長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

神様の、看護の心、生活保護と、酒の、目の見えない

最近読んだ本。
相変わらず、むずかしそうな本は読んでいません。はい。
夏ですから、ええ。


『神様のファインダー 元米従軍カメラマンの遺産』
  (ジョー・オダネル写真、坂井貴美子編著、フォレストブック、2017年)

f:id:benkaku:20180828123736j:plain

原爆投下後に日本に来た海兵隊カメラマンのジョー・オダネル。
「焼き場に立つ少年」が有名。
以前TVのドキュメンタリーで見たことが。
彼の歩みを妻(日本人)が語る。


『看護の心を科学するー解説・科学的看護論』
    (薄井坦子・三瓶眞貴子、看護の科学社、1996年)

f:id:benkaku:20180827103902j:plain

ソワニエ授業で紹介。
実践・観察のなかから事実のたばを集めつなぎ、
抽象や原理を取り出す。
その「科学の目」でまた対象や実践を見直し応用する。
弁証法、矛盾がキーワードになると。ふむ。


『生活保護とあたし』(和久井みちる、あけび書房、2012年)

f:id:benkaku:20180828123705j:plain

生活保護で暮らすこと、について平易な文体で、わかりやすく。
なにより当事者の声が、想像力を育てる力になるのだなあと。
漫画『健康で文化的な最低限度の生活』とあわせて読んでほしい。
社会保障の最後の砦である制度への理解。


『酒の渚』(さだまさし、幻冬舎、2018年3月)
f:id:benkaku:20180828123721j:plain
酒と酒場にまつわるさださんのエッセイ。
お酒呑めない人もいるんであれなんですが、
お酒は人と人をつなぐ媒介のひとつ、文化だなあと。
でも飲み過ぎ注意。


『目の見えない人は世界をどう見ているのか』
          (伊藤亜紗、光文社新書、2015年)

f:id:benkaku:20180827103916j:plain

いわゆる視覚障害者、
目の見えない人が世界をどのように認識し、生活しているのか。
身体論を軸に。
なるほど! と思わされる内容で読みやすさも抜群の良書。
障害の捉え方の「常識」から自由にさせてくれます。