長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「自分も1人じゃない、がんばれる!」

きょう(27日)の午前中は、ソワニエ看護専門学校の

5回目の授業でした。テーマは、「働くことの意味」。

 

おもに、社会的視点から、

働くことについて考えてみました。

 

以下、学生さんの感想です(一部)。

 

 

◆鉛筆の話を聞いて、昔国語の授業で習ったことを

思い出しました。自分の身の回りの物は、すべて多くの

人の手によってつくられていて、多くの苦労があります。

そういったことを考えながら生活をしていくと、物をすぐ

捨てるのではなく1つ1つ大切に扱っていこうと思いました。

社会が分業になったことにより、自分の好きな職業を

選べるようになり、私は看護師という職業を選びました。

看護師不足の今、私はこの学校でしっかり看護について

学び、社会に貢献していきたいです。

 

◆今、ソワニエで看護の勉強ができるのは、社会の

いろいろな人たちに支えられているからこそ勉強できて

いるのだと思った。本当は看護師になりたいと思っている

わけではないけど、これから社会を支えて、必要とされる

存在になるのだろうと思う。

 

◆自分は顔も名前も知らない誰かのおかげで生活できて

いるのだと思うと、とても不思議に思えた。みんな誰かの

役に立っている!!

 

◆吉野源三郎の言葉が心に残りました。自分を中心に

考えていると視野が狭くなり、どんどんまわりが見えなく

なる。自分にもあてはまるところがあると思うので、いろんな

角度から周りをみていきたいと思いました。

 

◆自分たちが普通に毎日使っている物は、ひとつも、原料

から作ったものがありません。それを考えたことがなかった

ので今日とてもビックリしました。たくさんの人におせわに

なっているなと思いました。物を大切にしようと思いました。

ものづくりがどれだけ大切か学びました。ものづくりをする

人がいるから、私たちは勉強にせんねんできているなと

思います。感謝しないといけないなと思いました。

 

◆今、ここで勉強できていることが本当に幸せなんだと

改めて実感した。自分が勉強できているのは支えてくれる

家族、奨学金を貸してくれる病院、その他いろいろな人や

社会に支えられているからであって、決して自分1人の力

ではない、いろいろな人や社会に感謝して学んでいき、

ゆくゆくは恩返ししていきたい。

 

◆普段、何気なく使っている、シャープペンも着ている服も、

住んでいる家も、誰かが作ってくれていて、私たちはそれを

買って使っています。一つのものを作るのにたくさんの人が

関わっていて、当たり前のように世間は物で溢れていますが、

それを作っている人がいる、それを仕事にしている人がいる

ということを忘れないでいたい。また、働くことは周りの人の

支えがあってはじめて働けるということは納得しました。

 

◆改めて考えてみれば、今日自分が身につけているものや

食べたもの、使ったものは、全部全部どこかの誰かが作って

くれたものなんだなと思いました。食べる、着る、寝る、座る・・・

生きること自体、何千、何万もの人の手がかかっているんだ

なと思いました。「あたりまえ化」しすぎて、「ありがたみ」など

考えることすらありませんでした。

 

◆今日の授業で紹介してくださった「エンピツ」のお話は、

実は、学校の国語で習って知っていました。当時も「たかが

エンピツ1本」にこれだけ様々な人が関わっているという

事にとてもびっくりしました。こうして考えると、「働く」という

ことには必ず意味があり、必ず誰かの生活を支えている

ことになります。また、人は1人では絶対に生きていけません。

どんな仕事でも、誰かの為になっていると思えば、誇りを

もって行うことができるのではないかと思います。

 

◆鉛筆1本買うことは簡単だ。しかし、鉛筆が店に並んでいる

のは、たくさんの人達が労働をしてくれたおかげで、私は

鉛筆を使うことができているのだと改めて知った。物を大切に

していきたいし、私は今、勉強に集中させてくれている社会に

感謝をして頑張って勉強をして、3年後、社会の役に立てる

ようになりたい。

 

◆自分の身のまわりにあるものは自分でつくったものは

1つもないというのは考えてみると不思議なことだなと思い

ました。いろいろな人の労働で支えられていると思いました。

 

◆看護学生になって1年目。聞いたこともないことを頭に

つめこめられて今が一番つらいときだと先生や親から聞いて

本当にそうだと思い、投げ出したい気持ちでいっぱいで

した。でも、全国の看護学生が同じように必死に勉強して

いる、がんばっているのだと思うと、自分も1人じゃない、

がんばれる! 看護師という仕事は本当にこの世界に

必要で責任感のある仕事なので、その看護師に向かって

勉強していることを誇りに思いたいです。