長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

第2講座2回目は約70人。感想と声も紹介。

土曜日(5日)午後は、
労働組合たんけん隊講座の第2講座2回目。
「労働組合の役割~私と私たちの尊厳を守る」です。

集団視聴の労組ふくめ、この日も全体で70名は超えていました
(1回目とあわせると220人超え)。

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講義後の交流では、
組合活動に関する質問も出されて短い時間でしたが深まったかなと。

以下、第2講座全体の感想や声を紹介します。

■今日もありがとうございました。日本国憲法であえて「勤労者」の権利を保障している意味を考えさせられました。特に日本社会は会社につながらないと生きていけないほど強い束縛を持っています。その中で人間らしく働くために労働組合の役割が欠かせないということがわかりました。

 

■労働者の権利は、労働組合法でももちろんですが、憲法で保障されているということですよね。労働組合法の規定に沿わなくても、労働者には労働三権が保障されているという理解でいます。

 

■どんな生活を送るか?自由に選ぶことの出来る生活が送れているか? 生活は人権。労働が時に人権を侵害する。働くことで豊かな生活が送れると思い込んで働きすぎているとゆとりも売り渡してしまっているかも・・・。つぎの講義は休日・休暇。新人さんが多く入ってくるこの季節。知っているようで知らない労働法や社会のリアル。たくさん誘って「時間のつかいがいがあったなぁ」と思える仲間を増やしたいです。

 

■生活の質を保障するゆとりの追求のため、労働条件にこだわることの大切さを学んだ。「労働三権を使う生き方」が、自分が労働者として、人間らしく生きていけるように関与できるか、奴隷のように働くのかを左右する。選挙にいかずに政治に文句を言うということと同じなのかなと思った。

 

■前半は長久さんから何度も聞いている内容だけど、何回も「なるほど」と思ってしまいます。労働組合の役割がとても重要だと感じました。そしてコロナで学習の機会が減っているのも事実です。「労働組合員としての成長」を保障するのが労働組合の最低限の責任、という一文がとても心に残りました。そして、学ぶことが自分にとって大切だということを伝えたいです。そうなれるように、自分がもっと学習しなければと思います。

 

■紹介された上田耕一郎さんの言葉がとても気に入った。まさに自分にとっての「生活」は色とりどりで、宇宙のように奥深く、その「生活」の積み重ねが「人生」になっていくなあと考えていた。自分は幸せなことに自分の「生活」が好きだけど、それだけではだめで、同じように他の人の生活も大事にしなければいけないと改めて分かり、生活って人権と似ていると思った。生活や人生がどれだけ自分の裁量のもとにあるかということが自己肯定感につながるという話を聞いたことがあるが、それはとても大事なことだと思うし、ゆとりのなさが自己肯定感の低さにつながり、さらにコントロールを失う(言いなりになる)という悪循環になるというのは納得できた。「自分のことは自分で決める権利がある」というのも大切なことで、障害者自立支援法のことを思い出し、あれはまさに人権のたたかいだったのだなとふり返ったりした。「自分の大切なものを守るために、自分の大切なものを使う」活動、分かっているようで、けっこう分かっていないかも、自分で選ぶということ、権利は「使わ」ないといけないということ。まとまらないが、たくさんの気づきがあった。

 

■労働組合活動に欠かせない内容の講座だと思います。なんとなくぼんやりわかっているつもりだったことが、くっきりはっきり理解できて、原動力につながります。自分のやっていることは間違いない、と確信が持てます。自分や組織が行き詰ったときや、新しくなかまを迎え入れたときに学習したいと思います。専従ではないので、学習できる環境はとても貴重です。こういう環境に組織のなかまを導くことも自分の立場では必要なことだと思います。第3回以降もできるだけ参加したいと思います。コロナ禍で集まれないので、誰か一緒に参加できるなかまを増やせるように声をかけてみようと思います。

 

■第2回の講座、ありがとうございました。役員会議ではどうしても活動の提案をすることが中心になり、一方的な話になりがちです。今日の講義でも会議が楽しいものにすることがポイントだと話がありました。改めて、そうした会議の持ち方の工夫をもっとやっていこうと思いました。知らなかったこと、興味深いもの、新しい知識、他の労働組合の経験などをなるべく出してもらうよう、皆が発言できる会議を目指します。

