きょう(30日)の午前中は、ソワニエ看護専門学校での
14回目の授業でした(あと1回…!)。
読書日記は『ぼくがいま、死について思うこと』。
あと、毎年のことですが、
徳永進先生の『ナースtoナース』から
「きけ、看護学生の声」を紹介しました。
そんでもって、講義内容は「ヒューマニズムについて」。
ポイントを「文化とはなにか」にしぼって話をしました。
以下、学生さんの感想文です(一部)
◆『ぼくがいま、死について思うこと』の話を聞いて、
どのくらい長く生きたいかということを考えると、私も
そんなに長く生きたいと今は思いません。私は、
「いつまで生きたいか」ということより「どんな人生を
送れたか」ということが重要だと思います。人生を充実
させることで自然に「もって生きたい」と思う気持ちが
生まれるのではないでしょうか。そう思えるように
これからの人生前向きに楽しく過ごせるよう一生懸命
生きていきたいと思います。
◆今朝、車にひかれそうになった。毎日の変わらない
日常でもそんな危険があるんだと思いました。
◆死について、考えたことはありません。人は、いつ
死ぬか分からないまま生きています。自分が思っても
いないときに死がきたりします。そのときは、いつくるか
分かりません。そのときまで、大切に生きるのが、人
としての役目だと思いました。生まれてきたからこそは、
人生をまっとうしなければならないと思います。
◆死について考えたことは今まであるが、死ととなり
あわせのなかで生きている人や、病気で長生きできない
人などいるので、考えられることはとてもぜいたくな
ことだと思う。
◆死について私もたまに考えることがあります。毎回
答えはでませんが、くいのない人生を送り、笑って
死んで行きたいと思います。また家族、友人が亡くなる
ときには、その人が笑って亡くなってくれるようなつき
あいをしていきたいです。
◆日本の文化を大切にして人間らしく生きようと思い
ました。看護師をしていたら、たくさんの人の死に立ちあう
ことが増えると思うけど、私は絶対に“人の死”に慣れたく
ないです。
◆看護学生のxとyを見て、皆、色々な考えがあるんだなと
思った。人には、得手と不得手があるというが、努力する
ことで、どんなことも、ある一定のレベルに達することが
できると私は考えています。なので、向いていないと感じる、
と考えることはナンセンスであり、看護師にはだれしもなれる
だけの能力があるはずです。ただ、知識と経験が不足して
いるだけだと思います。
◆ナースtoナース「きけ看護学生の声」を読んで少し
今より古いものであったがどの夢もどの挫折も共感できる
ことがたくさんありました。どの時代でも私と同じように
感じている看護学生がいるのだと思うと少し安心しました。
いうもは私だけがとり残されている、私だけがこう感じている
と思っていてすごく焦っていました。でも、焦らないでいい
んだと思えました。ゆっくり自分らしく看護師という夢に
向かって進んで行こうと思いました。
◆看護学生の声、共感することが多かったです。1番共感
したのが、「私は自分が生まれてきたことに意味がほしい。
自分が必要とされていると感じられる仕事は看護師だ」です。
私も同じ動機で看護師を目指しました。とても漠然とした
動機から入ったけど初めて実習に行ってみてやっぱり私には
看護師しかない!!と思いました。
◆病院実習に行ったときに、様々な気持ち、疑問が芽生えた
のでそれを指導者(NS)さんにお話しました。どれも「看護
学生の声」に近いものばかりでしたが、指導者さんは「今の
その気持ちを大切にしてね」と温かくおっしゃって下さいまし
た。考え続けるって時にはしんどいですが、良い看護師に
なる為にしっかり相手の事を考えていきたいです。
◆人間らしい暮らしって、何だろうと思いました。人間らしく
生きるためには感性がたくさん必要だなと思います。何も
感じない無気力であっても人間ではあります。なので
人間らしいって難しいです。
◆『人』を看護する立場になるにあたって、ヒューマニズムを
追求していくことはとても大切なことだと思いました。
寝たきりの患者さんにもカルチャーを。難しいかもしれません
が、看護師の努力だけで変わってくるものがあるかもしれ
ないということを考えながら、これからやっていきたいと
思いました。
◆ヒューマニズムとはなにかという部分の「人間は笑う
ことのできる唯一の動物」という言葉にピンときた。
たしかに、人間しか笑うことができない。だから、今まで
以上にもっともっと笑って生きていこうと思った。人間
らしさを大切にし、笑うことを忘れず、生きていこうと
思った。