きょう(6日)午前中は、
生協労組おかやまの中央執行委員会にて学習会
定期大会後最初の会議ということで、
「労働組合の
歴史
以下、レジュメ後半部分をご紹介。
三。労働組合役員の役割について―労働組合の性格から導きだされる
【前提として】
◇労働組合の活動は強制的にさせられるものではない(原則として)。
◇仕事以外の時間と労力をつかう。つまり生活を侵食する。だから
「みんなで分担して活動」が大事。納得がかなめ。
◇たたかう相手がいる。思い通りにはいかない。「たいへんさ」
「苦しさ」はつきまとう。でもだからこその「喜び」「楽しさ」もある。
1。要求をなにより大事にする
◇「要求で一致して団結」するのが労働組合。
*だから「要求」についての認識を一致させることが活動の
大原則となる。活動のエネルギーはそこから生まれる。そ
の中心的役割を担うのが中央執行委員。
■最大多数の労働者を結集できるがゆえに、労働組合活動は難しさもある。
*労働者は違いがたくさん。違いばかり。そして違いは目につきやすい。
*雇用形態、賃金、労働条件、立場、仕事内容、資格の有無、
能力、性別・・・
*生活環境、人間関係、考え方、支持政党、行動パターン、
趣味、特技・・・
*「要求」にたいするとらえ方・考え方は、簡単には一致しない。
◇「要求」が生まれる必然性=労働者の立場。
雇われる・使われる・労働条件。
*生協も資本主義社会のなかでさまざまな「経営至上主義」が入り
込んでいる。その矛盾が職場にあらわれる。人権が脅かされることも。
*要求は具体的。働くことは、小さな事柄の集合体。
◇湧き出てくる「思い(言葉)」を出しあえる、セイフティな場を
*不満やグチ、願望は「要求の種」
*「しんどいなあ」「なんか違和感」「おかしいんじゃないの」
「先が見えない」「これだけ働いても賃金これだけか・・・」
「休みがなかなかとれない」「人が足りない」
「この仕事内容改善したい」「みんなピリピリしてる」
*不満を言葉で表現することで(話す・書く)、論議の土俵にあがる。
共通認識になる。
◇表出しにくい「思い(言葉)」こそキャッチしようとする姿勢を大事に
*「おかしさ」が恒常的になると、「常識化」する。人間は適応力が
高いので、それでも「なんとかやってしまう」。がまんもできる。
あきらめることで適応する。
*力関係のなかで思いが抑圧されやすい。本当に切実な「声」という
のは、それを表現できる場がないと、けっして表に出てこない。
*痛みや切実さというのは、とても個別性が高いので、「わかった
もの」としない。
*もっとも弱い立場の人の「声」に耳を傾けることができる役員・
労働組合に。
*ピッチャーよりキャッチャー。
2。集まりたくなる場を手間ひまかけてつくる
◇現代人の生活は多面的で多忙。職場も多忙。時間がない、ゆとりがない。
*労働組合のことを考える、活動する時間を確保すること自体がたたかい。
◇「集まる」ことが、労働組合の原点であり、力の源泉
*労働組合がパブから誕生したワケ―「話しあえる自由な空間」
*労働者が集まるには、「自由な時間」「集まれる場所や空間」
「集まれる体力」「集まろうとする意志」が必要であり、現代
日本では簡単ではない。
◇1回1回の集まりの場を成功させる努力
*「また来たい」「職場の仲間も誘いたい」「疲れていても参加
すれば元気がでる」「あの人がいるから」「ここにくるとほっ
とする」「話を聴いてくれる」「楽しい」
*ちょっとした工夫や楽しみの準備。集まる場の雰囲気づくり。
*力関係の働かない空間と人間関係。ケア的関係。自分が自分で
いられる場。
3。自分も仲間も、「労働者らしく成長する」ことを大事に
◇1人ひとりの組合員の成長こそ、組合活動前進のカギ。
*労働条件を変える力を労働者はもっている。仲間との連帯がカナメ。
人権意識を強固に。あきらめない。支えあい。自分の持ち場で不断
の努力。
◇仲間の成長に関心をもとう
*要求や社会情勢について、認識を一致させる、認識を高める活動が
とても大事。
*学びあえる場を労働組合の中に目的意識的に。知ることはエネルギー
に転化。
*新しい中央執行委員さんは、新しい視野で労働組合をとらえる機会。
それは自分のものの見方の成長にも。成長の機会をみずからつかもう。
◇組織拡大を追求するなかで、言葉の力をみがく
*仲間を増やすには、「労働組合を伝える」ことが必要。自分自身の
言葉が問われ。
*仲間の要求や立場によりそいながら、労働組合の大切さと魅力を
伝えよう。