづくり委員会+ぽむ企画、学芸出版社、2016年)
空き家問題を大きくとらえる本はあるけど、
じっさい空き家を抱えている人、
活用したい人むけの本はあまりないのでは。
具体的アドバイスが豊富でよいです。
「書いて伝える・文章教室」 開催します!
活動などをしていて「もっと多くの人に知って
もらいたい」「伝えたい」という思いを持った
ことはありませんか。
伝えるためには、私たちの言葉や文章をみがく
必要があります。今回は「書いて伝える」こと
にしぼり、その極意やポイントを学び、実際に
練習もしてみようという楽しい企画です。
*人に読まれる文章とは?
*わかりやすい文章のイロハ
*SNSの文章術
*書き出しの極意
*ニュースづくりの基礎
*キャッチコピーのつくり方
□講義のあと、実践トレーニングあり。
■講師:長久啓太(学習協事務局長)
■日時:12月2日(土)13:30~16:30
■会場:岡山市勤労者福祉センター4階第1会議室
■参加費:500円
■主催:岡山県労働者学習協会
富山県労連わくわく講座の最終回!でした。
長野民医連での講師仕事を終え、富山へ移動。
7日の夜は富山県労連にて「わくわく講座」の4回目(最終回)でした。
4回のなかでいちばんの参加者数!
私から「いきいき労働組合活動」というテーマで1時間の講義。
組織はひし形をしていること、生き物であること、
活動をめぐるさまざまな課題、学習教育活動について、
などなど。
みなさんの感想を聞きながら、
次につながる連続講座になったなあと実感しました。
以下感想を紹介します。
■組合活動における学習の重要性をあらためて整理する
ことができました。組合が課題を掲げるとき、なぜそれ
をするのか、と議論するのは本当に大切だと思います。
日常の活動では課題やスケジュールを“当然”のこととし
て提起することがありますが、議論抜きにやれば、運動
が広がらないのは当然でしょう。このことに留意して今
後の活動に生かしていきたいと思います。
■労働組合活動は、人と人とのつながりがあってこそ広
がっていくということを改めて認識できた。活動ひとつ
ひとつに意味があることを忘れずに自分自身も発信する
力をつけていきたい。
■わくわく講座4回を受けさせていただきました。長久
先生ありがとうございました。「いきいき労働組合活
動」ということでしたが、私たちの職場も、まだまだ
集団で活動できる組織になっていない部分があるなと
考えさせられました。この講演を受けた経験を活かし
て、頑張っていきたいと思います。
■組合に入ってずいぶんたつが、今年度執行委員をする
まで、労働組合の意味など考えることもなく、自分の時
間やお金を使って活動する意義もまったく意識したこと
がなかった。このような学習の場に参加することで労働
者としての自分の立場や同じように働くいろいろな人た
ちのことを考え直すことができて本当によかった。私は
高校の教師だが、確かに労働者としての権利や組合の大
切さについて学校で学ぶ機会はない。卒業間近の3年生
に消費者講座をするけれど、消費をする前に収入を得な
ければならないのに、その場での活動についてまったく
学ぶチャンスはない。考えてみれば不思議なことです。
もっと早くもう少し若いうちから、しっかり学んでおけ
ばよかったと思う。
■組合事務所を誰でも気軽に立ち寄れる場所にしたい。
そのためには、職場集会を多く開いたり、労組の広報紙
を皆が見れるような場所に貼ったりして、情報を広める
ことが大事だと思う。小さなことでもきちんと聞いて答
えてあげられる役員になりたい。
■ありがとうございました。日頃組合活動のリーダーと
いうわけではないですが、サブ的なことをやっており、
その中で「しんどい」「何でみんなは…」「政治に目を
向けないとやられちゃうよ」というモヤモヤ感を持って
おります。その中で長久さんが「それは当然」とおっし
ゃって頂けることはたいへん心のつかえが軽くなりまし
た。うまくいかない、皆を引っ張れないこてはある種あ
たりまえ、その認識のうえで、じゃあどうやっていくか、
考えるよすがとなりました。私的生活を大切にして、う
まく自分をコントロールし、集団に貢献できるように努
めてみようと思った次第です。
■大切なものを守るためにある労働組合。でも、労働組
合の大切さや役割を教わってきてないので、認識があい
まい。あいまいな認識のまま、なんとなく活動している
と、あいまいな選択や行動しか生まれない。そんな状態
では、自分のゆとりの一部である大切な時間を使ってま
で組合活動をしたいとは思わない。でも、伝えあいと学
びによって自分自身で「納得」して、1歩を踏み出すこ
とが大切。
長野民医連新入職員研修の2回目です。
きのう(7日)は、長野・上諏訪のお宿で起床。
部屋の窓をあけてみると・・・。
先月は悪天候でまったく見えなかった諏訪湖が一望。
なんと富士山まで見えました。透き通る秋の朝。
さて午前中、長野民医連新入職員研修での講師仕事でした。
先月に引き続き2回目。 今回は102名の参加で1泊2日の合宿研修。
前回も同規模でしたので、あわせて約200名の新入職員さんが、