 

■ありがとうございました。資本は基本的に「ほっておくと非人間的な扱いになる」ということを改めて認識しました。このことはなかまと改めて共有したいです。また、「私の事に私が関与できる保障が労働三権を使う生き方」ということもあらためて共有したいと思います。

 

■楽しみながらの労働組合活動が必要なことはよくわかる。ただ楽しいだけでなく、労働組合の要求を前進させる楽しさもなければいけない。

 

■あいまいな認識ではあいまいな選択しかできない。だから学習が大事。

 

■学習が進めば、自主性も生まれる。人材不足は教育不足だ。

 

■コロナ禍で労働者は、通常以上の労働力を使用者に提供しているのだから、それに見合った賃金(一時金)を求めるのは当たり前。

 

■本日も貴重な講義をありがとうございました。すべてのキーワード・項目を日頃の具体的な組合活動に直結させようと思います。また、納得しての組合加入と活動につなげられるように変えていこうと思います。まずは会議の工夫と直近の団体交渉に向けての準備に活かしていきます。ありがとうございました。

 

■第2回の講義も、ありがとうございました。内容が盛りだくさんで、ちょっと早口でしたでしょうか…? さて、単組ではちょうど、次期の役員選挙が終わり来月からは新体制での執行部が動き始めます。2つの病院で316名の組合員に対し、執行委員はわずか6名、うち2名はすでに退職した方のはずでしたが、現場から2名加わり8名!しかも、うち1名は執行委員が一人もいない方の病院から!!迎え入れる書記長()も実はドキドキしています。さっそく、労働組合法2条で法律上の「組合とは」を説明して、憲法272項、28と「憲法が労働者に肩入れしていること」を伝えて…etc.初回執行委員会での説明内容を考えましたがこの講座の募集がもう少し遅ければ誘えたのに!と残念でなりません() 【コロナ禍の職場の現状を変えたい】【私にできることがあれば】と考えて、勇気をもって立候補してくれた新しい仲間へも、〝組合役員を担う人=交渉の場で直接当局へ現場の状況を伝えて改善を促す人″が組合員の中でも稀有でとても大切な存在であることを、心を込めて伝えていきたいと思います。まずは、「参加してよかった!」と思われる執行委員会と「私が関われたからこれができた!」と実感してもらえる運動方針・交渉を目指します。

 

■労働組合の活動は確かに「天秤」にかけられるっていうのは、労組役員としては実感するところ。その天秤にかけられている、個人が大切にしている時間やお金、家族…。それを守るためにあなたの資源(リソース)を一緒に使いたい=一緒にがんばろう、という「声かけ」ができそうに思いました。あとは執行部が使いがいのある時間を共有した「面白い会議」にすることを、来年の方針に加えたいな。

 

■ゆとりのところで、仕事内のゆとりが無く、ストレスが溜まって、仕事終わっての疲労感が半端ないと思いました。仕事内でゆとりが必要だと思います!本の紹介がありました「コミュニティオーガナイジング」で実際に取り組まれているところがありました。やってみてはどうかなと思いました。

 

■今回の講座も前回と同じく、分かりやすい言葉でのお話でとても勉強になりました。私は、前半のお話で、ゆとりのある生活は、労働条件と連動している、だから労働条件にこだわって他人任せにしないというところが印象に残りました。仕事とプライベートは全く別物に感じていましたが、実は連動していて、だからこそ一人ひとりの要求や団結が、労働者の生活の質を良くすることに繋がると感じました。

 

■憲法9条だけじゃなかった!28条も世界に誇れるものなんですね!その労働三権に確信を持ち、労働組合の意義を発信し、組織拡大に繋げたいですね。第三章の中の「労働組合員としての成長を保障する。それは労働組合として最低限の責任」が強く響きました。組合員の大切な時間を労組活動に使ってもらうことや組合費に価値を見出すには、やっぱり学習しかありません。自分を守る権利を知り、労働組合の活動を知り、仲間へと繋げる。そのために自分の大切な時間とお金を使う。労働組合は「自分を守る労働者としての自覚と成長する」ところって考えたら、自分への投資と思えるような、労働組合(組織)だといいですよね。次回の講座も楽しみです(^^♪

