長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

長野集会での講演報告

全国学習交流集会in長野、3日目(8日)の講演のご報告です。

前日(7日)の夕方に長野市内入りし、
岡山からの参加者、群馬、愛知のみなさんと懇親会。
健全に21時にはホテルに帰り、23時就寝。

翌日の会場は、昨年末にも長野民医連の
奨学生合宿で講師にこさせていただいた長野中央病院。

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これは講演終了後、うしろから撮った写真。

講演(80分)では前半、
学習運動の意味を、
「労働者が労働者のことばをにぎる」
「自分の可能性や価値を取り戻す」
などの角度から語らせていただきました。
自分の歩みとも重ねて。

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こんな感じでしゃべってました。

中盤は、人間の尊厳・個人の尊厳の意味を確認しつつ、
安倍政権に対峙する方法としての草の根からの民主主義、
学びの場でも、
個が生きる「あり方」をつくっていくことの大切さを語りました。

後半は、個人の尊厳を生かした学びの場づくりとして、
岡山労働学校での具体的工夫、長久の実践例、
さらに、いくつかの角度で「学びあう場」を
どうつくるかを考えてもらいました。

「学習会のタイムスケジュールを考えてみよう!」
のワークがとても好評でしたね。
こんなことしたの、たぶん参加者全員初めてだったと思います。
(ぼくも初めてでした)

具体的にはレジュメにも載せましたが、
設定は、
*○○学習協が主催する「憲法cafe」
*対象:労働組合や地域の若い人たち
*目的:憲法を考えてもらうきっかけに。
*20名集まったと仮定。職種バラバラ。
*時間は木曜日の18:30~20:30。
*講師は、わかりやすい話で定評のある若手女性弁護士に頼むことができた。
ということにしました。

そして、レジュメのなかに、下の枠を入れておきました。

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で、各自に書き込んでもらう時間をつくりました。

それで、会場から6人つのって(うち2人は指名しましたが・・・)、
ホワイトボードに自分の書いたものを書いてもらいました。
男女3人ずつ、若手とベテランのバランスにも配慮しました。

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書いてもらっているあいだ、会場のみなさんには、
「まわりの人と書いたことを交流してください~」
とシェアをお願いしました。

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だいたい書き終わったら、ホワイトボードに書いた方1人ひとりに
「どうしてこのスケジュールにしたのか」を説明してもらいながら、
会場全体にも紹介していく形にしました。

これは見事にバラバラで、
年代での違い、学習経験での違い、感性の違いなど、
「違いを楽しむ」ことにもなったかなと思います。


最後に、こうした「学びの場のつくり方」は、
小手先の問題ではなく、思想の具現化だということ、
憲法的価値を身につけた活動家になりましょうという呼びかけ、
「楽しい!」「また来たい!」と思えるような
学習会を1回1回真剣勝負でつくっていこうと訴えました。

参加者の感想文も今日いただいたので、
またご紹介します☆

簡単ですが報告おわり。

広島にて講演の予定2つ

【お知らせ】
広島にて女性の集会で講演します。どなたでも参加できます。
どちらもジェンダーに力点をおいた「講演」ですが、
参加者どうしの交流やワークショップも入れながらやります☆

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*10月28日(日)10時~「働く女性の中央集会第1分科会」。
テーマは「誰もが8時間働いて普通に暮らせるように」
参加費1000円。(チラシには日程書かれていませんのでご注意)



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*11月24日(土)13時~「女性9条の会ひろしま・12周年記念のつどい」。
テーマは「安倍改憲で24条はどうなる」。
資料代700円。(チラシは日曜日になっていますが土曜日です!)

なぜ私たちは働くのか?

92期岡山労働学校・第2講義は
「なぜ私たちは働くのか?!」

先週、参加者から多く出された問いは、
そのものズバリ「なぜ働くのか」。

命や健康や自分の時間を削りながら、それでも働く。

なぜこんなことに?

この問いをみんなで考えます。
10月11日(木)18時半~。単発参加OK。詳細チラシ。

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「学びあう場のつくり方」(長野集会レジュメ)

(とりあえず、長野集会での講演レジュメをアップします)


一。学習運動と私
 
1。新しい視野の獲得―私のあゆみとも重ねあわせて

   「“労働者としての医師の働き方”という、たんに“医師とし
   てどうなりたいか”という考えではない考え方ができて新
   鮮でした」(医学生さん感想)

  ◇労働者が「労働者のことば」をにぎること。

   *どんな言葉を持っているか。世界の認識が違ってくる。

   *長久が20歳のとき、岡山労働学校に通っていていち
    ばん印象に残ったのは「搾取」の話だった。搾取は学
    ばないと見えない。学ぶと世界を見る自分の目が変わる!

