きょう(13日)は、ソワニエ看護専門学校の
3回目の授業。
「人間の手について」でした。
読書日記は、『突然、妻が倒れたら』(松本方哉、新潮文庫)。
以下、学生さんの感想文(一部)
◆手は、いろんなことができて、状況において、
たくさんの意味を持つことができるのだと改めて
実感しました。これから看護師を目指していく中で、
手をたくさん使っていこうと思いました。また、
自分の手で誰かを支えることが出来たらいいな。
と思います。
◆「手」について考えて、手で何が出来るのかを
挙げてみると、たくさんあるなと感じました。それだけ、
手はとても重要なものだと思いました。手で握ったり、
抱きしめたり、さすったりと、触れられるだけで、人に
安心感を与えられる手は魔法みたい。手を使って
患者さんの様々な状態を見て、安心感を与えられる
看護師になりたいと思う。
◆手が自由になったから人間は発達したということを
聞いてひとつ思ったことがありました。手とは少し関係
ないけれど、時代によっては自由な思想や行動が
禁止されていた時があって自由を取りあげるということは
自由によって発達してきた人間にとって退化を意味する
のではないかと思いました。本当に関係ないなぁ・・・(汗)。
けれども、思考や行動がとまれば手もとまる。手がとまれ
ば「わたし」がとまる。・・・と思います。また、手が人間を
いやしたり、きずつけたりするのは紙一重だと思います。
手は使いよう!
◆こうやって文字を書いたりペンをにぎっていることも
生まれてすぐできたわけではない。人類が誕生し、
二足歩行を行ない手が自由になったからこそ、今、
自分の意志で思うように気持ちを表わしていることに
感動する。表現するだけでなく、握手などから受けとる
のも手の機能のひとつである。
◆「手というのは、人そのものである」。その通りだと
感じた。スポーツなどをしたらマメができる。仕事によって
は手がボロボロになりしだいに硬くなる。水にふれ続け
ればあれる。手はその人の生き様を写す鏡だと思う。
◆「突然、妻が倒れたら」。私も読んでみたいと思い
ました。先生から、あらすじを聞いて、私が味わったわけ
ではないのだが、松本方哉さんの気持ちが伝わって
きて、よくわかった。つらい、苦しい、何でという感情、
伝わってきました。私もこれから、救急車を見るたびに
「がんばれ。死ぬな!」と思うと思います。
「手」・・・みんなで手の働きを言ってみて、あらためて
こんなにあったんだと再確認しました。これからもフルに
使って生活していきたいと思います。
◆自分が思ったように動く「手」。人を助ける「手」。安心感
を与えられる「手」。「手」という言葉ひとつだけで、たくさんの
意味があった。「手」というものは、人にとて一番大切な
ものだと思う。
◆私も今、乳ガンになった方の闘病記を読んでいますが、
先生が紹介されたおすすめの『妻が、突然倒れたら』と
『寡黙なる巨人』を近々本屋さんで探していきたいと思い
ます。 「手」というものは、人間の様々な機能、コミュニケ
ーション、心を伝える色々な役割をしていることを学び
ました。これからも、良い手が使えるようにしていきたいです。
◆「突然、妻が倒れたら」の話を聞いて、救急車収容から
現場を出るまで15分もかかったことにおどろいた。何が
一番の問題なのか、私は知りたい。
手ができることは、私が思っているよりも多くの動作ができ、
それは人間以外では真似をすることができないということ
を知った。手は生きるために、とても大切な部位なのだろう。
◆今日の闘病記を聞いて、いつも何となくでしか見ていな
かった救急車の中に、失われつつある命があるのだと思うと、
危機感を覚えました。またこれからは注意して見て、微力
ではありますが救急車がスムーズに通れるような環境を
つくっていこうと思いました。
看護と手の話では、確かに触れることで心がつながると
思います。私も高校で部活の試合前に、仲間と手を触れた
瞬間、頑張ろうと勇気がわいてきました。私が看護師になっ
たら、患者さんを勇気づけられる人間になりたいです。
◆これから、1冊でも多く闘病記を読んでみたいと思いました。
病気になった人の家族の気持ちや患者の気持ちが少しでも
理解できるようになりたい、と思いました。普段、手をあたり前
のように使っているけど、人間の手はすごいんだと思いました。
◆手には、他人の手にふれるだけで緊張をほぐしたり、安心
させたりする力があるといいます。私自身も、手術の際に
局部麻酔がきかず、痛みにたえている時、看護師さんが私の
手を握って、「頑張って」と言ってくださったとき、とても心強かっ
たのを覚えています。私も、「手あて」のできる看護師になり
たいです。