長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

朝日茂さんが亡くなって50年

14日は、憲法25条に命をふきこんだと言われる
朝日訴訟(人間裁判)の原告、朝日茂さんの命日(没後50年)でした。

 

地元、早島町の人間裁判の碑で、9時から碑前祭が行われました。

雪のなかは初めて。

 

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朝日茂さんに「憲法どおりの社会になりましたよ」と

報告できるのはいつの日か…。

 

 

翌日(15日)は、NPO 朝日訴訟の会・第9回総会に参加。

愛媛大学の鈴木静先生が講演。

「生活保護関連2法改正と社会保障争訟の進展」というテーマ。

若い社会保障研究者です。

ソフトな語り口の女性の先生です。

 

個別訴訟では連戦連勝。だから、政府は生活保護法の

改悪に向かわざるをえなかった。しかし国会論議のなかで、

かんたんには後退させていないたたかいをしてきている。

 

基準訴訟であとは勝てるかどうかだと。

 

また、最後に鈴木静先生が言われたこと。

マダガスカルの青年が、朝日訴訟を学びたいと、

鈴木先生に連絡があった。

マダガスカルで貧困をなくすたたかい、権利としての社会保障をつくりたいと。

日本に留学していて学ぶなかでたどり着いたのが、

朝日訴訟だったと。

 

わかりやすく、かつ感動的でした。

社会保障のたたかいは、どうしても悲観的になりがちですが、

情勢がすっきり見え、私たち運動の役割をあらためて

確認することができました。いや~、愛媛大学は素晴らしい。

 

朝日茂さんが亡くなったあと裁判を継承された

朝日健二さんもごあいさつ。継承されてちょうど50年。

 

「命あるかぎり、みなさんとともにがんばりたい」と。

胸をうちました。

権利はたたかうものの手のなかにある!

朝日訴訟のたたかいの意義を広めたい、と思います。