報告が遅れましたが、木曜日(7日)は、
93期岡山労働学校の第6講義「社会認識のつくり方」でした。
22名参加。
講義の概要は以下。
一。社会認識のつくり方
1。そもそも、なぜ社会や政治を知る必要があるのか???
◇公衆衛生の考え方が参考になる。
◇川の下流だけでなく上流も。イチロー・カワチさんの例え。
◇「働き方」「生活」「地域のありよう」とも共通。
2。上流で何が起こっているのか!? ―それをどうやって知るか
◇私たちは、どのように社会認識をつくるのか
*直接認識→自分で生の現実にふれる・ぶつかる・でくわす・さぐる
*間接認識(加工情報)→テレビ、新聞、ネット、ラジオ、本・雑誌・・・
◇本日の新聞報道から考える
3。マスメディアの歴史と現在-日本のマスコミの特徴
◇メディアの歴史を簡単に
◇日本のメディアの特徴
◇「加工情報」を示す具体例
4。知る権利を―日本国憲法からの理解
◇国民主権という大原則―自分たちの社会のことは、自分たちで決める
≪自分の間接認識はどこから? を交流してみよう≫
二。社会や政治に強くなる
1。考える時間分量について
◇圧倒的に“自分の生活や仕事のこと”
◇運動や組織では、思い切って社会認識を豊かにする
「学びの時間」を取ることが大事
2。集団の認識で、社会や政治の事実のたばを集め、認識を深めていく
◇ひとりひとりの認識には限界がある―狭い認識を正し、広げ、深める。
◇会議・ディスカッション・情報共有の場を大事に。
安心して意見表明できる場を。
◇本や雑誌や新聞(まともな)を読むトレーニングを
―社会や政治に強くなる
◇独自メディアも大事。とくに組織や団体のニュースや機関紙。
SNSの活用。
【長久のSNS活用について】
3。メディアリテラシーと、私たちの立ち位置
◇あらためて、「社会」「政治」を知ることの意味
―「関係ない」の呪いの言葉を払拭しよう
◇メディアリテラシーを鍛える。
どんな立場にたって報道しているかの見極め。
さいごに:みなさんの「生活」のなかで、社会や政治を知ることは
どれぐらいの比重をしめていますか。1%を5%に。
5%を1割に。さらに1割以上に。ゆとり時間も欠かせない。
以上。
NHKニュースがいかに国会報道を加工編集しているかの
具体例を紹介(小川淳也議員の統計問題での演説)したのですが、
みなさんビックリされていました。当然ですが。
メディアリテラシーの大事さを感想交流で深めあいました。
以下、感想文をいくつか紹介します。
■社会、政治について今まであまり自分から知ろうと
していなかったです。今回の講義を受けて、社会の
ことを「自分ごと」としてとらえて、自分なりの配分
で社会のことを知っていく努力をしていこうと思いま
した。感情論に流されず、事実を追求していきたいと
思いました。
■病院で働く自分としては、最初の川に例えた説明が
とても心に残りました。私の生活の中での社会や政治
への比重を少しずつ上げていこう・・・と。そして他の
人と語り合い考え合うことを大切にしたいです。
■どうやって上流を知るかを学びました。ツールはたく
さんあるけど、ゆがめられたり、必要な情報が排除さ
れていたり・・・。信用できるツールを自分で見つける
努力が必要だと思いました。
■今の日本で事実を知ることはとても難しいと改めて
思いました。集団の認識でしっかり深めていこうと
思います。
■川は社会全体と考え、上流を変えるには、やっぱり
政治を変えるしかない、と思いました。メディア
リテラシーを鍛えるためにも、もっとまじめに新聞を
読もうと思いました。自分の間接認識、テレビが50%
なので、もう少し本を読もうと思います。読もうと
思って買っている本も何冊かたまっているので・・・。
■川の上流・下流の例えは、わかりやすかったです。
ニュースの加工現状を知ると、何を情報源としたら
いいのかと怖くなる! 1つの情報だけでなく、いく
つかの情報から真実を見つけていくことが必要な
社会となっているのだと思いました。
■最近のメディアには、怒ったりがっかりしたり、
悲しくなったりすることが多く、パワーを奪われて
しまうけど、自分のちょっとした違和感やもやもや
にもきちんと目を向けて大事にし、深めていくこと
が大切だと思った。みんなも、こういう場で集団で
話しあうことの大切さや楽しさについて話していた
ので、労働学校が終わってもこういう場が続けて
もてたらいいなと思う。