    「学習は、その知識、概念が持っている意味や価値を丁
    寧に解明し、既習の知識や認識の体系に対する揺さぶり
    や組み替えをもたらしつつ、まさにそのネットワークの
    組み替えをともなって進むとき、すなわち認識が組み替
    わるとか、いままでの考えが変わるとか、わからなかっ
    たものが見えるようになるとか、自分の感性や感情ある
    いは価値観が組み替えられるなどの内的な構造の変化、
    主体の組み替えをともなって進むとき、印象的かつ感動
    的なものとして実現される」
      (佐貫浩『学力と新自由主義』大月書店、2009年)

   *たとえば「労働者」という自分自身を表す言葉。

   *「団結する」「連帯する」という言葉を、労働者は自分
    たちの生き方としても使う。もちろん労働者だけの専売
    特許ではないけれど、労働者が人間らしく生きるために
    欠かせない言葉。そういう道が見えてくる。選択肢がふ
    える。自由になる。

    「世界をあるがままのゆたかさでとらえうるような、そ
    んな目を私たちはもちたい。ゆがんだ眼鏡は、世界をゆ
    がんで見せる。私たちは、ちゃんとした眼鏡がほしい。
    哲学への要求がそこからはじまる。・・・ちゃんとした
    眼鏡をかけたことのある人は知っていよう、はじめてそ
    れをかけたときのことを。それまで、木の葉はぼうっと
    かすんで見えていた。木とはそんなものだと思っていた。
    が、眼鏡をかけたとたんに、木の葉の一枚一枚が、した
    たる緑とあざやかな輪郭をもって目にとびこんできた。
    世界がそのあるがままの新鮮さで私たちに迫ってくる、
    そんな眼鏡を求めて、私たちは哲学にむかうのである」
      (高田求『人間の未来への哲学』青木書店、1977年)

 2。学習教育運動の学習内容はどのようなものか
  ◇当面するたたかいの課題、情勢をきりひらくための学習
   *政治・経済情勢、憲法、安全保障、雇用問題、税制、
    社会保障、国際関係・・・
  ◇労働組合の組織強化のための学習(担い手育成)
   *労働組合の基礎的学習、労働法や権利学習
  ◇働くこと、生きること、人間らしさなど、根源的な問い
   かけにこたえる学習
   *いわゆる、そもそも論。社会とは。人間とは。労働者とは。人権とは。
  ◇科学的社会主義の基礎的理論(系統的・全体的に学びたい)
   *マルクスとエンゲルスが基礎づけ、発展してきた社会変革の
    ための思想と理論
   ・哲学―考える力。そもそもを問う。事実をたしかめる姿勢。
    現象から本質へ。結果から原因へ。部分から全体へ。変化の
    法則性。過程としてとらえる。木も森も。
   ・経済学―商品、貨幣、労働力、賃金、資本、搾取。搾取強化。
    富の蓄積と貧困。資本主義の歴史。その矛盾。労働者階級の
    力への認識。
   ・階級闘争の理論(社会発展の理論)―社会を動かす原動力。
    組織の力。労働運動。政治に強くなる。変革の道すじ。処方
    せんとその方法を具体的に。

  ◇歴史的につくられてきた学習運動の具体的形態
   *『学習の友』、勤労者通信大学、労働学校、講座やセミナー、
    学習サークルなど。
   *大事なことは、いずれも集団学習を組織しながら運動を
    広げるということ

    「自分の可能性をおさえつけ、自分に自信をなくさせてき
    たものの正体をあきらかにすること。それによって自分の
    可能性、自分の力、自分の価値を発見し、それを思いきり
    伸ばす素地をやしなうこと。それがほんとうの学習です」
     (勤労者通信大学編『あなたの疑問に答える 哲学教室』
                     学習の友社、1973年)

