愛知県学習協主催の勤労者通信大学スクーリングでオンライン講師。
「仲間ふやしと団結強化のレシピ」をテーマに休憩はさみ80分。
組織化の意味と技法、組織のための戦略づくりポイントなど、
勤通大に書いてないことばかりしゃべりましたー!(笑)
名古屋市職労の方がわりと参加されておりました。
昨夜(24日)は、
埼玉土建西部地域労働学校にてオンライン講義の2回目。
埼玉土建オリジナルのテキストの2課
「社会のしくみ、生活改善・社会発展の原動力」部分でした。
史的唯物論の社会観、変化の法則性と原動力、国家権力と憲法、
たたかいこそが現実を変える、政治変革は組織なしに進まない、
などなど。
ちょうどテキストに戦争違法化の話もあったので、
ロシアのウクライナ侵略のことも怒りを込めて盛り込みました。
以下はきのうTwitterに投稿した内容。
どんな理由、思惑があっても、戦争には絶対に反対します。
人が殺されます。戦争は甚大な人権侵害を引き起こします。
ロシアはウクライナへの侵略をやめよ!
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、
平和のうちに生存する権利を有することを確認する」(日本国憲法前文)
きのう(23日)、
スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』をみてきた。
1961年版の映画は、高校の音楽の先生がなんと授業でみせてくれ、
以後大好きで、たぶん5~6回はみてる。
サントラCDまで持っている(写真。買ったのは四半世紀以上前だ…!)。
ちなみに、『サウンド・オブ・ミュージック』も
高校の授業でみた(なんて幸運。先生ありがとう…)。
スピルバーグ監督がリメイクすると、映画館のCMでみて、
鳥肌がたったのを覚えている。とても楽しみにしていた。
で、どうだったかというと・・・比較することにあまり意味がないかな、
という感想をもった。
名曲の数々は、やはり圧倒的に胸をゆさぶる力を持つし、
ダンスも圧巻だ。
スピルバーグ監督は時代状況も当然意識してつくっているだろう。
1961年版にはないシーンやセリフもたくさんあったように思う。
ただ1961年版とどうしても比較してしまうのはやむを得ない。
不朽の名作であるそちらの印象が強すぎるから。
でも、ぼくが高校の先生のおかげで
この珠玉のミュージカルに出会えたの同じように、
今度の映画化で、『ウエスト・サイド・ストーリ』に出会う人も
たくさんいるのだと思う。そのことが、ぼくには嬉しい。
スピルバーグ監督、ありがとう。
昨夜(18日)は60分de名著の第6講座
「ともに生きるための学び~佐貫浩『学力と新自由主義』」の金曜回でした。
とうとう名著講座も最終講義。
リアルタイムで約150名の方が参加され、
最後の最後まで響き合いの生まれる学びの場になったなあと胸アツです。
本当に感謝!
佐貫さんのゴツゴツしたラディカルな教育論にぶつかりながらも、
みなさんそれぞれの経験や問題意識に引きつけて受けとめをされていました。
来週土曜日も気合いを入れてのぞみます。
以下、感想をいくつか紹介します。
■学習についてのイメージが変わってきた。今後学習会に参加する中で今日学んだことに注目して受けたいと思います。また企画するときにも今日の内容を考慮して設定していきたいと思います。また今日の講義で弱者は弱者のまま社会に存在していい、という考え方にハッとしました。
■今日の講義は言葉が難しく手ごわかったです。学ぶとは記憶や暗記をすることではなく、その本質は自らが主体的に生きていくためのものなのだと気づかされました。また、各地のみなさんが熱心に勉強されている姿を見ることが出来大変刺激を受けることができました。こんな素晴らしい機会を作ってくださった長久さんに心から感謝いたします。講座が今日で終わってしばらく寂しいですが、またすぐお会いできますように願っております。組合でも今回の参加者で感想交流会を企画し、その様子をニュースに紹介することにしています。ありがとうございました!!
■学力重視の今の教育の問題の捉え方がはっきり書かれていて、言葉は難しかったですが、私が感じる教育問題の言語化を助けられた感じがしました。憲法的価値の実現に教育の価値がある、というのが、印象的でした。根本には個人の尊厳があることを忘れずにいたいと思います。仲間や先輩の関わりの中で子どもは育つことを大事にしたいし、「心のふるわせあい」を仕組みとして作ることが必要というのが、戦略として必要なんだ!と驚きでした。社会に出てからでもそういう教育をやり直す、経験できる機会を増えるといいのにと思います。6回の講座を終えて。「目的、ゴール、目標、行動計画を分けて考える」「心理的安全性をつくっていく」など少しずつ実践を始めています。職場の中でも活動の中でも、自分が学んだことを実践していける発信源になりたいと思います。交流時間のお話から派生したやりとりで、オンラインでも人がつながることの実感がありました。周りでにこにこ頷いている人たちの顔が面白かったです。
■長久さんの連続講義、とっても有意義で刺激的なものでした。ほんとうにありがとうございました。今後もぜひ長久さんとつながらせていただきたいと切望しています。最後の感想でもいいましたが、この間に学ばせていただいたこと、刺激を受けたことを、今後どう生かすのか、どう行動に移していくのかが私自身に課せられたまさに「課題」だなと思っています。
■講義を聞いて、富山の”大空へ飛べ”歌声合唱団(子供・教師・保護者の3者でつくる)で、歌った歌を思い出しました。「♬学校の為に僕らがいるんじゃない・ぼくらの為に学校があるはず♬」当然の事なのにそうなっていない学校教育。自分含めみんながそういう教育を受けてきて、ともに生きるための学びを労働組合で(学習で会議で実践で)つくっていこうとしているのは,それ自体がたやすくないけど改めて意味あることで、少しでも良かったことを評価し挑戦し続けなければと思いました。
■最終回、少し難しい内容でしたが、学ぶことに終わりはなく、自分の可能性をあきらめずに、自分らしくいるためにとても必要なことだと思いました。自分から「知りたい」ことを見つけ、「わかった!」と思えることはとても楽しいもので、自分自身を成長させてくれます。今回この講座に参加しようと思ったのは、まさに「心のふるわせあい」を求めていたからだったんだなと思います。講座で紹介されていた本は、企画を知る前にすでに3冊読んでおり、すごくいい内容!!と感動したのですが、インプットするにとどまっていて、この本を他の人はどう捉えたんだろう?と気になっていました。参加しながら、長久さんはここに注目してこう捉えたんだなぁとか、他の人の感想も聞いて視点の違いに発見があったりして、とても刺激的でした。今日の最後の感想交流では、どんな人も学ぶ喜びを感じられるような社会にしていきたいと感じました。それはお子さんがいる方だけでなく、社会みんなで取り組んでいきたい。こんなふうな感想を自分が持てるようになるとは! 初めの自分一人の視点からは大きく視野が広がり、明らかに課題意識が発展しました。集団で学ぶ醍醐味を感じられた全6回、長久さん、参加された皆さん、ありがとうございました!!
