最近読み終えた本。
少々疲れているため、難しい本は読んでいません。
『その島のひとたちは、ひとの話をきかない
~精神科医、「自殺希少地域」を行く』
(森川すいめい、青土社、2016年)
日本で自殺率がとても低い地域(自殺希少地域と
いうらしい)に、精神科医の著者がフィールドワークに出て、
その要因を探る、という内容。その特徴は、
①困っている人がいたら、今、即、助ける
②人間関係は疎で多
③意思決定は現場で
④見て見ぬふりができない
⑤解決するまで関わる
⑥不確かさに耐える/寛容
⑦対話主義。
『銀翼のイカロス』(池井戸潤、文春文庫、2017年9月)
半沢直樹シリーズ第4弾。航空会社(モデルはJAL)を
めぐる銀行の債権放棄の話。
うーん、半沢直樹シリーズではイマイチか。
航空労働者のことがまったく描かれない。銀行中心のストーリー。
『花咲舞が黙ってない』(池井戸潤、中公文庫、2017年9月)
テレビドラマにもなった、あの花咲舞の続編。
相変わらず相馬との軽妙なやりとりがおもしろく、
トントン読める。
半沢直樹も登場するとは、なかなかやりますな。
『助け合いたい』(さいきまこ、秋田書店、2017年10月)
漫画。雇用環境の劣化、貧困な社会保障が
凝縮した内容で、読んでいてしんどかった・・・。
でもよく取材されていて、ポイント押さえてるなあーという感じ。
家族による助け合いの限界、
生活保護に対するスティグマ(恥だと思う)なども。
人権感覚をもった医療ソーシャルワーカーが神に見えた。
おすすめ。必読です。