二。学習運動と個人の尊厳
 
1。「人間の尊厳」と「個人の尊厳」

    「日本国憲法は『個人の尊厳』にコミットした。これに対
    し、ドイツ基本法は『人間の尊厳』にコミットしている。
    人間の尊厳という場合、人間以外のものとの対比を含意す
    るから、人間の尊厳を侵してはならないという基本法の命
    令は、人間を非人間的に扱ってはならないこと、人間とし
    てふさわしい扱いをすべきことを意味する。ナチスによる
    非人間的な扱いの経験が背景にある。これに対し、個人の
    尊厳は、個人と全体(社会・集団)との関係を頭に置いた
    観念であり、全体を構成する個々人に価値の根源をみる思
    想を表現している。この言葉が、特に結婚・家族に関する
    原則を定めた24条で用いられたのは、偶然ではない。戦前
    には、社会における最も基礎的な集団である家族関係が、
    個人より集団(家族)を重視する価値観を基礎に形成され
    ていた。この反省が背景となっているのである。このよう
    に、個人の尊厳と人間の尊厳とは、直接的な問題意識を異
    にする。とはいえ、個人の尊厳は、個人を全体の犠牲にす
    ることを禁ずるのみならず、非人間的に扱うことも当然に
    禁じていると解するべきであるし、また、人間の尊厳も、
    個々の人間を全体の犠牲にすることを禁じているはずであ
    るから、その意味で両者の価値観に基本的な差異があるわ
    けではない」
   (高橋和之『立憲主義と日本国憲法 第3版』有斐閣、2013年)

  ◇個人の尊厳・人間の尊厳を乱暴にふみにじる安倍政権
   *違う意見や考えの人間とは交わらないし排除する、弾圧と抑圧、
    嘘と隠蔽・・・
   *民主主義の場づくり
     ―安倍政権がつくりだした「分断社会」への対峙方法として

 2。個人の尊厳を生かした草の根の場づくりを
  ◇「個人」とは何か―人権の担い手・使い手としての人という意味
  ◇最近講師でいった、ある職場の研修会での経験・・・
   *一方的で、受け身。「全体」のなかで「個」が生きていない。
    数という抽象に。

  ◇身近な人間関係のなかで、憲法的価値を育て、取り戻す

   *あなたがこの場にいることに、価値や意味がある

   *対話や交流が生まれる場を草の根でつくる。他者との対話を
    通じて、私たちは自分の考えを相対化できるし、一致すると
    ころも見つけ出すことができる。自分や仲間の育ちをうなが
    すのも、「私の意見を表明する」という過程を通じて。

  ◇学びあう場(学習会)のなかでも
   *講師や主催者に学習会はおまかせではなく、参加者一人ひと
    りが学びの場づくりに参加してもらう仕掛けをつくる。受け
    身やお客さんでなく、参画してもらう。
   *自らの頭で考え、対話し、新しい視野をひらき、仲間とつな
    がっていく。それが個人の尊厳がうたわれている状況のもと
    での、ふさわしい学習会のあり方。なにより、そのほうが楽
    しい。楽しいは、継続の力に。
   *とくに若い人は、そうした場の積み重ねが民主主義的な
    トレーニングにもなる。

  ◇学習運動の学びの場も、憲法的価値が実感できるようなスタイルに


三。個人の尊厳と学びあう場のつくり方-具体的に考えてみる
 
1。今年1月に開催された「労働学校交流会2018in倉敷」での
   レジュメより
  ◇労働学校の具体的活動―総合力が問われる。技術交流が大事。

   (1月にブログに載せたのでここは省略します)

 2。学びあう人たち(集団)の関係性の質が、学びの質に影響をおよぼす
  ◇学習会導入部の大事さ(どんな人が来ているの? 交流時間をつくる)

  ◇1人ひとりに参加してもらう(長久の実践例)

 3。考えてみよう
  ◇たとえば学習会で、講師の話を受けてのグループ感想交流。
   *参加者は21人。さて、何人グループに分ける?
   (人数のほかにも考える要素はたくさんありますが、あえて除外)

    ①11人+10人の、2グループ
    ②7人+7人+7人の、3グループ
    ③6人+5人+5人+5人の、4グループ
    ④5人+4人+4人+4人+4人の、5グループ

  ◇空間配置(イスと机をどう並べるか)。
   講師との距離。会場の明るさ清潔さ。

  ◇いい感想文用紙って?

  ◇学習会のタイムスケジュールを考えてみよう!
   ≪設定≫
   *○○学習協が主催する「憲法cafe」
   *対象:労働組合や地域の若い人たち
   *目的:憲法を考えてもらうきっかけに。
   *20名集まったと仮定。職種バラバラ。
   *時間は木曜日の18:30~20:30。
   *講師は、わかりやすい話で定評のある
    若手女性弁護士に頼むことができた。

