長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

近代家族と子育て

『近代家族と子育て』

(沢山美果子、吉川弘文館、2013年3月)

を読み終える。

 

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岡山県学習協でも何回か

講演をしていただいた沢山さんの新刊研究書。

やっと読めました。

 

家庭、家族、子ども観、育児・子育て、母性…。

近世まで射程を広げ、

「今も私たちを縛る家族と子育てをめぐる規範の

歴史性を明らかにすることを試みた」(終章)。

 

あとがきにも感動した。

 

研究書なので、

けっして読みやすいとは言えないが(お値段も高いし…)、

沢山さんの誠実で真摯な研究姿勢が伝わってくる。

 

この本を手がかりに、また来年ぐらいに、

沢山さんの講演企画やりたいな

(なんてったって倉敷の人ですもん)。

『あたり前を問うー近代家族と子育て』

ってなテーマでどうでしょ。

 

 

【以下、もくじ】

 

はしがき

序章 「近代家族と子育て」への問い

Ⅰ 「家庭」のなかの女・男・子ども

―生活世界としての「家庭」に生きる

第1章 「家庭」と「子ども」の誕生―「家」から「家庭」へ

第2章         近代家族の妻・母として―三宅やす子の場合

第3章         近代家族の夫・父として―三宅恒方の場合

第4章         育児を担う母・消える父)

Ⅱ 「保護される子ども」と「育児」

1章「保護される子ども」の近代―親子心中と捨て子

第2章「つくるもの」としての「保護される子ども」

―つくられた〈童心〉

第3章「教育熱心」の構造―少なく産んで「よりよく育て」る

第4章「母性」「父性」を問う―「男女協力」と「親性」へ

終章歴史のなかの近代家族と子育て

あとがき