長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

運動に活かせる、『ザ・コーチ』(谷口貴彦)

『ザ・コーチ~最高の自分に気づく本』(谷口貴彦、小学館文庫、2016年)
を読み終える。

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副題がイマイチだけど、良書です。
目標、目的、ゴール、ビジョン、夢。
これらの言葉の定義をはっきりさせつつ、
関連性と具体的行動やモチベーションを引き出す
基本スキルがわかりやすく学べます。

組織や運動にも活かせます。
もちろん本書の内容すべてに同意ではありませんが、
言葉の定義をはっきりさせること、
構造をきちんと把握し、感情やパーソナルな部分まで
ふくめて「目標の達人」になることへの
知識や工夫がいっぱいです。

1度読み、もう1度さらさらと読んで、
自分なりにどう応用していくか考えているところ。


以下、自分用のメモです。

「目標を掲げる人は多いです。しかし、本当の意味で
目標を活かしきっている人は、少ないと思います。私
たちは、小さい頃から目標を設定することが大切だと
聞かされてはきましたが、そもそも目標とは何かにつ
いての学習をしたことがありますか? 学校では、目標
について何も教えてくれません。それでいて、大事だ
と言われるのですから、誰もが混乱するのは当然です」(44P)

「目標はあくまで、目的に向けての目印でしかない」
「目標は、目的の実現のために設定されるもの」(57P)

「目的のための最終的な目印がゴールで、そのゴール
までの途中の目安や、通過点として置くのが目標」(58P)

「目的、ゴール、目標の関係性を理解して、区別しな
がら、自分の人生の様々な場面で設定することが大事
です」(59P)

「会社の目標と個人の目標の接点を見つけて共有する」(134P)

「そこに属する人の成長の総和が、企業の成長」(139P)

「ゴールや目標を立てる時は、行動が伴います。行動
にはエネルギーが必要です。だから、自分にとって
行動のエネルギーになるのが何なのかを明確にして、
ゴール設定すればいい」(153P)

「行動計画を目標としてしまうと、人はノルマと感じて、
行動の意欲が湧きにくくなる・・・。そもそも目標とは、
一言で言うと、ゴールに到達するために設けた途中の
目印です。そして、その目印を通過するためには、どう
するかを考えたものが行動計画」(164P)

「ゴールを構成している要素を“見える化”して」(172P)

「目標に向かう行動をする時は、自分の行動特性をし
っかり把握して、それに合わせたプランを考えること
が大事」(219P)

わくわく講座 福岡開講式

土曜日に引き続き、きのう(1日)は、
全労連わくわく講座の開講式にて講師仕事でしたin福岡。
今年は九州仕事多いです、はい。

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北九州市職労の若い方以外は、
みな労働組合の役員&幹部の方(苦笑)。
なので、最初に「労働組合のことを語る」ことについて。
インプット、トレーニング、1対1対話の大事さを。

さらに人権感覚をみがくことを中心に労働組合のそもそも。
人権とは? 尊厳とは? 基本的人権の中身は? などなど。

みなさん新鮮に受けとめてもらえたようです。
ありがとうございました☆
博多滞在3時間20分の弾丸往復でした。

わくわく講座あいち開講式

6月30日(土)は、
全労連わくわく講座の2018あいち開講式で講師仕事。
労働組合の基本を60分ほどで。

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ベテランから若手まで、バラエティー豊かな参加者のみなさん。
福祉保育労の保育士さんが
グループディスカッションでも光ってましたね。さすがです。
久しぶりの愛知労働会館。

終了後は懇親会。久しぶりに生ビールのみました☆
よい時間になりました。

広島民医連幹部養成基礎講座にて講師

今日(29日)午前中は、
岡山市の高島9条の会で講師仕((写真とり忘れ)。
毎年岡山空襲の日に学習会をしている会です。
今回は、
対米従属と日米地位協定の問題を60分ほど語りまくる。