   ■小手先の問題ではない。根底にある思想の具現化。

 3。私たちの力が育ちあう、学びの場をつくろう!
  ◇いつの時代でも、私たちは岐路にある。問われている。
   未来を引きよせたい。
  ◇あきらめないことは、あきらめることより、ずっと大変
   *つながりあうこと。1つひとつの集まりの場を、高まりあいの場に。
  ◇憲法的価値を身につけた活動家になろう!
   *憲法21条には、集会・結社・言論・出版・その他いっさいの
    表現の自由がうたわれている。集まる、話しあう、書きあう、
    伝えあいを継続する。
   *1人ひとりが人間らしく生きていくうえで不可欠な自由である
    と同時に、集団や社会に民主主義を浸透させ、私たちの力を育
    てあうために欠かせない人権。
   *民主主義を、それぞれの日常の場にしみ込ませていく努力が
    必要。そうした問題意識、思想と技術をもった活動家になろう。

さいごに

峠の釜めしのみ。

きのう(8日)の長野での
講演ぶじに終わりましたー。

詳細はまたのちほど。

今回は時間ほとんどなく、
長野の美味しいものを食べたのは、
帰りの特急のなかでの「峠の釜めし」のみ。

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どうなる憲法改正―労働組合として

昨夜(5日)は、全医労岡山地区協議会の
執行委員会にて前段学習会30分。

「どうなる憲法改正」がテーマ。

まず、労働組合と憲法の関係性をおさえたえと、
なぜ憲法改正には高いハードルがあるのか、
改憲をめぐる政治情勢、
組合員にどう憲法を語っていくかなどなど。

やりとりを交えての学習会にしました。


さて、今日から全国学習交流集会in長野ですが、
私は2泊の出張というのはもう無理なため、
明日の夕方に長野入りし、
3日目(8日)の講演を担当します。

がんばるぞい。

アンコール学習会 「暴力とジェンダー」

9月に行われた
「2018ピースエッグinおかやま」の分科会、
「暴力とジェンダー」。

参加したかった!の声が多く寄せられたため、
アンコール学習会を企画しまし。

11月12日(月)。詳細はチラシに。

日本軍「慰安婦」問題から、日常のジェンダーの問題まで。
その「つながり」をとらえ、また意見交流を中心に行います。
どなたでも参加できますよー。

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92期岡山労働学校がスタート!

はい。そうなんです。1年以上ぶりの労働学校でした。
まずは、参加者の感想をいくつかご紹介します。

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■交流の中から講義内容が決まっていくのが新しい
スタイルで、より主体的に参加できるし参加者に
とってより充実したものになると学んだ。これから
が楽しみです。

■今日は自分たちで考える時間がたくさんありまし
たが、それが良かったです。他の人の意見を聞くって
とってもためになります。

■はじめからグループ交流なのが新鮮でした。自由な
問いや対話を重視する方向に、わくわくを感じた。

■若い人たちが積極的に意見を言い合うふんい気が
素敵です。

■意見交換ですすめていくタイプの授業というのが
新鮮でした。より、頭に入りそうです。

■今回の労働学校は自由な感じ(講義っぽい講義をしない)
と聞いて、楽しそうだなと感じました。話を聞いて
知識をつけるだけでなく、問いを投げられてみんなで
話しあう学習の方がみんなで頭を使いあって良い
学びができそうに感じました。

■交流の中から講義の方向性を見出そうとすることが
今までの労働学校のスタイルと違うと思いました。

■今回はじめての参加で、様々な今を生きている人と
交流ができてよかったです。自分の中の世界から
少し広がった感じがしました。

■交流がたくさんできて良かった。いろいろな考え方
はあるが共通しているものも結構あった。しゃべれる
のが良い。

■自分の頭で考えるのは大変面白いです。これからの
講義の面白さが、今日の1回で感じられました。ぜひ
続けて来たい!


・・・そうなんです。
92期岡山労働学校「職場を変える・哲学教室」は、
これまでの労働学校の伝統を踏襲しつつ、
大胆に学びのスタイルを変えるチャレンジの2か月間に。
講義主体から、参加者の問いや対話を大事にする「学びの場」です。

もちろんそれぞれのスタイルには一長一短あるので、
「これが正解」とは簡単には言えません。
目的別に学習会のあり方を変えていくことが大事です。

幸いに、参加者にはとても好評で、
今後が楽しみなスタートになりました。

92期は、募集活動にさくエネルギーが従来の半分以下、
いや3分の1ぐらいだったかもしれません。
それでも、昨夜の1回目には、若い人中心に17名の
参加がありました。
募集にもっと時間を使うことができたら、もっともっと
たくさんの人で学びあえるのにな・・・と悔しさも。

でも参加してくれた人たちから、
また学びのつながりが広がっていく力になればと思います。
「楽しい!」を実感してもらえましたから。

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きのうは、最初からグループ分けをした配置で
座ってもらいました。
1回目なので、人数は8人と9人という多めで。
いろんな人と知りあうのが大事な初回なので。

