長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

熊本…には行かずオンラインで。

土曜日(16日)の午後は、
熊本県民医連労働組合の学習会でZoom講演。
「労働組合と活動のそもそも」というテーマで休憩はさみ90分。

なんと、10年ほど前にソワニエ看護専門学校を卒業した
看護師さんが労組の執行委員していて、Zoom通じて久しぶりの再会!
彼は看護学生時代に岡山労働学校にも参加してたのでよく覚えている。
いやー嬉しい出来事でした。

資料の一部。

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以下、送られてきた感想を紹介します。

 

■組合の存在の意義や目的についてあらためて理解
することができました。役員をしていますが、他の
組合員との対話などはまだ得意でないのでまず自分
が成長しないといけないなとあらためて感じました。

■標題のとおり労働組合の根本から考えて現在の社会
環境に向けた人間の生活を改めて学びました。資本
主義社会における仕事やゆとり時間の大切さを理解
でき、とても分かりやすい内容でした。最後、質問
で新規組合員の勧誘の件の返答が「手遅れですね」
と言われたのはちょっとショックでした(笑)。

■組合活動の意義を説明する際に働きやすい職場づ
くりにつながることは意識にありましたが、それが
ひいては自分のゆとり(余暇)を充実させるもこと
になることまでは考えていなかったので目から鱗で
した。労働組合の活動の意義を日頃から浸透させる
ための仕掛けを具体的に示して行くことの必要性を
再認識しました。

■とてもわかりやすい内容でした。冬の一時金がカ
ットされたとき、戦う意識よりどこで折り合いをつ
けるかという意識の方が働いていたことは、劣悪な
環境に慣れていたのだなと思いました。

■最初に出てきた漫画「死ぬくらいなら~」は私も
持っていて、社会に出たばかりの時に初めて読んだ
時は、絶望的な話だなという程度の読後感でした。
しかし、コロナ禍でどんどん労働条件の改悪が行わ
れていく中で、本当に自分にも起こり得る近未来の
話と思うようになりました。労働者と使用者の関係
についても、お話しされた通りで、上から今後この
ような労働条件にしますと言われたら、文句は言い
つつも患者さんがいるものですから、言われたと通
りに働かざるを得ない状況が今までもありました。
私個人としては、大変きついという状況で患者さん
にケアを提供してもその程度の質になってしまうだ
ろうからという理由で組合活動を続けていた部分が
大きいのですが、自分の大切なものを守るために大
切なものを使う活動というのを聞き、大変納得しま
した。これは他の職員さんにも伝えたいと思います。
わかりやすい話をありがとうございました。

■長久先生の話がわかりやすく、労働組合の意義が
学べたと思います。分会でコミュニティ・オーガナ
イジングの本を、購入したいと思います。

【今後どのような企画に参加したいと思いますか?】
*コミュニティ・オーガナイジングの勉強に興味はあります。
*COの学習会は興味深いです。
*コミュニティー・オーガナイジング勉強会面白そうだなと思いました。

コミュニティ・オーガナイジング学習こちらでも開始

先週金曜日(15日)の夜は、
岡山県医労連青年部会議の前段学習会4回目。
今回からCO本をテキストに、実践に活かしていくスタンスで。

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今日は出席数も多かったし、初めて会った看護師さんが、
なかなか素晴らしい人間力をもった若者で。

コミュニティ・オーガナイジングの受けとめも、
染み込み具合が見ててわかる。若い人にジャストフィット。

この本学んで、
小さなことでも何かひとつキャンペーン成功させたら、
間違いなく良いチームになる!

いでよ、リーダーシップ!

仲間を増やすのが楽しい

めぐりあわせ。

昨年末から、鎌田華乃子『コミュニティ・オーガナイジング』を
普及、活用の真っ最中。頭のなかはオーガナイズ!オーガナイズ!