きのう(13日)午後は、
日本医労連第16回憲法・平和学習交流集会でオンライン講演。
「労働組合が、なぜ平和の課題に取り組むのか」を
テーマに80分ノンストップ。
日本の侵略戦争、憲法の約束の言葉、ケアと戦争とコロナ、
2015年安保法制以降の軍拡政治、労働組合に何ができるのか、
という流れで語りまくり。
いやほんと、労働組合が平和運動の先頭に
たたないと、と思いますよ、じっさい。
そのためにも、リーダーをたくさん、
急いでつくらないといけない。
戦争に巻き込まれたら、
もう取り返しがつかないのですから。
きのう(12日)午後は、60分de名著第5講座の土曜回でした。
ふたたび
「組織化こそすべてーアリシア・ガーザ『世界を動かす変革の力』」を。
コロナ拡大で集団視聴の人数が激減していて(医療関係が多いのもあり)、
リアルタイム視聴は約60名でした。
前回の反省をいかし、講義の時間配分はなんとかうまくいきました。
いよいよこの講座も残り1回! きのうの参加者の感想を紹介します。
■感想のなかでも出ていましたが、こうした運動の技法やノウハウ的なことは長年の活動のなかで、どちらかというとタブー視されてきた感がありましたネ(自分で学べみたいな)。それよりもなぜ今、運動が必要か、情勢論。どちらかでなく、両方必要なのかと思いました。今日の講義ひとつとっても、これだけ盛りだくさんで。自分は何をめざしているのか。なぜ運動に参加しているのか、改めて考える機会となりました。
■私にとっての初めの実践的な訓練は、青年運動のなかの対話だったなと思い起こしました。原水禁世界大会に参加して、広島のまちで通行する人に署名を呼びかけたこと(震えたことを覚えています)。学生自治会の選挙に立候補して、友人に投票をお願いしたこと。就職難のなか、就職活動をする友人やまわりの学生の声を集めたこと。対話によって自分も相手も変化する、その経験が、私がこれまで社会運動にかかわり続けてきたエネルギーです。実践的な訓練を仕組みとしてつくる。どうしたらつくれるのか?考えたいと思いました。
■アリシア・ガーザ『世界を動かす変革の力』を学んで。講座の内容で印象的だったのは、非暴力は単なる平和的な「手段」として選ばれたのではなく、「戦略」だったということです。相手から攻撃されたとしても、丁寧な言葉遣い、毅然とした態度で、対話しようとする姿勢を貫くこと自体が既に、差別や暴力が満ち溢れた世界の変革そのものになるのではないかと考えます。相手はこちらの存在を消そうとしてきますが、暴力で応じない敗者を出さないたたかい方は、人権の原則を揺るぎないものにするためには不可欠だし、分断された人々に再び連帯をもたらすことに繋がるのではないでしょうか。具体的なエピソードとしては、アメリカで一昨年BLM運動がピークに達していた時に、差別主義者の白人の男性を黒人の男性がハグする動画がツイッターに流れていました。差別主義者にハグをするのは、どうしてその人物が差別をするのかが彼らには理解できているからだと思いました。その姿からはBLM運動が差別への抗議を超えて、相手の孤独感に向きあい包み込む強さを感じました。このことからも、社会運動及び組織化は社会を正しさで覆すためにあるものではなく、ガーザさんの指摘の通り大多数の「私たち」に力を取り戻し、必要なものを勝ち取っていく―そこに対立は必要ない。そういう合意形成があるのだと考えました。
■「ハッシュタグから運動を起こすことはできない」というのが印象的でした。ガーザさんに質問をしてくる人と同じで、割と日本の運動団体のみなさんも、SNSに過度な期待を持っているところがあり、業務でも「SNSで拡散するアイデア出してよ!」と言われることが多いので、これからは 「組織化こそが運動を持続させる」と返事をしたいと思います(笑)。もちろん、地道な組織化が爆発的に広がる瞬間とそのアイデアがあるんだろうなと思いますが、そのあと当事者主体で運動を持続させることを意識しているのが本を読んでいても重要だなと思います。そして組織化にはトレーニング方法がある、というのが、この講座で繰り返し触れられてきたことですね。「話すよりも聞く側に徹し、相手の正義感に火をつける」。相手の要求を引き出し、エネルギーに変える対話術。これも意識して学びたいです。いよいよ次回が最終回、寂しいですが次回も楽しみにしています。よろしくお願いいたします。