冒頭、岡山県学習協の鷲尾副会長からの
主催者あいさつがあり、『職場を変える秘密のレシピ47』を
紹介されながら、より良き職場をつくるための学びの力に
期待しているというメッセージが送られました。

そして前半は、まずグループ交流。
自己紹介やら労働学校に期待することやら、
最近職場であった「嬉しかったこと」もしくは「悲しかったこと」
を交流し、空気がなごみました。

その後、ミニ第1講義「なぜ職場を変えるのか」(講師長久)。

今期の労働学校には「決まった型」がないこと、
みなさん自身が問いをもち、課題をみつけ、
交流することを大事にしたいこと。
「哲学」とはそもそも自由な問いや対話から生まれて
きたものであり、労働学校をそういう場にしていきたい、
と説明しました。

次に「そもそも職場とは」の定義を確認したあと、
最初の問いかけ、
「なぜ私たちは職場に行くのだろう」が投げかけられました。

具体的には、
職場で「得ているもの」と「失っているもの」
を自分でどんどん想起して、
ワード(単語)として付箋に書き込んでいく。
それをグループで交流しました。

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交流中。

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さらに、各グループで出たワードをホワイトボードに
書き写してもらいました。

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得ていることで一番多かったのは、やはり「お金」。
失っているものの筆頭は「時間」でした。

その後、「価値観交流」ということで、
このホワイトボードに書かれたワードのなかから、
「得るもので自分が大事にしたい3つ」
「自分が失いたくないもの3つ」
をそれぞれ選んでもらい、グループで交流しました。

これは想像どおり、人によってチョイスする
ワードが違い、その人が何を大事に考えているのか、
異なる価値観との交流という意味をもちました。

そして最後に、
このワークショップもふまえ、
「いま自分のなかにある『問い』」
「今期の労働学校で深めあいたいテーマ」
を1人ずつ出してもらいました。
これも、それぞれの状況や問題意識が反映されていて、
面白かったです。

これらの声や意見をふまえて、
これからの講義や問題提起を組み立てていく、
という説明を最後にしました。


あっという間に終了。
今期から終了時刻も従来の21時から20時半にしました。
シャープになっていい感じです。
でも、これぞ労働学校という、わくわくの2時間でした。

11月29日まで、毎週木曜日開催です。

ひめは今日も旅に出る(13)

『民医連新聞』の相方エッセイ13回目です。
昨年の青森と京都の旅写真を2枚入れたので文章ちょい短めに。

先日、山口県のとあるおじさんが相方のエッセイを読んで
「曽根さんの筆力には驚いた。一緒に脚本を書きたい」と (@_@)

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岡山県の最低賃金は807円になりました。

今朝(4日)、もよりのドラッグストアにて。

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昨日から岡山県の最低賃金807円になってるのでアウト。
レジを済ませたあと、店の方
「法律違反になりますので」と伝えました…。

最賃ギリギリの募集はこういうことが起こりやすいです(怒)。

介護休みで総社→Arioへ。

きのう(2日)は介護休みの1日。
ヘルパーさんと3人でお出かけ。
障害福祉サービスの外出支援を使っています。

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総社でランチ。

他にも重度障害者のご家庭をいろいろ行かれてきた
経験のあるそのヘルパーさんいわく、
「すごくご家族が頑張ってると思いますよ。ヘルパーの
時間数短いぐらいだと思いますよ」と。

なるほど。
家族の負担をこれでも分散させ、減らしてきたと
思っていたけど、客観的にみると、まだまだ
家族ががんばりすぎているように見えるのか。
見る人によって評価って変わるもんだ。

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その後、五重の塔とコスモスを見にいくもコスモス咲いてなく…。

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早々に切り上げ、Arioで買い物。
よい1日になりました。


さて、
またもや台風(25号)が近づいているらしい。
どうなる長野集会。

意気投合感。

今日(1日)の午前中、
夫さんが昨年ALSを発症された女性とお会いした。

とある労働組合の書記の方の、元同僚の方。
書記の方が私たち夫婦のことを知っていて、
紹介を通じてという形。先方よりアポイントがあった。

事務所近くの喫茶店で、たくさんお話をした。
病状のこと、仕事のこと、支える体制のこと、
いろんな情報交換も。

なんだろう。

病気のパートナーを支えるという同じ立場がつくる
「意気投合感」は、もちろんある。話の通じやすさ。

でもそれだけでなく、医師や自治体への不信・不満や、
障害者や難病患者がたたかわなければ
自分らしく生きるサポートが得られないという
現状にたいする憤りをすでに抱えておられて。

パートナーさんともども、
ぜひ相方にも会いに来てほしいと伝える。