岡山でもコロナで次々と企画や集会が中止になっていますが…。
次のリーダー講座・夜間研修編のお知らせ!
4月22日(水)18:30~。
テーマは「会議をおもしろくする基本技術」です。
つまらない会議には、理由があります。
だから、会議をおもしろくすることもできるのです。
その基本を学びあいます。詳細チラシに。
10回の研修おわったー。
きのう(25日)午後は、
林精神医学研究所(林病院、ひだまりの里病院)のベテラン職員研修。
昨年10月から月2回のペースで行ってきたこの研修も、
この日が最後でした。10回目の日本国憲法の講義。
(写真は撮り忘れてしまいました…!)
みなさんの感想が多様ですが、全体的には、
憲法も人権感覚も、さびついてしまっているなと。
あと、これも当たり前ですが、
研修にのぞむ姿勢そのものが、各人各様。
まったくこちらを向かない人、
真剣に聞いてくださる人、
メモしながら聞いてくれている人。
それぞれです。
あと、グループディスカッションがぜんぜんできません。
議論するということ自体のトレーニング不足があるかと。
人とディスカッションする楽しさを味わう機会がなかったんです。
1つ、1つ積みあげですね。
ここの中堅・ベテラン職員研修は、今年も10月から、
毎回行かせていただく予定です。しっかり準備します。
相方、2か月ぶりの外出!
きのう(24日)は倉敷・美観地区へ。
快晴。
相方、2か月ぶりの外出!。
昼食は天丼屋さんへ。
相方は上天丼をパクパク。
ALSになって3年半、まだ天丼を食べられる幸せ!
その後、美観地区をぽかぽか陽気のなかをほろほろ。
買い物。
14時から、市民会館で早島アンサンブルのコンサート。
今年はブラームスでした。
さいごは、沖縄フェア最終日のコープで買い物!
きのうも散財!
相方いわく「充実の1日だった」そう。
3月、4月と旅行の計画がありますが、
コロナ問題でどうなるか…。
自治労連岡山県本部の組織集会で
先週金曜日の核ZERO講座の報告は時間があるときに、また。
(ボリュームあるので)
まず、土曜日(22日)の報告から。午後、
自治体労働組合総連合(自治労連)の岡山県本部組織集会に。
分科会「労働組合について考える~基礎コース」で講師のお役目でした。
持ち時間2時間あったので、
労働条件に比重をおいた「満足度の輪」交流から。
場がなごんだところで、いつもの労働組合そもそも話。
満足度の輪交流が伏線にもなっていて、理解がしやすかったよう。
ベテランの方もおられましたが、2年前に労働組合がつくられた、
とある自治体の社会福祉協議会の方がおふたり参加されていました。
「職場の人に聞いてもらいたい!」と嬉しい感想を言われてました。
次につながる時間になったと思います。
核兵器、偽装の、独ソ戦、この国の、フィンランド、慈雨
最近読み終えた本。
『核兵器と原発~日本が抱える「核」のジレンマ』
(鈴木達治郎、講談社現代新書、2017年)
原子力政策の研究者なので、さまざまな論点で、
扱うテーマも広かった。
日本政府の無責任な原子力政策と核廃絶に背を向ける姿勢は、
ほんとうになんなのかと思う。人間性を失った権力の腐朽。
『偽装の被爆国ー核を捨てられない日本』(太田昌克、岩波書店、2017年)
まあ、題名そのままの内容。
唯一の戦争被爆国の政府が、核廃絶の足を引っ張りつづける実態。
それを許している国民(自民党に投票する人たち)。
つくづく嫌になる。
『独ソ戦―絶滅戦争の惨禍』(大木毅、岩波新書、2019年)
第2次世界大戦の帰趨を決定づけた独ソ戦の通史。
漠然とした知識しかもっていなかったので、興味深くグイグイ読んだ。
たんなる戦史ではなく、複雑にからみあい変遷する
戦争の性格もまじえての内容。それにしも、空前絶後の惨禍だ。
『この国の不寛容の果てに~相模原事件と私たちの時代』
(雨宮処凛、大月書店、2019年)
6人の方との対談集。
神戸金史、熊谷晋一郎、岩永直子、杉田俊介、
森川すいめい、向谷地生良の各氏と、相模原事件を軸にした語りあい。
最後の、べてるの家の話に希望を感じた。読みたい本が増えた。
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事がおわるのか』
(堀内都喜子、ポプラ新書、2020年1月)
おお!という驚きはなかったけど、
合理的で納得のフィンランド人の暮らしと働き方。
教育とか社会運動、労働運動がおおきいのだろうなと想像する。
日本はますます引き離されていくだろう(涙)。
『慈雨』(柚月裕子、集英社文庫、2019年)
久しぶりの刑事もの小説。
もろもろの設定が絶妙で、深く共感しながら読んだ。
さいごは涙。柚月さんの他の小説も読んでみたくなったー!