最近の労働組合そもそも講義にも、
オーガナイズ!の学びを反映できて嬉しい。

で、2月は自治労連岡山県本部の組織集会で
「組織拡大のそもそもと運動論」の講義の機会がある。
どんな話をしようか、準備の過程で考えるのがまた楽しい。

そして昨夜、関西勤労協(大阪の学習運動組織)から、
会報に「組織拡大について(仲間ふやし)」の原稿依頼が。
さらに考えの整理と発展がつくれそう。

相乗効果に期待!
実践しながら、話して、書いて、また実践に反映して。
つながりを大事に、ていねいに。
そして対話を意識的にして、また考えたい。

じつは今年になって、ずっと考えていること。
ぼくは学問的に深めたり研究するのも好きだけど、
それより実践活動のほうがワクワクするし、楽しい。
やりたいこと。

新しい仲間と出会えたり、時間を共有できることが、
ぼくの活動エンジンになっている。

週6日の夜勤体制に

わが家は今週から、
ヘルパーさんが夜勤に入ってくれる日数が週6日に。
これで夜間ワンオペは日曜日だけになった。

昨年の今頃は夜勤週3日だったから、かなり違う。
身体的負担もだけど、気持ちがラクになる。

夜勤対応してくれる事業所って、ほとんどないのが現状で、
うちはかなり幸運だったなあと改めて思う。

夜勤対応がなかったら、
ぼくは倒れてたかもですね。

社会資源の大切さ、
ケア労働を誰が担うのか? をもっと政治課題に。

岡山県学習協オンライン学習会第1弾!

※こたつでミカンを食べながらでも参加できる☆
※県内・県外、どこからでも参加可能!

学習会テーマ「哲学と私たちの生活」
(講師・長久啓太事務局長)

※1月28日(木)19:00~20:20(80分)
※ZOOMを使います。参加希望の方は、
 岡山県学習協アドレス gaku3738@iris.ocn.ne.jp まで申し込みください。
 (氏名や職場、所属組織などあれば書き添えてください)
 返信で招待メールを送ります。
※1月~3月はオンライン企画キャンペーン期間として、参加費は無料です。

《内容》私たちの生活に縁遠いもののようにみえる「哲学」。
哲学がなくても生活はできる。でも、哲学は私たちの生活や
ものの見方を豊かにしてくれるものでもあります。哲学を
切り口に、“考え、対話する楽しさ”をみつめます。

(オンライン学習のスタート企画ということで、長久が学習運動の
活動家になった原点でもある“哲学”から始めたいと思います。)

労働組合のそもそもをZoom講演で。

土曜日(9日)午後は、
医労連中国地方協2021春闘討論集会の分科会にて
「労働組合のそもそも」講義。

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目の前に人がいないZOOM講演にもだいぶ慣れてきたかんじ。

今回、いつもの労働組合のそもそも話を、
何段階もバージョンアップできた感触があります。
ふつうのレジュメと、パワーポイント、両方つくりました。

ZOOM講演とパワポは相性がいいです。
これで、全国どこでも瞬時に出張講師ができます(*_*)
労働組合のキホンを学びたい(学んでもらいたいと思っている)みなさん、
お気軽に声をかけてください☆ 少人数でもOK!

コミュニティ・オーガナイジング学校、1回目。

金曜日(8日)の夜は、岡山医療生協労組でCO学校1回目。

鎌田華乃子『コミュニティ・オーガナイジング』を
テキストにした全6回の学習会がスタートしました。
この日は導入部で、範囲は1章まで。

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参加登録は18名で、今日は寒波のなか12名が参加。
自己紹介と参加動機の交流→問題提起→ディスカッション→学び共有、
という流れ。

参加者はテキストを事前に読んでくる、という前提で開催してます。
岡山医療生協労組では、すでに同書を20冊ほど購入してます。

初めて会う若い人もいて、
可能性を感じるメンバーがそろったな、という感じ。
ライングループもできてるし、活発に交流していきたいです。

ぼくはコミュニティ・オーガナイジングの
ワークショップを体験してないので、あくまで参加者と一緒に
本を読んで深めあい、実践に生かす、というスタンスで。
だから講師ではありせん。あくまで材料提供。


感想文を少し紹介。

■たくさんの人が参加してくれて、新しい人が
学ぶことに喜びを感じていることが嬉しかった。
「仕方がない」から「仕方がある」と思える
仲間を増やしていきたいと思いました。

