長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

技術化による全体水準の向上

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来年の学習会の準備で、
久しぶりに『人間として看護婦として』(あゆみ出版、1978年)を
パラパラめくる。ついつい活動に引き付けて読んでしまう癖が、
赤線部分にあらわれている(笑)。
何べんも同じこと書くけど、
以下の「技術化による全体水準の向上」が活動全般にも必要。

「看護の技術化という命題は、これまでの経験やコツに
たよっていた看護を、そのなかから法則性をひきだす
ことによって個人的技能から全体化し、集団としての
看護のレベルアップにつなげていけるもの…。個々の
具体的特殊的な看護実践の体験を普遍化し、導きだした
法則性をその後の実践に意識的に適用し、そうすること
によって看護技術を伝えあい、全体的に水準を向上させ
ていくという方法意識」(56P)

「よい看護というものは、一人や二人がすぐれた看護を
してもだめなんですね。チーム全体がいかに高まるか、
ということが重要」「年配看護婦の会得したやり方を
どう言語化し技術化するか」「前提として看護記録の
改善」(133~134P)

ちなみにこの本、ケア労働分野の労働組合活動にも
普遍的教訓が満載です。オススメ。