「言葉を発すること自体が、死者たちの記憶を忘れないで
次の世代へ引き継いでいく、語り継いでいくということの連鎖
になっていく」 (小森陽一『シネ・フロント』2013年2月号)
きょうは、イラク戦争開戦からちょうど丸10年の日。
あの戦争はなんだったのか。
どうしたら防げたのか。イラクの現状は。
まっさきに「戦争支持」を表明した日本政府は、
まともな検証をしていない。
自衛隊もイラクに「参戦」した。
日本の米軍基地で訓練をした米軍が、
イラクにも行っている。無関係ではない。
「バグダッドで○○人死亡」「自爆テロで○○人死亡」・・・。
私たち日本に届く
イラクの現状に関する情報の多くは、「数」だ。
数は便利だが、「個」を消す。
名前があり、家族があり、生活があった、ひとりひとりの命。
なぜ、死ななければならなかったのか。
なぜ、今も続いているのか。
イラク戦争に従軍した兵士たちの心の傷も。
戦争は、何十年にもわたって、
被害者も加害者も苦しめ続ける。
戦争は、しちゃいけないんだ。ぜったいに。
そのことを、わたしは今日、言葉で発する。