長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

日本医労連の看護要求実現全国交流集会にて

きのう(7日)は午後、愛知・蒲郡での講師仕事。
名古屋経由で、三河三谷(みかわみや)駅に。

f:id:benkaku:20190208102000j:plain

三谷温泉ということでしたが、夕方岡山で学習会があったため、
現地滞在2時間半のとんぼ返り。温泉入れず(涙)。

f:id:benkaku:20190208102158j:plain

日本医労連の看護要求実現全国交流集会でした。
毎年この時期と秋と、2回行なわれている全国集会です。

私は、「労働組合ってすごい!」というテーマで
冒頭の70分講演のお役目。
講演はナイチンゲールから入り、労働組合のそもそも、
人権感覚、最後は看護のたたかい歴史を伝えていくことについて。
知り合いの方がたくさんおられ、嬉しいご挨拶。

久しぶりにナイチンゲールを語ることができ、
テンション上がりました。
ナイチンゲールの看護観を説きながら、
労働組合活動は広い意味での看護だ、ということをお伝えしました。

レジュメにも書いた、ナイチンゲールの
言葉をここで紹介します。


【F・ナイチンゲールの言葉より】

「仕事場についていえば、労働者は健康が唯一の資本で
あることを忘れてはならない。そして働く場に清浄な空
気を確保する方法を考え出し、それを実現するよう互い
に理解し合うことが必要である。清浄な空気は健康を保
つうえに主要な作用を及ぼすもののひとつであるからで
ある。これはおそらくは『労働組合』いやストライキに
も匹敵する価値あるものであろう」
     (「病人の看護と健康を守る看護」1893年)

「すべての看護婦、特に夜勤看護婦は、折々のレクリエ
ーションに加えて、休暇をとらなければならない。年間
1ヶ月の規定の休暇は決して多すぎはしない。またマト
ロンや看護監督、そして看護業務の大きな責任ある地位
にある婦人たちは皆、もし心身ともに活力を保ち、はや
ばやと消耗しつくすまいと考えるならば、さらに多くの
年間休暇をとる必要がある」
      (「看護婦の訓練と病人の看護」1882年)

「労働者を雇用する者はすべて、働く人の健康のために
備えをする義務がある。そして病人に必要なものは備え
ると公言し、看護婦や医師の生命が、彼らの職務を果た
す途上で犠牲にされても当然であるとするいき方で病人
の面倒をみているような社会は、どんな社会であっても
それだけでその社会は病人の世話に備えることを使命と
していないということを充分に立証している」
       (「救貧院病院における看護」1867年)

*以上はすべて『ナイチンゲール著作集 第2巻』現代社より