長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

無期雇用転換ルールについて

昨夜(4日)は全医労岡山地区協議会の執行委員会へ。
継続してやっている前段30分学習会です。

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この日のテーマは「無期雇用転換について」。
15分ぐらい一般的なことを話して、
あとは職場の状況も出しあいながら感想交流。

やはり具体的なことになると正確な判断ができないことも。
そもそも有期雇用自体がおかしいのだけど。

「歩かされた印象しかない」かあ・・・

今日(4日)午前中は、
生協労組おかやまパート部会の新人研修。

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コープ倉敷北の会議室にて。
最初の「労働組合に以前入っていた人は?」の質問では、
おひとりだけ三菱自動車に勤めていたときに労組があり、
「歩かされた印象しかない」と。
たぶんメーデー集会後のデモかなあ。
労組の印象それだけか…(涙)。

講義は1時間弱で、労働組合のそもそも。
みなさん労働組合の学習はじめて。
これをきっかけに、さらなる1歩を踏み出してほしいです。

さらに上限時間がアップになる。

土曜日に、わが町の行政から通知があり、
相方の障害福祉サービスが2月から、
月上限595時間まで認められました。

先月までは月439時間、
1年前の開始時は207時間だったので約3倍に。
1日平均すると約19時間。

今月から週に2日は泊まりでヘルパーさん来てくれるように。
さらに負担軽減になり、精神的・体力的に助かります。

もちろん相方の状態が進行しているのもありますが、
そのスピード以上に、社会的サポート体制が強化されてます。
なので、負担減の実感がすごくあります。感謝です。

今から思えば、1年前は、
土日なんか定期でヘルパーさん入ってなく、
介護保険と家族介護でやりくりしてまわしていました。
ナイトケアもまったくなく、すべてぼくがやってました。
ほんと、よくやってたなあと思います。

静岡県評女性部・初春のつどいにて

土曜日(2日)は、10時から、
静岡県評(県労連)女性部・初春のつどいでの講師仕事。
朝イチの新幹線での移動でした。
55名参加で、「対話でひらく、労働組合活動」がテーマ。

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まずは、偏愛交流から入りました(盛り上がりました)。
対話がぜったいに弾む、岡山労働学校定番の交流方式。
自分の大切にしている生活部分の見える化でもありますね。

雰囲気がなごんだあと、
生活視点からの労働組合の役割をおさえました。


さらに、労働者はバラバラになりがちなこと、
そこで必要になってくるのが対話活動だとして、
1対1対話の意味とワークショップをしました。

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6~8人のグループに分かれて、あーだこーだと。
で、これで時間切れ(苦笑)。レジュメ半分できず。

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1対1対話で大事なことを、グループごとに書き出してもらいました。

みなさん、終始とても楽しそうに
交流されていて良かったです。楽しい時間でした。

さっそく主催者の方からお礼のメールがありました。
以下、その一部を紹介させていただきます。

*  *  *  *  *  *  *  *  *


あの後、女性部執行委員会で総括しました。

*「知らない人と対話がはずんだ。」の感想に表れた
ように楽しく参加できて、あっという間に時間が過
ぎた。参加型のワークショップ形式の良さが実感できた。

*労働組合の話は難しいので自分の好きなことから
話し始める良さが分かった。

*1対1対話からグループ対話という道筋のある
「対話」方法を経験できたことが良かった。

*労働時間と自由と権利の関係を見える形で示しなが
らの話がとても分かりやすかった。あの図(小学校算数
では「線分図」と呼ばれます。)をつかえば、人に伝えられる。

*話題性のある有名人が講師の場合は、県評外部
からの参加で参加人数が多くなるが、組合の組織
拡大がテーマの学習会で55人の参加数なら十分である。

ある方は「こういう話は男性役員達に聞いてほしかった。」
と言ってました。もっともっと対話型の会議を広げていきたいです。

ぶらり、時間散歩 (第4回)