鴨方へ、赤磐へ。
今日(18日)の午前中は、コープ鴨方に。
生協労組おかやまのパート部会新人研修。
いつもの労働組合のそもそも話を50分ほど。
おひとりだけ、以前農協に勤めていたときに
労働組合に入っていたそうなので、
思い出などありますか?と聞いたら、「…」。
日本の労働組合の多くはあっても存在感がなさすぎです…。
午後は、新婦人あかいわ支部にて学習会講師。
テーマは「ジェンダーをのりこえて~『個』を大事にする社会へ」。
1時間話をして、1時間交流。
経験にもとづく様々な話にほーとなり、うむむと唸り。
権力や政治によって構造的に組み込まれ、
生活の隅々にこびりついているジェンダー。
剥がしていくしかない。
第4講義は「核兵器禁止条約と核廃絶をめぐる情勢」
核ZERO講座2020、最終講義(第4講義)は
「核兵器禁止条約と核廃絶をめぐる情勢」です。
核保有国の論理と矛盾、核兵器禁止条約の内容、
NPT再検討会議やニューヨークでの原水爆禁止世界大会の意義、
私たちの運動の意味、具体的なアクションに結びつく行動提起も。
21日(金)。詳細チラシに!
山口から福島へ。
土曜日(15日)は、山口へ。
全厚労西日本ブロック春闘討論集会で講演でした。
全厚労とは、
農協が母体になっている厚生連の病院で
働いている人たちの労働組合です。
この日は西日本の各地から100人近く来られていました。
会場は湯田温泉でしたが、時間がなく温泉には入れませんでした(涙)。
みなさん熱心に聞いていただきました(たぶん)。
テーマは「いま労働組合のそもそもに立ち返る」で、1時間ちょい。
いつもの内容プラス、久しぶりに春闘のそもそもを語りました。
終了後は、福島の郡山までの長距離移動。
郡山着いたのは、23時を過ぎておりました…。
日曜日(16日)は午前中、郡山にて福島県民医連事務系職員研修でした。
福島県内各事業所から54人の参加。
テーマは「ものの見方・考え方」で約2時間。
午後は2時間かけてディスカッションすることになっていますが、
お先に失礼して帰路に。新幹線乗り継いで帰りました。
今回は寄り道まったくできなかった福島。必ずまた来ます!
伝える、とは何か。(前半部分)
昨夜(13日)は、
「変革のための リーダー講座・夜間研修編」でした。
テーマは「伝える技法―聴く・話す・書く」。
18名が参加。
なんか、とっても明るい雰囲気で、楽しい時間でしたね。
最初に、簡単な目的説明と、自己紹介をしてもらったのですが、
それぞれの参加動機がさっそく面白かったです。多様な悩み(笑)。
今日はとりあえず、前半部分のレジュメを紹介します。
来週、参加者の感想ふくめ、後半の内容を書きたいと思います。
では、以下。
一。伝える、とは何か。そのメカニズム。
1。伝えたいことがある。
◇例えば…
*3月〇日の団体交渉に、たくさんの人に参加してほしい。
職場の切実な声を示し、実現したい要求がある。
*ヒバクシャ国際署名を職場で集めて、国連や世界の
リーダーたちに声を届けたい。
*安倍政権がいかに酷い政治や国会答弁をしているか。たくさんの
人に知ってもらいたい。怒ってほしい。政治を変えたい。
*うちの組織はこんな魅力がある。力がある。ぜひうちの組織に
入ってほしい。
◇みなさんには、活動の源となる、原点的体験や動機づけがあるはず。
*伝えたい中身をもっている。まずそれが大事で、貴重なこと。
◇「伝える」(説明する)というのは、アウトプットの技術ともいえる
*伝えたい内容の明確化。言語化がカギ。
◇運動や活動の場合は、目的やビジョンが伝わらないと、
自分たちの力が高まらない。
*一部のわかったひとだけで活動しても限界がある。
伝われば、力を大きくできる。
*伝えあいの質が、組織や活動の質を規定している。
■宣伝物、ニュース(機関紙)、掲示板…。メール、手紙。SNS。