■自分が行動していることも、何かのパワーに
なっていたことに気づけた。前期秋闘での一時金
交渉も、多職種のパワーを1つにするこができた、
いい事例のひとつだった。今後、周りをまきこむ
きっかけになった。

■経験豊富・ベテランに頼る、おまかせするのでは
なく、当事者が主体となる、に共感しました。
中執に入って、いろいろな勉強会に参加でき、
職場での声かけ方を考えることができるように
なったが、仲間増やしをしたいです。ありがとう
ございました。

■1人で孤高に引っ張るのではなく、他者と関係を
つくり、他者の力を引き出していくこと→チームを
つくり、変化を起こしていきたいなあ。みんなと
話ができるのも、楽しみです。

2021年1回目の講師仕事

遅くなりましたが、火曜日(5日)午後は、
2021年最初の学習会。

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昨年から連続でしている林精神医学研究所(林病院、ひだまりの里病院)の
中堅職員研修で「患者の人権・自分の人権~相方がALSとなって」の講義。

あらためて、当事者としての気持ちや伝えたいことなどを、
こうしてお話することで確かめられる。ありがたいことです。



で、きのう(7日)午前中は、2回目のZoom学習会トレーニング。
何人か声かけたところ、長久+3人での学習会に。
ふたたびアウシュビッツの話で、感想交流も有意義でした。

ところで、私以外はみな自宅から、
しかも奇遇なことに3人とも炬燵(こたつ)に入りながらの参加!
うらやましい!ぼくもやりたい(笑)

オンライン企画のキャッチフレーズは
「こたつでミカン食べながら参加できる!」ですね。

今年もよろしくお願いいたします☆

今年の投稿初め。つらつらと。

年末年始はヘルパーさん手薄になるので、
介護負担は大きくなる。
体力と体調を調整しつつのお酒に(^_^;)
すきあらばゴロッとなり、うつらうつら、今年の目標など考えたり。

とりあえず、オンライン学習に習熟する、かな。
オンラインはもちろんリアルに劣るところがあるけど、
今まで学習協の学習会は岡山市内がほとんどで、
参加できる人は限られていた。
オンラインだとその制限がない(北海道からでも沖縄からでも参加できる!)。
その可能性は地方の学習運動にとって意外に大きいのかも、と思っている。

今までリアル学習会で培ってきた全国のたくさんの人脈が、
ぼくの最大の資源になる。面白く、役立つ企画をうっていきたい。

また、
相方のお母さんに頼っていた時間帯が頼れなくなる状況も想定して、
在宅ワークできるように準備しとく。
今まで自宅で仕事はしないと決めてたので、家にはパソコンがない。
Wi-Fiはあるので、ノートパソコンを導入するかな。

学習協の仕事は組織活動も大きなウエイトしめてる。
テレワークのみは無理。パソコン仕事の部分は家でして、
しっかり組織活動(対話とかオルグとか)できる時間を確保せねば。
問題は自宅のどこでパソコン仕事するかだなあ
(にゃんずの妨害ありそうだし)。

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31日の大晦日はお蕎麦食べて、紅白をラジオで。
いつの間にか寝落ちし、気づいたら年が明けていた(笑)

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1日はコープで頼んでいたますの寿司をパクパク。
恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサートもラジオで聴く。

2日は体調イマイチだったので、ひたすら体調調整。
なかなか本も読めず。

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3日の今日は相方のお母さんが来てくれたので、3時間の外出。
倉敷市議選挙(24日投開票)のお手伝いに。
末田まさひこ市議の再選かならず! という気持ちで児島方面をビラまき。

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1時間半ほどテクテクと運動がてら。
瀬戸内海を眺められる場所もあり、よいリフレッシュになった。

みなさま、今年もよろしくお願いいたします。

今年は151冊でした。

最近読んだ本(写真)。
今年は151冊で終了です。コロナ禍で仕事に余裕があっため、
必要にせまられての読書は減りました。小説が増えましたね。

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『きみはいい子』(中脇初枝、ポプラ社、2012年)
児童虐待を軸にした5つの短編なのだが、
それぞれの登場人物が交差する手法もあり、読ませる。
しかし虐待の描写やこどもの気持ちは読んでいてツライ。
これ映画化もされたみたいだけど、観る勇気はないなあ。
小説としての質は高い。