月刊誌『学習の友』のエッセイ4回目(2月号掲載)です。


第4回「回り道の時間」

 
「道くさの貧困化」という言葉に出会ったのは、10
年前、『子どもの道くさ』(水月昭道、東信堂)という
本を読んだときでした。子どもの道くさに寄り添い、分
析し、居住福祉の視点で子どもの発達にとっての「道く
さの意義」を説かれていて、目からウロコ。
 現代社会では、空間・時間・仲間の「3つの間」が乏
しくなり、子どもが道くさを展開しにくくなっています。
みなさんの住んでいる地域で、子どもたちは道くさでき
ているでしょうか。
 ここでいう道くさとは、「目的(地)に向かって進む
途中で、他の事に時間を費やすこと」(『岩波国語辞典』
第5版)。目的からそれてしまうわけですから、積極的
に「道くさどうぞ!」と言う先生や親はいません。
 「なぜ道くさは社会的に見て悪者のように扱われるの
だろうか。二〇世紀の価値観とのかかわりに注目したい。
前世紀は、効率追求型の社会のなかで何ごとも合理的で
あることが好ましいことのように信じられてきた。・・・
(道くさは)効率の対極にある無駄、合理の対極にある
非合理と見られても仕方のないことと言えなくないだろ
うか。かくして道くさには悪者のレッテルが貼られてい
ったように思えるのだ」(『子どもの道くさ』)
 子どもに限らず、もともと人の一生は目的にまっすぐ
向かうような単線ではありません。じぐざぐ、うねうね、
後戻り、そして回り道もしながら、無駄をたっぷりふく
んだ時間であるはずです。でも、資本は一直線に「利益」
という目的をめざし、無駄を許しません。資本の時間に
社会が支配されてしまったとき、人間の時間は貧困化し
ます。山田洋次監督の映画『十五才 学校Ⅳ』より「浪
人の詩」を紹介して終わります。
 草原のど真ん中の一本道を/あてもなく浪人が歩いて
いる/ほとんどの奴が馬に乗っても/浪人は歩いて草原
を突っ切る /早く着くことなんか目的じゃないんだ /雲
より遅くてじゅうぶんさ/この星が浪人にくれるものを
見落としたくないんだ/葉っぱに残る朝露/流れる雲/
小鳥の小さなつぶやきを聞きのがしたくない/ だから浪
人は立ち止まる/そしてまた歩きはじめる

資本論、日本が、狭小邸宅、料理は、ひめゆりと

最近読み終えた本。
そんなに難しいものは読んでないですね・・・。


『「資本論」刊行150年に寄せて』
    (不破哲三、日本共産党中央委員会出版局、2017年)

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しんぶん赤旗の連載読んでたから、
まいっかと読まずにいたけど。
資本論のことをちょい書かねばならない事態になり。
あまり新しく得る知見はなかったけど、
コンパクトにまとまっているブックレット。


『日本が売られる』(堤未果、幻冬舎新書、2018年)

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人間生活を支える大事なものがグローバル資本に
商品化され食い荒らされている。さすがの取材力。
現状への警鐘。そして堤さんの本には最後に希望がある。
市民のパワーを信じ、あなたの力が必要だと。
人に伝えるとは、こうありたいものだ。


『狭小邸宅』(新庄耕、集英社文庫、2015年)

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一戸建てを売る不動産屋に勤める主人公の虚無感と葛藤。
小説としては面白かった。
しかし、ものすごいパワハラ職場。不動産産業こわいな。
労働組合広げないとね。


『料理は女の義務ですか』(阿古真理、新潮新書、2017年)

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本のタイトルというよりは、
料理の世界史&日本の歴史・近代史、的な内容。
よく勉強されていて、まとまってるなと。
料理、もうちょっとガンバリマス・・・。


『ひめゆりとともに』(島袋淑子、フォレスト、2018年)

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ひめゆり平和祈念資料館・前館長の自分史的記録。
中心は沖縄戦の壮絶で凄惨な体験。
解散命令後の体験は最近になるまで語ることができなかった。
500冊しか印刷してないものなのに、
国際通りの書店で見つけて即買い。帰りの飛行機で読了。

沖縄FWのおおまかな報告

25日~27日に行ってきました、沖縄。
岡山民医連・第6回平和ゼミナールの沖縄フィールドワークです。

1日目(25日)は、この時期珍しい快晴でぽかぽか陽気。
春でした。沖縄北部では桜まつりをしているぐらいですからね。

初日は沖縄戦における女子学徒(主にひめゆり)の
体験を中心に南部をまわりました。

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ガイドは昨年もして頂いた佐々木さん。
やはり、やはり素晴らしいガイドでした
(38歳。本当にすごい人なんです!佐々木さん
ガイドの沖縄ツアー企画したいぐらい)。
佐々木さん自身が考えながら自分自身を問いながらガイドされていて。

昨年も書きましたが、
佐々木さんは1人ひとりの個人を通して沖縄戦を語るんです。
その現場にどんな人がいてどんな体験をしたのか。
ひめゆりの方の名前もお一人おひとり何も見ないで言えて、
その方の体験を聞いてるこちらが想像しやすいように語られて。

