週末(3日・4日)は、
学習運動の2017中国ブロック研修会in倉敷でした。
26名の参加でした。
1日目は、「楽しかった」「また来たい!」と思える
学習会ってどんな学習会だろう? そのために必要な準備とは?
を中心に問題提起(長久)と議論をしました。
以下、問題提起の概要。
1。「楽しかった」「また来たい」という学習会はどんな学習会でしょうか?
2。学習会を成功させるための準備について
◇時間
*イメージをきちんと描いて、時間配分を組み立て
◇空間づくり
*机やイスの配置、距離感、明るさ、音楽・・・
◇中身や教材
*参加者のイメージを事前にもっておく大事さ
*さまざまなタイプ・水準の参加者がいる場合に、どこに照準をあわせるか
◇講師がいる場合は講師の力量や個性の見極め―事前の打ち合わせは必須
◇参画
◇どのような感想文用紙にするか
◇学習会の性格・内容にもよりますが
*参加者になにを得てほしいか、1歩ふみ出す具体的アクション
まで考えてもらう
■根底には「参加者への敬意」
■参加組織の苦労と工夫
3。身近に、継続した学びの場を
◇岡山での経験
◇『学習の友』の読書会など
4。職場で学習活動を広げるために
◇決定的に大事なのは、職場や組織に「学びの場が必要」と
問題意識をもつ活動家がいること
*学習運動組織の最重要「資源」
美観地区のなかの風情ある会議室が会場でしたが、
これ自体が学習会を成功させるための「必要な工夫」です。
どういう空間で学び交流するのかも、すごく大事なんです。
「学習会には人がなかなか来ない」なら、
いろんな壁はあっても「行きたい」学習会、
魅力ある学びの場をつくるしかない。
その工夫や努力に終わりはありません。
「楽しかった」「また来たい学習会」とは?を考えて、
整理したものをホワイトボードで共有。
【1日目の感想いくつか】
■学ぶ楽しさを左右する要素にはいろいろなものが
あることを学んだ。
■参加型の学習会で、お話の中身の準備の話ともあ
いまって、とても「役に立つ」、参加してたのしい
ものでした。労働学校の準備にも役立てていきたいし、
他の活動「憲法カフェ」や「平和カフェ」にも活か
していきます! 特にBGMや雰囲気づくりは役に立
ちます。
■考えさせられることが多かったです。気づきもい
ろいろありました。あと、BGMのことはそれこそ
「新しい発見」でした。
■講師との打ち合わせ(どんな目的で話してもらうか)
とかは本当に大切だと思う。人数が少なくても継続
した学習会をすることで、学ぶことが必要と思って
くれる人を増やせたらなあと思った。
■学習会を成功させるために、来る人をイメージし
てしっかり準備することが大事だとわかりました。
人がそこにあつまる、それだけですごくタイヘン
なことです。だからこそ、「来てよかった」「また
来たい」と思える場にするために相談しながら工夫
して学習の「場」をつくりたいです。
■これまであまり意識してこなかった「準備」につ
いてあらためて意識することができました。
■学ぶ楽しさの原則は自分自身のためになることだ
と思いました。自分のためにならないと思った学び
は苦痛しかないです。だからこそ、学びに来られる
人に自分自身のためになったという場にしなければ
ならないと思いました。工夫が必要だと思いました。
■学習会ひとつ開くのも、時間割や空間づくりの工
夫など、手間ひまかけなければいけないものだと
改めて感じました。
夜の懇親会もたいへん盛り上がりました。
ほんとうに、個性豊かな人が集まっていました。
すごい。
研修会2日目は「オルガナイザー(組織者)とは」の
問題提起と議論。やはり充実の時間になりました。
吉儀さん(島根県学習協副会長)のお話は示唆とユーモアに富み、
素晴らしい内容でした。
「お芝居をつくるには何が(どんな役割)が必要か」
「松江市長選挙での経験と裏方・水面下の数々の仕事」
「学習会をするための条件」という具体例をあげながら、
人と人をつなぐことの意味、チームをつくる人の存在、
対話を通じての説得、仕事や役割をふることの大事さ
などを縦横に語られました。
2日目もがっつり1時間討論。
「次のアクション」をホワイトボードにそれぞれ書き込みました。
いやあ、楽しかったし、
こういう問題提起と交流自体が新鮮でした。
「ここでしか学べないことをしよう」というのが、
このブロック研修会のコンセプトでしたが、
まさにそうした場になったと思います。
「今までにない内容でとてもよかった」
「話しあい中心なのもよかった」
「すぐに役立つ」
「人づくりについて話しあう機会ははじめて」
「次も参加したい」
という声が続々と。大好評の企画になりました。
運動論についてキレキレにかみ合った
議論する場をもっともっとつくりたいですね。
【2日目の感想いくつか】
■すばらしい問題提起でした。人と人とのつなが
りが大切。
■とても楽しく、わかりやすかったです。1つの
ことをやるにも、目に見えないところで、どれだ
けの役割、人が動いているか。結果(見えている
こと)だけしか考えていなかった気がする。自分
ががんばればなんとかなるではなく、1人でも多
くの人がそれぞれの個性、特性を生かし、運動
に加わってもらえるよう、まず人と人を結びつけ
ることができるよう、対話力をつけなければと
思いました。
■うちの組合役員にも参加して欲しかったです。
「人と人を結びつける」ということを今まで意識
してませんでしたが、今日の学習でその重要性が
わかりました。「オルガナイザー全国交流集会」
はぜひ実現させてほしいと願っています。
■具体的に役割を考えることで、どういう役割を
誰にふれるのか、自分は何にむいているのか、
考える材料になりました。人の役割を考える、
見極めることは自分を見つめることにもなるな
あと思いました。
■1人でやってはいけない、周りにうまく仕事を
ふることが大事と言う人たちがいたけど、こう
いうことか!と改めて考えが深くなりました。
オルガナイザーとても大切で難しいなと思いました。
【研修会全体の感想いくつか】
◆もっとこういった“使える”学習会あるといいな
と思います。人を育てる育つことをもっと学びた
くなりました。
◆肩ひじはらずに参加できてよかったです。
◆学習会の組織にオルグ活動の大切さをあらため
て痛感! グループ討議が楽しかった。
◆今回の企画はとてもためになりました。このよ
うな学習会(討論会)は答えがないけれども、自分
が考えるきっかけを見つけることができました。
年に1回以上ほしいですね。
◆あまり組織者について考える機会がないのでよ
い学習の場になりました。よい会場でした。
◆頭がはたらきっぱなしの充実の2日間だったと
思います。ありがとうございました。
◆会場、場所がよかった。グループワークで実情
を語り合うことで、親近感が生まれた。
*来年のブロック企画は広島で開催の予定です。