終了後、
大雨のなか事務所に寄ってメール返信などして、
すぐさま岡山駅へ。新幹線で広島に。

午後、福島生協病院の会議室にて、
広島民医連幹部養成基礎講座の講師。

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対象者14名。これから幹部になってほしい人たち。
プラスで教育委員などの主催者側の方々も。

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第1回目なので、お得意の偏愛自己紹介交流から。
まずは関係の質を高めました。

このあと、課題本『“生きる”を支える看護』の読書交流。
「ものの見方・考え方をみがく」の講義という流れ。

14時~17時までのタイムスケジュールふくめ、
内容部分のかなりをコーディネート。
交流の持ち方、なぜディスカッション重視かふくめ、
主催者側も考えながらの開催。

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さすが現場での蓄積がある人たち対象なので、
安心して議論を見守れました。

私の「ものの見方・考え方をみがく」の問題提起は、
問い続けること、考え続けること、
なぜ理念が大事か、矛盾を引き受ける幹部に、
というところがポイントでした。
みなさんそれぞれなりに受けとめてもらえたよう。

 今後、月1回の頻度で計7回の講座です。
私はそのうち4回こさせてもらいます。
次回、次々回は憲法を深めます。
たんに深めるだけでなく、
幹部として「伝える」というトレーニングも入れていきたいなあと。

とりあえず、寝る!

寝不足だ、なんて書くから、
まじに体調がイマイチになってしまった。
喉が痛い。疲れによる扁桃腺。いつものやつ。

とにかく、寝るしかない。
無理せずに。

しかし、なんとか早めに回復させたいところ。
明日から4日連続の県外出張(ぜんぶ日帰り)。

とりあえず、寝る!

今日も、てきとうに頑張る。

寝不足が続いている。
W杯観戦ではない(テレビないから)。
まず起きる時間がわりと早い。

平日は、だいたい7時から相方のモーニングケアが
はじまるので(ヘルパーさんが7時半から1時間入る)、
それまでに自分の朝食やら猫の世話やら新聞に目を通すやら、
やっとかないといけない。

なので、だいたい5時半~6時までには起きるという毎日。
夜早めに寝ることを心がけてはいるけど、
どうしても相方を寝かせてからの「自分の時間」を少しでも・・・
と思うと、寝るのが遅くなってしまう
(自分の時間を確保しないと精神的に病みます)。

さらに、
夜中は相方のケアや猫に起こされるなどで
平均3回ぐらいは布団から出るという日々。
深い眠りというのが確保しにくい。つまり慢性的に眠い。
ということで、今日も職場で少し昼寝をしよう(笑)。

絶対に無理はしない。

仕事は続けられているだけ、エライと思うことにしている。
社会資源のフル活用がなければ介護離職は避けられないと痛感。
最低限のことができればOKだ。
あ、でもでも、講師依頼は遠慮なくください。
相方との旅行費用も捻出せねばならないので(笑)。

今日も、てきとうに頑張るのだ。

生協労連九州地連の労働学校にて

きのう(24日)は、福岡へ。
生協労連九州地連の第15回労働学校にて講師仕事。
会場は篠栗という初めての場所でした。

労働組合のイロハを学ぶ、をテーマにした今回の労働学校。
1年目や2年目の職員の方もちらほら参加されていました。

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午前中、私から労働組合のそもそも講義。
わーわーと90分ほどしゃべりました。

午後は青年部主催の「ぶっちゃけトーク」という企画。
会場からの質問に4年~5年目の中堅が答えるというもの。
それぞれのセルフが語られ、なかなか良かったです。

昼食は、手作りカレー。美味しかった!