『これからの男の子たちへ~「男らしさ」から自由になるためのレッスン』
(太田啓子、大月書店、2020年8月)
「有害な男らしさ」などのジェンダー入門書であり、
「こうした場合にどうする?」の実践指南書にもなっていてわかりやすい。
自身おふたりの息子さんを育てながらの模索。良書。

『幻世の祈り~家族狩り第一部』(天童荒太、新潮文庫、2004年)
全5部作の巨編。家族をめぐる愛憎と痛み。そう、痛み。
天童荒太の切迫感とするどい問題意識が、
物語と言葉でせまってきて、痛みながら読む。
『永遠の仔』と同じ匂い。
読みすすめるのが怖いけど、読まずにいられない!

『遭難者の夢~家族狩り第二部』(天童荒太、新潮文庫、2004年)
やはりぐいぐい読める。それぞれの家族の重しや葛藤が交差する。
最後のシーンが怖すぎた。

『贈られた手~家族狩り第三部』(天童荒太、新潮文庫、2004年)
この展開、どうなるのか…。
とドキドキしながら、痛みながら読んでる長編。

『巡礼者たち~家族狩り第四部』(天童荒太、新潮文庫、2004年)
物語も終盤へ。展開にいちいちドキドキする…。
家族、死者への祈り、親と子、激しく揺れ動く感情・・・。
作者のメッセージが強烈。いよいよ最終巻へGO!

『まだ遠い光~家族狩り第五部』(天童荒太、新潮文庫、2004年)
5部にわたる大作小説。全編、濃密で、ヒリヒリしながら読んだ。
最後はやや救いがあり、ほっとする。
親と子、家族、そして死を抱えながら生きる人たち。
時代の問題、人間の本質へと切り込む作家の力量にあらためて脱帽。

『エンゲルスから学ぶ科学的社会主義』
(山田敬男・牧野広義編著、学習の友社、2020年12月)
マルクスがマルクスになるためには、エンゲルスの存在が不可欠だった。
歴史の偶然だが、この2人の関係性には、いつも胸が熱くなる。
エンゲルス生誕200年にさいし、彼の思想や著作を紹介。

『「資本論」完成の道程を探る』(不破哲三、新日本出版社、2020年10月)
雑誌掲載時も読んだけど、あらためてエンゲルスの
晩年の苦闘に思いをはせる。
病気を抱え、各国の運動への助言要請にも応えながらの、
第2部・3部の編集。
来年は、同じく新日本出版社の新版『資本論』を読む。

『さよなら、俺たち』
(清田隆之〈桃山商事〉、スタンド・ブックス、2020年7月)
女性たちの恋愛相談にのりながら突きつけられた
「男性であること」の縛りと特権を、
過去の自らの言動への内省ふくめ言語化。
じっくりと内面に向き合う姿勢は、
私ふくめた多くの男性に必要だと痛切に思う。

『NHKテキスト 100分de名著 カール・マルクス 資本論~甦る、実践の書』
(斎藤幸平、NHK出版、2020年12月)
Eテレでの放送は来年1月に全4回(月曜日)で。
『資本論』のエッセンスを解説しながら、資本主義でない社会を構想し、
生きるための材料を提示。切り口がとっつきやすくて良い。

『地元を生きるー沖縄的共同性の社会学』
(岸政彦・打越正行・上原健太郎・上間陽子、ナカニシヤ出版、2020年10月)
沖縄社会を理解しようとする視座として、
階層格差とジェンダー格差を提起。各人の生活史に分け入り、
個人と共同性との関わりから沖縄社会の構造を浮き上がらせる。
労作。

2020年の振り返り(恒例の月別)

さて、と。
今年も年末恒例の1年振り返り(月別)をしますかね~。
まあ、今年はコロナにやられた1年でありましたが、
相方ともども無事に過ごせて、まずは良しです

【1月】岡山県学習協「核ZERO講座2020」(全4回、隔週金曜)が開講。NPT行動への参加予定者も多数受講で、毎回30名前後の参加で活気ある成功。この頃、コロナのニュースは出ていたが、まだ県外出張にバンバン行っていた。31日は93期岡山労働学校の有志新年会。学習会講師10回。読んだ本16冊。