さらに、ひめゆり資料館で奇跡的に体験者の
仲里正子さんにお会いできたのは、大幸運。
月に1、2回しか資料館での証言活動はされていないそう。
お話を少しでも聞けたことの重み。

なぜ沖縄戦を学び伝えるのか、あらためて自分が問われた気がしました。

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こちらは南風原の陸軍病院20号外科壕跡。

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米須海岸にて。

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この日は国際通り近くのホテルにチェックイン。
夜は懇親会で親睦を深めました。オリオンビールおいしかった。


FW2日目(26日)は、
米軍普天間基地、嘉手納基地、
そして名護市辺野古の新基地建設の現場へ。

この日はとにかく寒かった! 風がビュービュー強く。
加えてガイドさんが超博識の方で、
貴重な事実満載なんですがとにかく話が長い!
3000人が集まった県民投票キックオフ集会は時間があわず。

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辺野古にて。
できもしない基地建設を強行している世紀の愚行。
1日でも早くとめたい。参議院選挙まで待てません。


FW3日目(27日)は、
県民投票運動の民医連事務所→不屈館→
国際通り近くで昼食→宜野湾市の緑が丘保育園。

民医歴事務所では、
長野民医連の研修会でお世話になったMさんと偶然の再会。

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お昼はゆしどうふそば。

昼食後、本屋さんに寄ったら、
1日目ガイドの佐々木さんが紹介されていた、
ひめゆり資料館前館長の島袋淑子さんの本が
並んでいて、即買いしました。

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そしてなんといっても!
緑が丘保育園の神谷園長(教会の牧師さんでもある)の
お話が素晴らしかったです。

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園児たちのふだんの様子や、普天間基地の成り立ちの歴史から入り、
部品落下当時(2017年12月)の生々しい状況、保護者の立ち上がり、
14万近く集まった署名活動、嘆願書を届けての交渉…。

基地近くで生活し、声をあげても米軍の上空飛行が変わらない現実。
沖縄の問題は日本の問題であること、
毎週しているという普天間基地ゲート前での
ゴスペルを歌っての意思表示活動…。
静かに、そして命への畏敬からくる深い語り。

ゼミ生たちの大きな学びになりました。感謝です。

このあと、空港に向かい、
無事に岡山に帰ってきました。
この学びを次にしっかり生かしたいです。

「少し希望を持てました」

昨夜(28日)は、
倉敷医療生協労組での有志学習会。
学びたい! という若い人がいて、細々とやってます。
きのうは3人の参加で労働組合の基本を学びました。

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職場の話をいろいろ出しながらの学び。
ちょっとヒドイ職場状況の方の話がけっこう深刻。
労働組合、出番です。

感想文は以下。

■生活を守るため、自分らしい生活でいるために、
労組が絶対必要だとあらためて学ぶことができま
した。

■人権感覚をみがくということは、慣れないこと
だったり、あたり前を疑うことだと知った。現状
に満足せず、視野を広く持とうと思う。

■労働組合について、ざっくりとしか分からなかっ
たけど、色々話をして、今の職場は、労働組合の
力で何とかできるのか・・・と少し希望を持てました。
少しずつでも、勉強していきたいです。

眠い。家でお酒はもうやめよう。

1月に入り相方の睡眠が不安定。
それにともない夜間介護で少ない時で2~3回、
多いと6~8回起きる。睡眠も浅くなります。

昨夜もヘルパーさんが21時半に帰ったあと
23時半の就寝までワンオペ介護。
眠いし、あまりにしんどいので、
もう家でお酒を飲むのはやめます(そこ?)。

来月から週イチ、
泊まりでヘルパーさん入ってくれます。
でももうちょっと増やしていきたい。

沖縄から帰ってきました。

沖縄フィールドワークから帰ってきました。
今日は時間ないので、報告はまた明日ということで、
写真を1枚だけ。

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琉球新報社にどでかい「2.24県民投票」の垂れ幕。
さすがだなと。とっても目立ちました。

沖縄の政治は日々動いていることを実感した3日間でもありました。
もちろん、動かしているのは、市民の行動と声です。

沖縄フィールドワーク行ってきます。

今日から3日間沖縄です。

毎年恒例になっていますが、
岡山民医連の第6回平和ゼミ・沖縄フィールドワークです。
若いゼミのみなさんと一緒です。

1日目は南部戦跡。
2日目は米軍基地を見ながら北上し、辺野古まで。
3日目は県民投票の事務所訪問や緑ヶ丘保育園訪問なども。

あたりまえですが、
こちらよりはだいぶん暖かい。
身体的にはラクです。

しっかり学んできます。