長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

下町、死ぬくらいなら、死の、風に立つ

最近読み終えた本。
相変わらず、ノロノロと読書をしています。


『下町ロケット ガウディ計画』(池井戸潤、小学館文庫、2018年7月)

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前作と同レベルの面白さ。技術へのこだわり。
なんのために仕事をするのかの目的とビジョン。
大事だね。


『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』
         (汐街コナ著・ゆうきゆう監修、あさ出版、2017年)

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著者のデザイナー時代の経験(過労自殺しかけた)をもとに、
なぜ「会社を辞める」という選択・判断ができないかをリアルに。
漫画の特性を生かした伝え方。考え方を自由にするための良作。


『死のメンタルヘルスー最期に向けての対話』(中澤正夫、岩波書店、2014年)

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77歳となった現役精神科医が、
「死とはなにか」について考え続けている。
そしてどれだけ考えても、
すっきりとならないのが「死」であるなと改めて。
ガンで亡くなった看護師・齊藤秀俊さんとの対話や交流が壮絶だった。


『風に立つライオン』(さだまさし、幻冬舎文庫、2014年)

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映画をDVDで観たことをきっかけに小説も。
しかし、すごいなあ。
こんな物語(モデルはいるけど)が書ける才能が。
さださんの世界観や人間観がストレートに表現されている。
同名のさださんの歌は30年も前のものだけど、
そこに共鳴して、新しい物語が生まれる。まさにリレーだわ。