長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

沖縄を学ばなければ、日本がみえない

さて、
今夜の「沖縄戦と沖縄現代史」講義まで
残り1時間ちょっととなった。

まあ、1時間半ぐらいの時間で、
このテーマを話すなんて、無謀というか、
ポイントぐらいしか話せないのは
しょうがないかなと。

沖縄戦は、本土作戦のための持久作戦であり、
「捨て石」として使われたという基本的性格が
戦場のたたかいを深く規定した。

そして住民が住んでいる生活空間が
軍隊同士がぶつかりあう戦場となった。
だから、ほんとうに「戦場」「軍隊」の
リアルな凄惨さがこれでもかと表出された
現場であった。

日本の歴史のうえでも、
外国軍との戦争で住民を巻き込んでの
地上戦が国内で行われたのは
沖縄戦だけだと思う。

また、戦後の沖縄は、
日米同盟の軍事的中枢として
位置づけられ、
日米同盟の変質過程におおきく
規定されながら展開し、
またそのなかで行われた沖縄人民の
たたかいは、本土人民のたたかいの質を
問いただすものでもあった。

沖縄の歴史を学ぶことは、
いまの日本社会の姿をとらえることでもある。
沖縄の歴史を学ぶことなしに、
日本の戦後史は語ることができない。
あらためて、そう感じている。

沖縄のたたかいに、心からの
連帯の気持ちをいだきながら、
学習会にのぞみたい。