長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

参加型の場をつくる

昨夜(7日)、オンライン連続講座「60分de名著」第3講座の金曜回!
約190人の方がリアルタイム参加☆

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テーマは「参加型の場をつくる―中野民夫『ファシリテーション革命』」。
なぜ参加型の場か? から入り、様々な「技法」を解説。
これまで学習運動のなかで培ってきた経験も紹介。
やはり実践例があると、説得力が違います。
さっそく感想が届いていますが、いくつか紹介します。

 

■今日もあっと言う間に楽しい時間が過ぎました。ファシリテーションについては、少しかじったことがあり、実践編では復習になりました。知っていても、実践しているとは限らず、再チャレンジしなくてはと思いました。人と人をつなぐ方法として、参加型の集まりをする、参加型にするためには自由に物が言える場をつくる、そのためには会場設定や時間の使い方を工夫する、と言うことですよね。活動を大きくするために、「広げる」を意識しがちでしたが、コアのメンバーのつながりを深めることも大切だなあと感じました。知っている人同士でも偏愛マップをすると盛り上がると言っていたので今度やってみたいと思います。

話変わりますが、メーデーのあり方について、見直さないとやばい気がします……振り返ってみて、自分が参加して楽しかった会議はワークショップ型だなと思いました。当事者感が感じられると参加して良かったと感じますね。そういう手法、そそのかしの技を身につけて、周りの人を元気にしていきたいです。周りの人が元気になることが、私の元気につながります。

 

■今回のファシリテーション…なかなか興味深かったです。そもそも「ワークショップ」というものに苦手意識があったのですが、会議やあつまりに「自分事として参加すること」なんだと聞いて改めて言葉だけ聞いて毛嫌いしていた「食わず嫌い」だったのかなと反省しました。たしかに、自分が主催する側に立つと、いかに参加者に主体的にかかわってもらうかという意識になりますよね。そのための訓練が必要なんだなと強く思いました。最も印象に残ったのはファシリテーションと民主主義が太くつながっているということです。民主主義って誤解を恐れずに言えば「めんどくさい」ことですよね。でもそれをしないとひとりひとりが「主体的に」関われないし、時間がかかっても前に進むためには必要なことなのかなと思いました。実は、今期初めて組合の執行委員になりました。何度か参加した執行委員会ですが、やはり決めなければならないことを決めるための会議になってしまっており、これまでのやり方や流れを知らずに入るとついていくのが大変だと感じました。時間は限られているけれど、そのなかでいかに「目的を明確に」し進めていくかということを考えていかないといけないのではないかなと。新米執行委員なので、三役のメンバーに当面は委ねる会議となりますが…意見はどんどん言っていこうと決意を新たにしたところです。それと、印象に残った言葉をいくつか。「孤独にしない」と「音楽」と「アイスブレイク(チェックイン)」ーーー大賛成です!

 

■参加してとっても疲れたり、行く意味あった?と感じる会議もあれば、すっきり明るい気持ちで終われる会議もあり、なにがちがうんだ、と思っていたことを、整理してもらえた内容でした。ノウハウ部分も、本書で読んだことを改めて確認したり、長久さんの実践を挙げてもらって深められたのですが、最後の会議自体で民主主義を育てていく発想がとても印象に残りました。会議によって、企画を成功させたり、運動を前進させる計画を立てること自体も大切。さらに、その会議自体に個人の尊重(憲法的価値観←これもとっても衝撃)する意志があって、参加者が自分が大事にされていることを実感し、考えを伝え、集まって生まれる新しいことを感じられる会議を積み重ねていければ、どんな講義を聴いているよりも、成長していけるだろうなと。みんなで集まる会議の意味を考えさせられました。

実際には、PTAや地域の会議等で、決まったことの確認だけだったり、「波風たてないことが大事」という圧を感じたり、「自分がいたところで変わらないな」と思わされる会議も存在していて...自分もめんどくさい人になるまいとふるまって、民主主義を全然育てられていなかったなと。会議の見方が変わったので、主催側でも参加側でも、日常の中で民主主義きたえられる場面来たぞ、と会議にいどみたいと思います。

 

■今日の講義で、個人の尊重という憲法的価値を確認しあえるのが参加型だということがとても納得でき、繋がった気がしました。教育でも社会に出てからも、議論することの楽しさを感じたり、意見を交わして場を作り上げる経験が少なすぎると思います。でも、日常の会議でもファシリテーションの技を使って、思いを出しあったり考えを深めたり、民主主義を育むことができると元気になりました。そそのかし、引き出し、待つ、全員発言してもらい当事者意識を持たせる!自分が普段していることも、学習によって根拠や裏付けが得られるとより力を増すと思いました。次の講座も楽しみです!

 

■ファシリテーションは良く耳にする言葉ですが、これまではその意味をしっかりとらえていなかったと気づく機会となりました。目的と対象を明確にし、参加者一人一人が安心して思いを表現できる場と時間をつくる(作りあう)ことを意識して、会議はもちろん、日常的に発生する様々な場面においてファシリテーションの技を活用したいと思いました。集団視聴での参加は初めてでした。講義終了しズームから退出後、参加したメンバーで感想を述べあいました。他人の感想を聞くことで新たな気づきがあったり、講義内容をさらに深く振り返られたりとこちらも興味深い時間となりました。次回も楽しみにしております。本日はありがとうございました。