長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

違いを残して、手をつなぐ。

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屈しない、というのは難しい。
相手が強大であればあるほど。

だから、屈しないたたかいに、
私は心を揺さぶられる。叱咤を受ける。
自分が問われる。

3年前に訪れた沖縄の「不屈館」で、
瀬長亀次郎の言葉にうなり、メモをした。

「小異は捨てちゃいかん。人それぞれに主張がある。
小異を残して、大同につくんだ」

現在の「オール沖縄」と呼ばれる
たたかいの源流となったのが、
米軍占領下の沖縄における、土地をめぐるたたかいであり、
そのリーダーである瀬長亀次郎だ。

時間がとれず観るのをあきらめかけていた映画、
『米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー』(佐古忠彦監督)。
相方の「私のぶんも観てきてっ」の言葉に背中を押され、
シネマクレールに行ってきた。

内容は大枠ではほぼ知っていたことだけれど、
瀬長の日記や当時を知る方々の証言が、
カメジローの人間像や当時のたたかいの熱を浮かび上がらせていた。

屈しないためには、理念・信念と同時に、
多くの人との共同が必要だ。違いを残して、手をつなぐことだ。
そのことを沖縄のたたかいは教えてくれる。

シネマクレールで24日まで。