この長野民医連の研修を受けたことになります。すごいですね。
忙しい医療や介護の現場で、2日間も「行ってこい」と
送り出してくれることって、ほんとに幸せなことだと感じます。
私は「ものの見方・考え方ー民医連職員としての成長」を
テーマに休憩はさみ2時間の講義でした。
今回も、
「生活と労働から疾病をとらえる」
「憲法の理念を高く掲げる」
ことの意味を掘り下げる内容でした。
1泊2日で、さまざまな職種が集い交流できることは、
民医連職員としての成長をグッと促してくれることでしょう。
ぜひがんばってほしいと思います。
「声をあげてもいいんだと思った」
今日(6日)は、午前・午後と2部制で、
生協労組おかやまパート部会の新入労組員研修。
いつもの「労働組合そもそも話」。
感想交流では、
「わかりやすく学べた」「声をあげていいんだと思った」
「日本の状況が当たり前でないことを知った」
「言われた条件で働くのが当たり前だと思っていたけど、
そうでないとわかった」など。
午後の部終了後、
今日は長野へ移動です。
今年5回目の長野民医連での講師仕事。
風引かないようがんばります。
行っとこうツアー2017 第7弾inしまなみ(下)
「行けるときに行っとこうツアー2017 第7弾inしまなみ」
の後半。
4日(2日目)は、ゆっくり始動。
愛媛の今治市なので、やはりタオルを買ったり。
そして今回の旅のメインであるしまなみ海道へ。
まずはバラ公園で。
その後も、本格的にしまなみ海道の島々を満喫。
世界でもここにしかない風景が広がります。
この日のお宿は弓削島。
満月の光が海面を照射し幻想的な夜。まんぞくまんぞくの1日でした。
3日目(5日)も天気よし! ラッキーな旅でした。
泊まったお宿から朝日をながめる。
ロケーションよかったです。
相方はゆかいな仲間の助けで景色のよいお宿で朝風呂にも。
ほんとに感謝。
そして島々をめぐりながらの食べ歩き。
みかん!レモン!
しまなみ海道にはサイクリングを楽しむ人びと多数。
とてもとても楽しい旅でした。
夕方、無事に帰宅しました。
行っとこうツアー2017 第7弾inしまなみ(上)
3連休は、
「行けるときに行っとこうツアー2017 第7弾inしまなみ」でした。
前日の2日(木)から、
京都や青森から規格外の仲間がふたたび集結。
お昼からデミカツ丼を食べ、
夕方は美観地区を案内しました。倉敷民芸館に入りました。
でも時間がちょっと足りなかったですね・・・。
秋の風情が美観地区にはちょうどよいです。
夜は自宅で前夜祭を開催。
相変わらずのおもしろトーク。ゆかいな仲間たちです。
手づくり料理でおもてなし。
さて、ツアー初日(3日)。
レンタカーのウェルキャブ車を今回も借りてのドライブ。
ハイエースで、車いす2台がそのまま乗り降り可能な
スペースがあり、荷物もたくさんつめて、とっても楽でした。
10時頃自宅を出発し、
香川の坂出でさらにひとり仲間が加わり総勢6名に。
まずは丸亀の骨付き鶏にかぶりつき。うまうまでした。
今回の旅行も「食べること」中心になることを予感させるスタート。
相方は幸いなことに、食べることとしゃべることは
まったく進行しておらず、ありがたいなと思います。
そのあと愛媛・今治のタオル美術館に寄りました。
ぼくは2回目でした。
イベントもやっていて、無料でぜんざいもいただきました。
夜は湯ノ浦温泉のお宿に。
とっても広いお部屋と、温泉に大満足な初日となりました。
東京出張の1日。テキストづくり大詰め。
きのう(31日)は、
勤労者通信大学入門コースの教科委員会で東京出張。
名古屋を上から眺めるの図。
テキストづくりは大詰めです。
まあ、初めて開設するコースなので、
完璧とはいえませんが、
なんとか形になるまでこぎつけました。
募集を成功させたいです。
こちらでも無期転換ルール学習会
アップを忘れていましたが、
金曜日(27日)の夜も、「無期転換ルール」学習会で講師。
岡山医療生協労組にて
そもそも有期雇用自体が例外であるべき。
ヨーロッパで
労働者は賃
生活は1年単位ではない。
有期での雇用がまかりとおっている
終了後、感想交流や、
質問もあれこれ。
他労組からの参加もあり、活発な学習会でした。
無期転換ルール学習会3回目。
今日(30日)のお昼は、
倉敷医療生協労組の「無期転換ルール」学習会。
本日はコープリハビリ病院にて。
しつこい
同一使用者との有期雇
労働者の申し込みで無期(期間の
転換できるようになる制度です(20
労働組合の運動しだいで、
このルールは良くも悪くも転びます。
しっかり学習する場を
つくる必要があると感じます。
生協労組おかやまで「人権感覚をみがこう」
今日(28日)はさきほどまで、
生協労組おかやまの中央執行委員会で学習会講師仕事。
「働き方と人権―人権感覚をみがこう」という
テーマで1時間ほどあれやこれや。
人権とは、私が私でいられるためのことがら。
すべての国民が生まれながらにしてもっている自由や権利。
では人権を具体的にあげていくと?
労使関係は立場の強弱がはっきりしていて
人権侵害が起きやすい領域。労働組合の意味。
「人間らしさ」のものさしで議論するトレーニングを、など。