長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「慣れちゃダメなことには声をあげる社会にしたい!」

昨夜(26日)は
「労働組合たんけん隊version2023」の第2講座金曜回でした。
「自分たちのことを勝手に決めさせない―労働組合の役割」がテーマ。

リアルタイムで140名をこえるみなさんが参加し昨日も熱かった~☆
労働組合の基本から、慣れないこと、労働者の言葉を取り戻す、
エンパワーメント戦略を!などなど。

さっそく届いた感想を紹介します。

■慣れる怖さというところでのフランクルの話が印象的だった。
自分にとっての組合の良さは「人と関わること」と思った。
一人でいる方が気楽だし、知らない人に話しかけるのは苦手
なので組合の役員ながら組織拡大はストレスでもあります。
が、一方で、話しかけられて色々喋る中、その人その人の
話すことの楽しさ、そして、組合加入してくれた時の嬉しさは、
組合辞める人と話した時の残念さの気持ちでいうとオセロの
黒か白になるようです。そう考えると、話しかけることを
しなければ何も変わらないなと改めて思いました。

■労働組合活動をしていて「家事」「ゆとり」時間が少なく
なっているなあ(笑)と思いつつ…講義がすすんでいくうちに、
非正規労働者が約2000万人もいて、フルタイムで働いても
年収200万程度の人たちがいるという理不尽な実現に
怒れてきて、こういう現状を変えるために何かしたいと
思いました。日本って世界の中でも「慣れて」「だまる」人が
多い国なんだろうなと思いました。「慣れちゃダメ」なこと
には声をあげる社会にしたい!!

■印象的だったこと…。「呪いの言葉」使用者が言う言葉を
労働者が労働者に言っている場面を職場でちょくちょく聞きました。
「みんな残業つけてないよ」…「使えないやつだな」…おかしい
言葉だったんですね…そりゃそうだ!!スッキリ。人間は劣悪な
環境でも慣れる…適応力が高い。人間おそるべしですね…
慣れないで!!と思いました。

■「生活のゆとりも家計のゆとりも労働組合でないと良く
ならないよ」と今年の新人さんに声をかけています。
「人間らしさ」の水準がフランスと違いすぎる…一週間の
旅行なんてなかなか…。「運動の成功には組織が必要」
という言葉は今の時代に大切な認識だと思います。
「自分のニーズに気づく」という視点はとても新鮮でした。
「労働組合は常に自分の大切なものと天秤にかけられている」
という言葉を肝に銘じておきます。「変える」より
「慣れる」方がラク。共感できるだけに怖い。

■長久さんのお話を聞いて、労働組合のすごさ、大切さを
改めて感じました。「慣れる」「小さな『あきらめ』(ガマン)は、
さらなる『あきらめ』(ガマン)を引き寄せる」と聞いて、
本当にそうだな…と感じています。前回の講義を聞いて自分の
している仕事を書き出してみて「結構、業務あるんだな…」と
感じましたが、周りの保育士もそれを当たり前にやっていて…。
職場の人と話している時に「休みの日はずっとパソコンに
向かっていて、首が疲れた。(書類をひたすら作っていた)」とか、
「土日のうち一日は仕事をする日って決めてる」とか…。
今日の講義を聞いてて、やっぱりそれって変だと改めて気付き
ました。みんなそれが当たり前で「この仕事をこなさなくっちゃ!」
と頑張っています。本当に人間の適応力ってすごいです。
有給も園行事がないときに…人がいる時に…って選んでとったり
(そうしないと、保育士が足りなくて保育園を運営できない)、
園長先生とか「明日、人がいるから休めるよ!夏期休暇取ってね」
という休みのとり方は保育園ではザラですが、自分が好きな時に
休みが取れないってのも変ですよね~(笑) ふと立ち止まって、
「これって変だよね」ってみんなが気付くように、働きかけて
いきたいです。そして、それを「今までこうだったから仕方ない」
と諦めるんじゃなくて、「これって変なんだ」「変えたいんだ!」
ってエネルギーはいるけれどそうやって思い続けたり、声を
あげたりできるように、、、自分はなかなかできない時も
あるかもだけれど、助け合いながら一緒に声をあげる仲間を
増やしていきたいです。