■対話(集団に対してと、個人にたいして)。
*非言語的な方法もあるが(絵や音楽など)、今日は言葉に
しぼりたいと思います。
2。こちらの伝えたいことと、相手の問題関心(意識)は違う、ということ。
◇1人ひとりの生活、人間関係、メディア選択、認識の枠組み…。
みんな違う。
*認識がみな違う。よって選択・行動基準も変わってくる。
*支配する側・強者側の「呪いの言葉」に縛られている人も大勢いる。
*私と相手は「違う」が前提。わかりあえない。
だからこそコミュニケーションが必要。
◇ゆとりもない中で
「広告を発信する側としては、伝えたいことはたくさんあって、
一般の人たちも当然注目してくれるものと思いがちです。とこ
ろが、受け手側というのは、発信者のそんな思いなど、ほとん
ど意に介していません。なぜなら、日常生活のなかでは、自分
の身の回りの出来事や問題で精一杯になっているからです。人
は自分の心にバリアを張っていて、無意識のうちに外部情報を
遮断しています」
(佐藤可士和『佐藤可士和の超整理術』日経ビジネス文庫、2011年)
「メッセージを相手に伝えるというのは、本当に難しいこと
です。伝わっているはず、と自分では思っていても、実際に
は伝わっていないことのほうがはるかに多いもの。全体の半分
くらい伝わればいいほうで、100%わかってもらうのは至難
の業といっていいでしょう」(同上)
◇1人の人間にとって、情報を受取る、話を聴くというのには、
キャパ(限界分量)がある。
*自然に、大量に入ってくる情報や言葉を受け流すようになっている。
3。この人やこの組織の話なら(書くことなら)、という信頼関係が
まず大事
◇まず、相手が「聴こう」「受け取ろう」となるか。その姿勢を
育ててもらう。
*みなさんも同じだと思うが、相手によって、聴く態度や真剣さが
変わってくる。
*おおきなカギをにぎるのは、誠実さ。嘘をつかない。あたりまえ
だけど。
・街頭宣伝や政治家の演説に出くわしても、多くの人が素通り
するのは、そこに信頼関係がないから。とくに政治家の言葉
に主権者が向きあわなくなっている。民主主義が壊れている状況。
◇方法も大事(誠実さがでる)。ラインか、手紙か、直接会ってか。
言葉の選び方も。
◇相手を知る、相手の話を聴くことが、「伝わる条件」をひらく。
*自分の話を聴いてくれる人には、その人の話も聴こうとなる。
*信頼関係が「伝えあい」の質に影響する。
*しかし「聴く」という姿勢は、とても能動的な行為で、時間と
エネルギーをつかう。対象のことを理解しようとすることは、
おもしろくもあり、面倒くさくもある。
「職場討議やさまざまな会議でも、つねに『聴く』ことを柱に
すえて、運営していくことを追求してみてください。どうして
も時間は多くかかりますが、『聴く』『聴かれる』ことで、
それぞれの認識の発展が生まれ、『自分たちのことを深いとこ
ろで理解してくれようとしている』という信頼も深まっていき
ます」(長久啓太『ものの見方たんけん隊』学習の友社、2014年)
グループディスカッション①
*ここまでの問題提起を受けての気づき、感想、意見を出しあって
みましょう。
*自分が今こだわって「伝えたい」と思っている事柄はなんでしょう。
誰に、どんな方法でそれを伝え、どのような変化を起こしたいですか。
この努力に終わりはない。
明日のリーダー講座・夜間研修編、
「伝える技法」の準備もおおづめ。
全体2時間なので、できることも限られてるけど、
いい時間にしたいです。
考えてみると、
23歳で学習協の専従になってから20年以上。
ずっと自分の体験に根ざした「伝えたい内容」をもち、
持続してやってこれたなあと。
だから、「どうやったら伝わるか」を考え続けるし、
工夫もする。自分の技術もみがいてきました。
この努力に終わりはありません。