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牛窓へ。大塚国際美術館へ。

ということで、近場に日帰りのお出かけ~。

きのうは牛窓に。

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お天気良く、もちろんジェラート屋さんにもよりました。

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今日は徳島の大塚国際美術館へ。
ぜーんぶ模写(レプリカ)ですが、
これだけの名画を一挙に観ることのできるのは、たしかにスゴイ。
ピカソのゲルニカまであります。

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モネの睡蓮の庭です。

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そしてそして、
2日続けての外ランチで、相方も満足のご様子。
ほんと、食べれることは元気の源なり。

大事をとり、奈良の旅は延期に。

ほんとうは、今日から奈良に旅行の予定でした。
でも大阪での地震があり、
同規模余震の可能性も否定できないので、
今回の旅は大事をとり延期に。

障害者は災害にあうとたいへんです。
被災された方のご苦労に心が痛みます。


ということで、今日はお仕事。
明日、あさっては、近場を日帰りおでかけ、
ということにしました。

6月もあっという間に過ぎてしまいます。

武藤将胤著『限界を作らない生き方』

『限界を作らない生き方
 ~27歳で難病ALSになった僕が挑戦し続ける理由』
     (武藤将胤、誠文堂新光社、2018年6月)を読み終える。

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クレイジー(すごいという意味で)と呼ばれる
人間になりたかったという、
ひとりの若者が難病のALSになってからのチャレンジを語る。
柔軟な発想と底知れぬエネルギー。
自分の生き方を貫く強い意志と行動力。すごい。

相方がALSとなってから、
ALSの闘病記は10冊近く読んだけど、
間違いなく、本書がいちばん刺激的で、
共感するところが多かった。

武藤くんの歩み、ALSとなってからの苦悩や生活、
そしてこの分野での革新的な取り組みの数々。
ご家族や友人のインタビューもあり、内容豊富。

あらためて感じたのは、
病気になる前の生き方やものの見方が、
罹患後の生き方、目標設定などに強い影響をおよぼすこと。

ALS患者の武藤将胤ではなく、
武藤将胤がALSとなった。
でも、その生き方は変わらないし、
ハンディキャップをさらなる跳躍のバネに
しているということ。

きのうのソワニエ看護専門学校での授業の冒頭、
本書を学生さんに紹介した。
読書紹介は毎週しているが、
「読んでみたい」「自分なら…」
「ALSのこともっと知りたい」などいつにない強い反応があった。

武藤くんが若くて、世代的に近いので、
ALSのことを自分に引き付けて考えてくれた
学生さんが多かったのだろう。
もちろん武藤くんのバイタリティーもあるが。

「障害者のためのツールを見ていると、日常生活の
中の支障を減らせばいいだろう、最低限のことが
できればいいだろう、といった視点で考えられてい
ることが多いのです。疾患や障害のある人は、『と
りあえず日常生活を無事に送れることだけでありが
たい』と思っていなければいけないのでしょうか。
それ以上のこと、好きなことをやることを我慢した
り、表現活動をあきらめたりしなければならないも
のでしょうか。ALSに限らずさまざまなハンディ
を背負った人も、それぞれの制約を超えて『好きな
こと』がもっといろいろできるようになったら、前
向きにイキイキと生きていく意欲をかきたてられる
ようになると思います。僕は、ハンディがある人が
できること、その可能性を拡げたいのです」(38~39P)

武藤くんのスピリットが凝縮している言葉だ。
彼は、ほんとうに信じられないスピードで、
多くの人を巻き込みながら、
この可能性を拡げるチャレンジをし続けている。

たくさんの人に、読んでもらいたい1冊。

【本書の構成は以下】
1。制約が僕を進化させてくれる
2。自由にどこにでも行くことをあきらめない
3。障害者も健常者も、男性も女性も、
 すべての人が快適にカッコよく着られる洋服を
4。人生に限界なんてない!
 人とつながり続けるために僕がやっていること
5。『好き』を人生の推進力にする方法
6。未来のために、今できることをやり続けよう

ひめは今日も旅に出る(6)

「民医連新聞」での相方エッセイ6回目です。

6月21日は、世界ALSデー。
日本では約9000人。世界で約35万人ともいわれる人が
この病気とともに、1日1日を生きています。

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