日曜日(28日)の午後、平和ゼミ唯一の自由時間。
那覇の公設市場近くの広場でのんびり。
ガジュマルの木があって、こどもたちの遊び声がひびいてる。
近所のおじさんたちがビールを飲みながら談笑してる。
買い物袋をもったおばあさんが、ゆっくりゆっくり歩いてる。
「あー、この前はどうも~」と、人と人との交わりがある。
華やかな国際通りより、
住む人たちの生活がちょっとだけ見れる、こんな空間が好きだ。
2日目フィールドワークのガイドさんが
「沖縄の人にとっての基地の目線」について語られた。
嘉数高台から見る普天間基地。
嘉手納道の駅から遠望する嘉手納基地。
それは「上からの目線」だ。
でも沖縄の人たちにとっての基地は、
生活の上空を戦闘機や軍用機が飛び交う「下からの目線」なのだ。
ひとりひとりの生活の上に、基地がある。
その視点を忘れてはならない、と改めて感じたお話だった。
相次ぐ米軍機の事故にたいして「何人死んだんだ」と
ヤジを飛ばした国会議員(内閣府副大臣)。
数字でしか人間を見れない愚かさ。政治の貧困がここにある。
米軍の事故で死ぬのは、
もしかしたら目の前で遊ぶこの子たちかもしれないのだ。
名前をもち、生活があり、大切に思い思われる人がいる。
そのひとりひとり人間の上に、基地がある。
そんな沖縄の現実を、ぼくはこれからも伝えていきたい。
そして基地のない沖縄を一緒につくりたい。