【2月】6日岡山医療生協の平和サークルで「日韓関係」の講義。このテーマは初めて。13日リーダー研修講座「伝える技法」。16日人生初の福島へ。福島民医連の事務系職員研修。24日相方と早島アンサンブルのコンサートと美観地区散策。学習会講師12回。読んだ本11冊。

【3月】コロナの影響が出始める。学習会がどんどん中止や延期となっていく。また、5月開校予定だった94期岡山労働学校に向けて、本格的な募集活動をスタートさせた矢先だった。目標の喪失は、仕事へのモチベーションに直結した。学習会講師2回。読んだ本14冊。

【4月】学習協専従23年目。5日に相方と児島にお花見。16日岡山県学習協55回総会。学習会講師0回。学習会がまったくない1か月なんて、専従になってから初めてかも。手帳もほぼ真っ白。人生でいちばんヒマな春を過ごす。動画配信の韓国ドラマ「ホジュン」全135話をみる。読んだ本はほとんど小説で10冊。

【5月】引き続き、手帳はほぼ真っ白。何をして過ごしていたのか、覚えていない…。とある自治体の市議団に「綱領」学習会2回。読んだ本17冊。

【6月】ソワニエ看護専門学校での「ものの見方・考え方」非常勤講師15年目。マスクをしながらの講義にまだまだ慣れず。少しずつ学習会が再開。この頃から、わが家に来ていたヘルパーさんに教えてもらったマッサージ店に月1回ペースで通うようになる。学習会講師7回。読んだ本10冊。

【7月】2日岡山県学習協主催の学習会を半年ぶりに。テーマは「住むを考える」。25名参加。コロナ禍での住まいの問題もからめて。3日~4日今年唯一のレスパイトひとり旅で鳥取・三朝温泉へ。30日広島民医連幹部養成基礎講座3年目スタートする(全6回)。学習会講師4回。読んだ本5冊。

【8月】岡山県学習協主催「社会権講座」(全3回、隔週金曜)。コロナ禍における人権問題として社会権の意味を掘り下げた。引き続き仕事の忙しさはなく、おざなりになっていた地元の活動にも力を入れ始める。学習会講師5回。読んだ本5冊。

【9月】10日久しぶりに関東へ。千葉土建労組の書記長研修を丸1日で。「リーダー研修講座」に自信つく。相方と3回(北海道フェア、与島と美観地区・吉田兄弟コンサート)のおでかけ。父親が体調崩し入院。30日日帰りで神奈川の茅ケ崎へお見舞いに行く。学習会講師10回。読んだ本14冊。

【10月】秋の岡山労働学校もコロナの影響で見送り。2日~5日、今年唯一の「行けるときに行っとこうツアーin京都」。開業したばかりのホテルで快適に過ごす。京都の仲間たちとも交流。21日初めてのZoom講演(京都民医連)。25日岡山県知事選挙投開票。学習会講師10回。読んだ本17冊。

【11月】コロナ第3波が徐々に拡大。10月中旬以降相方の体調が不安定で、介護時間が増える。15日鎌田華乃子『コミュニティ・オーガナイジング』を読了。活動・運動のスキルを体系的にやさしく学べる良書。普及を決意し50冊取り寄せる。学習会講師7回。読んだ本16冊。

【12月】コロナ拡大とまらず。警戒強まる。安倍政権から菅政権となっても無策、利権優先、嘘と言語破壊の政治にうんざり。来年こそ命と生活を大事にする政治へ転換を。26日初めてZoomのホスト役となりお試し学習会。来年はZoom学習会をばんばん打つ予定。学習会講師6回。読んだ本16冊。

2020年に映画館でみた映画。「男はつらいよ お帰り寅さん」「パラサイト 半地下の家族」「1917 命をかけた伝令」「工作」「精神0」「ドクタードリトル」「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「スペシャルズ」「スパイの妻」。以上11本。来年はもっと見たい!

