長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

被抑圧者の、知っては、隠れ、邪悪、来ちゃった

最近読み終えた本。


『被抑圧者の教育学ー50周年記念版』
   (パウロ・フレイレ著、三砂ちづる訳、亜紀書房、2018年5月)

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ブラジルの教育学者。
一方的に知識を蓄えさせる「銀行型」教育は
抑圧者の方法論であり、対話にもとづいて共に
課題や変革のための意識化を築いていく必要を説く。
自分の実践の整理になった。


『知ってはいけない2ー日本の主権はこうして失われた』
         (矢部宏治、講談社現代新書、2018年11月)

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前著につづき、目からウロコたくさん。
この中身を全国民が知ったら、
あっという間に自民党政権は終わるんですけどね。
だから知ってはならない。
まず主権なき国であると直視するところから。


『隠れ共産党宣言』(小松泰信、新日本出版社、2018年10月)

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著者の教養の広さ、的確な分析力がすごい。
“農業”を問うことは、
人間とその社会を深く照射することになるのだろう。
JA論も多角的。いちど講演もきいてみたい。


『邪悪なものの鎮め方』(内田樹、文春文庫、2014年)

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内田さんの10年ほど前の論集。
半分以上は判断しかねる内容だったけど、
かたひじはらない文体とか博識ぶりとか、
自分でもどんな答えを言い出すのかわからずに
答えはじめるとか、すごいなあと。
うーん、変人だ(最大級の尊敬を込めて)。


『「来ちゃった」』(酒井順子文・ほしよりこ画、小学館文庫、2016年)

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ちょっとずつ読んでいた旅エッセイ。うー、旅に行きたいなり。