最近読み終えた本。
『看護を未来につなぐ ライフストーリーズ』
(第36回日本看護科学学会学術集会企画委員編集、日本看護協会出版会、2018年)
日本の看護界を牽引してきた7人の大先輩看護師の
ライフストーリーを若手が聞くという企画。
それぞれの人生の物語と語られる看護がおもしろく、一気に読めた。
『介護職がいなくなる ケアの現場で何が起きているか』
(結城康博、岩波ブックレット、2019年9月)
あまり目新しい点はなかったような。
広く浅くという感じ。
『世界はまた彩りを取りもどす
~難病ALS患者佐々木公一が拓いた「普通に生きる」』
(玉居子泰子、ひとなる書房、2019年6月)
身につまされる話もたくさんあったけど、
やはり前を、未来を向いて生き方を考えている人(たち)は、
明るいなと。私たちも引き続きがんばりたい。
『日本近現代史を生きる 過去・現在・未来のなかで』
(大日方純夫、学習の友社、2019年8月)
近現代史をざっくり学べる内容で、
とくにいま争点になっている問題(天皇制、歴史認識、沖縄など)に
力点置いた記述になっているような。
歴史学ぶってほんと、現在を認識するために欠かせません。
『介護ヘルパーはデリヘルじゃない~在宅の実態とハラスメント』
(藤原るか、幻冬舎新書、2019年7月)
メインタイトルが気を引くが、内容はサブタイトルが柱。
在宅ヘルパーの仕事実態、
とくにハラスメント問題に焦点があたっている。
制度の問題点や矛盾も解説があり、わかりやすく読める。
『皮膚はすごい』(傳田光洋、岩波書店、2019年6月)
皮膚本は何冊か読んだけど、やっぱり皮膚はすごい。
まさに、すごいとしか形容しようがない。
表皮の細胞ケラチノサイトの1つひとつに五感があり、
ミニ脳があるとは。
10章の記述は感動的だった。皮膚はすごい。
『マルクス&エンゲルスvol.2』
(シナリオ:野口美代子、監修:円谷源、漫画:丸山楠美、
高文研、2019年10月)
このシリーズ、ずっと続くのかと期待していたら、
2巻目でおわり、と。残念。
『共産党宣言』にいたる2人の歩みが漫画でスッと入ってくる。
ラディカルに思考し行動したい!
『呪いの言葉の解き方』(上西充子、晶文社、2019年5月)
先週の労働学校の講義でも受講生からもっとも反応のあったのが、
この「呪いの言葉」について。
上西さんの誠実さと立場性、言葉への執着。
じっさいのたたかいの体験を通じての内容だけに、
具体的でわかりやすい。おすすめの良書。
『柳橋物語・むかしも今も』(山本周五郎、新潮文庫、1964年)
一途に思い続ける愛を描く二編の時代小説。
さすが山本周五郎!人間の弱さや逞しさへの共感。
池波正太郎や藤沢周平はたくさん読んだけど、
周五郎は『赤ひげ診療譚』『さぶ』『ちいさこべ』しか
既読作品がない。もっと読もう!