 

■大学では法学を学んだのですが、労働三権について改めて感心することがあり不真面目に授業を受けていたことを実感しました。今回の講義では、今していることが間違っていないと確信できました。勧誘する際に、組合があることで自分自身の労働環境・条件を変え、より良くすることができることを訴えています。このことはライセンス世界の医療で、環境が悪ければすぐ次の職へとなりがちな中においてとても価値あることだと思っています。  脱退者、組合員の多くが非組合員との違いがない、損をしている感覚になりがちです(私も含め)。その矛盾を活動への納得が鍵。自分ごとと捉えられるかという言葉は本当にその通りだと思いました。そのことを自分の中でどう落とし込めるか、分会で醸成して行けるかが課題だと思います。労働者としての権利の根底には人権があることを理解しなければ、使用者労働者間だけでなく、労働者間でも対等で相互尊重が失われることがあることを再認識しなければと思います。毎回、新たな気づき、学びを受け長久さんにエンパワーメントされているなと感じております。

 

■労働条件と生活の質は連動している、だから労働条件にこだわる=団体交渉のところは分かりやすかったです。組合勧誘の参考になります。

 

■とてもわかりやすい講義でした。労働組合について、1人1人の尊厳をまもる大切さ、生活にゆとりをもつことで、人間であり、自分らしくいられることを深く学ぶことができてよかったです。ゆとりも大切ですね。「生活の質(ゆとりの有無)と労働条件は連動している」の説明が印象に残りました。自分の時間や大切なもの、大切な仲間、などを守るために、自分が動き、みんなで協力して活動していくことで、世の中は変わられることを改めて感じました。

 

■労働組合を生活から考えるという講義、良く理解できました。なかなか組合員の組合活動に対する理解や協力が得にくい状況もありますが、今日学んだこと、特に労働組合を学び活動のトレーニングをするというところでは、今後の課題として考えていかなければならないと思いました。皆が不満をならべるのではなく、そこから要求を出せる組織になればいいと思います。楽しく、生き方を豊かにする労働組合…いいですね。

 

■組合は人間が人間らしく働ける場をもうけるように取り組みをする場というように感じた。民医連の労働組合は、経営側と対立する構図ではなく、ともに医療報酬を改善させるために取り組み事が大事ではと。

 

■労働組合の役割、必要性が分かりやすかった。楽しくやることができる組合活動がいいので、一部の人しかしないことでは、活動おろそかになってしまうと思い、新人オリエンテーションで組合の説明したりして、組合活動を理解してもらったりしてました。現在、食事会はできなくなってしまいましたが、その中でも、組合員に活動を知ってもらうため、各休憩所や出入口にあるボードにはり出したりして、知ってもらうことをずっとしています。

 

■資本主義の社会のなかで生きていくかぎり、労働組合の役割が大切になってくることがわかった。資本主義の利益を最大限追求する仕組みが、現在の世界の貧困層と一部の富裕層の構図を生み出していると感じた。

 

■今回の学習会の取り組み自身もそうですが、自分の時間を削って参加してもらうことのむずかしさを痛感しています。今日の講義はずばりそこに焦点をあてた内容で、今後の活動の参考にしたいと思います。日本国憲法のすばらしさを改めて感じた。組合活動(労働条件の改善)が、生活の質(ゆとり)を良くすることと結びついていることがわかりやすかった。組合活動を継続するためにやはり学習は大切とつくづく感じました。医療現場(特に民医連)にいて自己犠牲的なところが多いが、自分の権利を守っていくこと、人の権利が守れること、くり返しの学習が必要…。

 

■前回から感じていることですが、労働組合を学ぶと、歴史や経済学など多岐にわたる学びも得られる気がします。そう思うと、この1時間にまとめられた内容を改めてすごいなと思います。若い世代の人にこそ組合活動を積極的に活用して頂いて、自分たちの生活(小宇宙)を大切にすることを学んでほしいと常から、思い悩んでいましたので、今日の講座はとても良い勉強になりました。やはり、日々の活動をもっと楽しく、参加して良かったと思えるようなものにするために、「コミュニティ・オーガナイジング」は購入して読んでみようと思いました。ありがとうございました。