長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「繰り返し受講して、なんとか自分のものにしたい」

今日(2日)午後は、
労働組合たんけん隊講座2022の第4講座土曜回。
リアルタイムで約60名の方が参加。
「賃金と社会保障—私たちの『一線』を守る」をテーマに学びました。
島根の民間保育園、福祉保育労の分会で13名が集団視聴され、すばらしい。
昨年1人の個人受講から始まっての広がり。これぞ運動です。
(写真を撮るのを忘れ、きのうの雲のようすです)


以下、さっそく届いた感想を紹介します。

■イギリスの労働運動の歴史から、今の自分たちはその運動の歴史の上に諸権利を享受できているのだと改めて感じました。今もこれからも労働運動は必要だと感じました。また、日本の労働者は様々な生活リスクの中で生きているのだとも感じました。賃金や社会保障を強くしていくという意味でも労働組合の存在と価値を感じました。なかなか組合での学習ができませんが、少しでも学びを伝えていきたいと思います。

■基本的な講座を繰り返し受講して、なんとか自分のものにしたい思いです。

■講演のなかで触れられていた「富というのは社会財の性格を持つ」というところが印象的でした。資本主義経済の中、労働者は搾取され、労働以上の利益を企業に与えています。その利益を「社会の資産」として考え、世の中に還元されなければならない。その通りです!一部の者が幸せな世の中は理不尽で悲しい。私たちの労働はすべてのものの幸せのためにあるのです。大変勉強になりました。次回以降も楽しみにしております。

■生活のため(生きるため)に労働しているはずなのに、気づかないうちに労働が生活を壊してしまっている人たちが多くなってきていると感じています。私たちは労働するために生きているわけではないはずです。限られた人生・時間を無駄にしないためにも1人1人の意識を変えていかなければいけないと思います。

■日本では生活における賃金依存率が高いため、正規労働者でも人間らしい生活が困難な場合が多いということが、生涯未婚率の上昇や出生率の低下につながっているのだと思いました。

■Twitterや一部の報道では「底辺職」というワードが注目されています。しかし、底辺職と言われている清掃員、介護士、警備員などはこの世の中になくてはならない職業です。賃金の高い職業が優遇され、賃金の低い職業は見下されるというのはおかしいと思います。世界人権宣言の中の「人間の尊厳にふさわしい生活」。それは、世界に生きる自分を含めた人間すべてが衣食住はもちろん、余暇を楽しみながら生きる、そういう世の中を目指してほしい。そのために、政治への関心を高め、選挙や労働運動で社会福祉を充実、賃金が上がるよう声を上げていく必要があると改めて思いました。