最近読み終えた本。
『82年生まれ、キム・ジヨン』
(チェ・ナムジュ、斎藤真理子訳、筑摩書房、2018年)
韓国でベストセラーになったジェンダー小説。
つねづね、ジェンダーギャップ指数で
下位の日本よりさらに韓国が下なのが疑問でしたが、
こんな現状があったのだと慄然。
男性のみなさん読んでください。
『春秋山伏記』(藤沢周平、新潮文庫、1984年)
山形、出羽三山で修行をしながら暮らす
山伏の習俗をもとにした小説。
江戸後期の庄内地域の農村の暮らしがありありと伝わってくる。
方言の表現も。
久しぶりに藤沢周平読んだけど、やはり味わい深いですな。
『サイレント・ブレス~看取りのカルテ』(南杏子、幻冬舎文庫、2018年)
現役医師による医療小説第1作目。
2作目の『ディア・ペイシェント』は昨年読んだっけ。
こちらは在宅医療のなかでの看取り、
病人からしたら「死に方」を中心に。
多様な生が、多様な死のあり方を生んでいるのだろうな。
よかったです。
『生きづらい明治社会~不安と競争の時代』
(松沢裕作、岩波ジュニア新書、2018年)
明治時代の人びとの生活と「通俗道徳」に着目しながら、
現代との共通性についても提示。
いまでいう自己責任論が明治社会の人びとにも
強い規範として存在していた。新書なのでサクッと読める。
『去年の冬、きみと別れ』(中村文則、幻冬舎文庫、2016年)
ミステリー小説なんだけど、
仕掛けがいろいろありすぎて、
最後はよくわからない感じで終わってしまった。
もう1度読めばわかるかもしれないが…。