長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

15年目。なんと以前の学生さんが教員に。

きのう(2日)午後は、
ソワニエ看護専門学校の「ものの見方・考え方」、
今年度1回目の授業でした。
15年目!です。

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なんとですね、教務室に入って準備していたら、
今年度から新しくソワニエの教員になられた方があいさつにこられて、
「私、長久先生の授業受けてました。17期生です」と(つまり10年前)。

いずれはそんなこともあるかなーと思っていましたが、
ぼくが関わった看護学生さんが、看護教員になって母校に赴任する。
感慨深いです。
ちなみに、顔をみて名前を聞いても思い出せませんでした、すみません(涙)。

1回目は、絵本『わたし』を読む、という内容にしました。
患者の多様な顔や生活を見る視点を養う内容です。
もちろん自分への見方も豊かに。

これから、計15回、通います。
例年と違うのは、社会人経験者の比率が高いことと、
全員マスク着用で顔が半分見えないこと(涙)。
そしてマスクしながらの講義は、キツイ…ということ。

以下、感想文を少しだけ紹介。
絵本の感想とともに、相方の話が印象に残った人も多いようで。

■患者さんの病気と状態だけではなく、患者さん自身、
背景もしっかり見たいと強く思いました。考え方、
感じ方の変化の面白さを実感して楽しかったです。
ネコの話をする先生の表情や声色で、ほんとに好き
なんだなーとほっこりしました。

■だいぶ哲学的な話だなと感じました。小さい頃から、
自分というものは何からできてて、いつから自分なん
だろうなぁとか思っていたのですが、少しだけ分かっ
たような気もします。相手がいることで出来あがって
いく、また相手を見るときも、いろんな関係がある
から相手として見えるのかなと考えました。むずか
しいです。

■看護師になったとき、その人の患者としての顔だけ
にとらわれて見てはいけない。ましてや、患者の症状
や数字にとらわれてその人を見ないのはいけない。
「数はつねに1」と言ってる先生の考えに最後になって
感動しました。表面だけでなく、その人の中までしっ
かり見れたらいいと思いました。次回の授業、楽しみ
にしています。

■長久さんのパートナーの話、難病をつげられる大学
病院の時のくだりは、聞いていてせつなかったです。
自分は、ケアしていく立場ですが、長久さんから学ん
だ経験を生かした仕事をします。

■長久先生の話、特に実体験で告知の様子を聞いて
自分が看護師になった時に気をつけなければいけない
ことを改めて考えさせられました。相手の立場に立っ
た考え方を自然とできるようにならなければいけない
なあと思いました。