2020年 相方の様子と、介護生活振り返り

記録のために、書いておきます。

【コロナの影響】
■予定していた旅がことごとく中止に。これが一番おおきい。
■わが家への来訪者も3月以降激減。楽しみ減る。
■ヘルパーさんはじめ、来宅者はみなマスク着用。
■人工呼吸器の加湿に使っている精製水が春頃品薄となり、
ドラッグストアを駆け回ることも。今は介護用ゴム手袋が買いにくい。
■京都旅のあと、ある事業所が「1週間派遣できない」と言われる。
他の事業所でカバーした。

【身体的変化】
■引き続き、会話はできるので、コミュニケーションは
タイムラグがなく助かっている。
■進行はゆるやかだが、まったくないわけではない。
ケアの必要頻度は高まっている。
■食べることのできないもの(大きさ・硬さのため)が増えた。
やわらかいかどうか、が重要になってきている。
■夏以降、これまで使っていた上肢補助具(MOMO)も
使えなくなった。スマホなどは口頭で私やヘルパーさんに
操作してもらっている。
■秋までは体調も安定していたが、10月から不安定な
状態が続いた(今は薬の服用などで安定してきた)。痰が出しにくなる。
食事のときのみ酸素濃縮器から酸素を入れていたが、
いまはほぼ常時、酸素を少量入れている。

【医療・介護体制】
■引き続き、難波クリニックから月2回往診。
ご近所なので本当に安心感がある。
■ヘルパーさん確保は1年とおして課題と悪戦苦闘(ケアマネさんが)。
入れ替わりは今年もたくさんあった。
いつくもの訪問介護事業所と新規規約し、
いくつかの事業所とは契約終了となった。
いまは10ぐらいの事業所と契約している
(関わっているヘルパーさん30人ぐらいはいると思う)。
■9月までは、シャワー浴週2回、訪問入浴週1回だったが、
9月から訪問入浴を週3回にした。シャワー浴が困難になったため。
週3回の訪問入浴時は長久付き添いが必要なため、
さらに労働時間が減っている(いまは週25時間労働ぐらい)。
■訪問入浴の増にかかわって、新しい訪問看護事業所と契約。
■夜勤でヘルパーさん入ってくれる回数は、年初は週3回だったが、
4月から週4回、9月から週5回となっている。いまもう1日増やして
週6日にしたいとお願いしているが、ヘルパーさん不足でまだ
実現していない。今は週2日、夜間帯は長久のワンオペ。

【10回の県内おでかけと、1回だけだった旅】
■2月24日:早島アンサンブルコンサートと美観地区散策
■3月24日:鷲羽山ドライブ
■4月5日:児島にお花見
■6月14日:同じALS患者の赤木浩司さん個展へ
■7月17日:蒜山高原
■8月15日:高畑勲展
■8月23日:岡山イオンで買い物など
■9月20日:高島屋「北海道フェア」
■9月22日:瀬戸大橋・与島ドライブと美観地区散策
■9月27日:吉田兄弟コンサート
■10月2~5日:京都旅

【主たる介護者(ぼく)のセルフケア】
■体調崩したのは1月の熱発時のみ。あとはなんとか健康に過ごす。
■コロナで県外出張が激減し、気晴らしがなくなる。
■レスパイトひとり旅もコロナの影響で7月の三朝温泉のみ。
■旅ではないが、レスパイト宿泊(岡山市内)は2回おこなう。
■マッサージに定期的に通い始める。

【社会的発信】
■NHKもぎたて!(1月23日放送)
■6月27日に東大生の医療ゼミで曽根講演
■RSKイブニングニュース(9月16日放送)
■長久はALSや介護のことを何回か講演
■『ひめは今日も旅に出る』は引き続き、さまざまな反応が
寄せられ、励まされる。ただ長久の学習会が減り、本の販売機会は減少。


…まあ、今年はみなさんもそうだと思いますが、
コロナにやられました。たぶん、来年も。
でも、変化にそのつど対応してきて、
無事に今年も年末を迎えることができました。
介護生活も5年目に突入していますが、
「しんどい」と「まだまだ」が日々交錯しつつ、
楽しみを日々の生活のなかから、と思っています。