京都民医連の役責者研修の
2回目・3回目(11月ぶん)の感想文が昨日届く。
あわせて200人近い感想文だから、
読むだけでたいへんですけど、
とっても嬉しくなる感想文が多いです。
次も(12月にもう1回ある)がんばろう! と思えました。
2人に1人ぐらいは「わかりやすかった」と
書いてくれてたような。これもウレシ。
200人のなかから、7人(笑)の
感想文を紹介します。
■講義のタイトルからは想像できないほど、わかりやすく、
学習になりました。綱領というとすごく難しいイメージで
人に伝えることはむずかしいですが、本日の講義のように、
人が人らしく生活するための権利についてや、尊厳の話を
聞くことで、それが医療や綱領にむすびついているのだと
感じられ、こういった講義が入職まもない職員にも必要な
のかなと感じました。
■とてもわかりやすかったです。何気なく使っている人権や
尊厳などの言葉を改めて立ちかえり、言葉の意味を考えさせ
られました。自分のなかで、どんな困難なことがあっても
“あきらめない看護”は私の看護観です。でも日々の実践の中
で迷い反省することや困難な状況になることも多く、気持ちが
沈むこともありますが、そんな自分の背中を押してくれる
ような講演でした。苦悩しながら、個人として民医連で働く
職員として成長していきたいと思います。
■どういう内容の研修なのか特に考えずに来ましたが、最初
から今の自分への「活」を入れられるような内容でした。
「慣れてはいけないことに慣れてしまう」「ぶつかることも、
めんどくさい」、まさに今の自分でした。人権感覚の内容
では、不当なことに対して「怒る」人に対して冷たい感じで
みてしまっている自分がいます。「あえて考えない」におち
いっていました。
■民医連につとめて20年以上になるが、はずかしい話、
自分の仕事に綱領が根づいていない。ストンと落ちるものが
なかった。しかし今日の講演で近づけたのではなかと少し
感じた。下流をみて上流をみてない。人権、健康、生活を
守る職種としてあたりまえの役割や視点をもつことに欠けて
いたことに気づいた。下流のことには努力してきたが・・・。
上流を知ることの重要性がストンとおちた。
■民医連の綱領についてや、民医連の歴史、精神については
入職してから何度も勉強させていただいてきたが、いつも
言葉がむずかしく、なかなか自分の中にすんなりと入って
いないので、モヤモヤしたものがありました。今回、長久
先生のお話をお聞きし、自分たち民医連職員として、何を
学んでいかなければならないのか、何を看ていかなければ
ならないのかが、具体的に知ることができ、目の前がひら
けたように思いました。自分たちは目の前にあることだけに
一生懸命になり、ふりまわされていたように思います。
もっと広い視野で考えられるようにしていきたいと思いました。
私たちは自分自身の人権について深く考えてなかったように
思います。自分の人権を守ることを理解してない人が、患者
さんや他の人の人権を守ることはむずかしい。まず職員1人
ひとりが自分自身について考え学び、そこから身近な人の
ことを考え、広げていけるようにしたいと思いました。
■認識深化への努力の話で、原因は上流にあり、下流だけで
完結してもおぼれる人は減らないし、結果問題の解決になら
ないという話を聞いてそのとおりだと思った。なぜ上流に
対するアプローチがすすみにくいのか。「めんどくさい」
「社会認識がいる」ということを聞いて、自分が感じている
ことだと思った。そのなかで社会認識をどのようにつくるか、
集団で認識を深めていくために役責としてどうしていけば
よいか、改めて考える機会となった。まずは身近に配布され
ている資料を使いながら、部署で少しずつ認識を共有して
いきたいと思った。
■とてもとても基本的なところに戻れました。何年仕事を
していても揺れていてばかりで、“本当にこんなんで良いの
だろうか”と不安に思うことが多かったし、自信がなかなか
持てずにいたのですが、揺れてもいいのか?!と心が軽く
なりました。
労働組合と憲法問題で講義
土曜日(8日)の午後は、
生協労組おかやまの執行委員会で「労働組合と憲法問題」の講義。
45分話して、15分グループ感想交流。
憲法とは? を改めて押さえたあと、
上流・下流の例えで職場と憲法の関係性を問題提起。
改憲をめぐる情勢をちょいみたあと、
対話活動を広げようと。
その後、4つのグループに分かれ、
活発に感想交流されてました。
ほんと、政治がむちゃくちゃな状況で、
職場がそこからまったく影響を受けないはずがありません。
憲法を生かす政治をする上流をつくらねば、ですね。
動きをつくりたい2019年。
来年はなにしよっかなー
なんて、考える時期。
あ、仕事のことね。
もちろん引き続き相方の介護生活は変わらない。
発症から2年。
これまでは、「仕事はおさえて」という気持ちが強かった。
でも、なんとなくこのままじゃ、
おもしろくない、というのは直感的にわかる。
動きをつくりたい。岡山でね。
もっといろんな人に会いたいし、話がしたい。
来年は、なんかします。
ビジョン練ります。
まんが学習シリーズ『日本の歴史』を読んでます
今年は明治維新150年で、
ぼくも明治時代の学習ちらほらしてるけど、
どーしても頭に入ってこない感じが。
(イメージがわかない)
で、全体の流れやイメージをつかもうと、
角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』(2015年刊)の
11巻「黒船と開国」・12巻「明治維新と新政府」を買って読む。
これはおもしろくてスイスイ読めた。
まんがスゴイ。
なんか、東大生も読んでいる!みたいな宣伝なんだけど、
たしかにこれ何べんも読んでたら、
学校教育的歴史学習は強くなるかも。
もちろん、ぼくの歴史観は史的唯物論なわけで、
歴史を動かしてきた力を
理解するという点では物足りなさはありますが。
続きの13巻~15巻も勢いで買って読了。
細かいところで疑問点若干あるけど、
流れとイメージをつかむには漫画の力は大きいなと。
15巻目最後のセリフ「学ばなければ歴史はくり返す」がしみます。
近現代史学習を軽視してきた結果、
歴史の過ちを繰り返してしまいそうな日本です。
ひめは今日も旅に出る(17)
相方のエッセイ17回目です。
きのう(5日)は、
民医連新聞のひめエッセイを担当している若い記者さんが来宅。
豪雨被害にあった倉敷の真備歯科の取材のあと、
我が家に寄ってくれました(*_*)。
いろいろ話ができました。これも嬉しいご縁です。
つかのまの“ゆとり”を感じつつ
怒涛の11月、
そして12月しょっぱなの講師仕事が終わり、
仕事はようやくひと段落。
労働学校も終わったし、
あと6回ある講師仕事も
そう難しいものはない(と思う)。
つかのまの“ゆとり”を感じつつ、
12月の会報・請求書づくりや集金活動、
気持ちよく2019年をむかえるための
実務活動に注力しよう。
「1対1の対話を大事にしていきたい」
昨夜(3日)は、
全医労(元国立病院系で働くひとでつくる労働組合
執行委員会前段学習会に。もち時間3
テーマはいつも先方からの指定があり、
この日は「労働組合
…ということで、まずは参加
聞きまくるところから(笑)。
「交渉できる」とこ
その通りです。
団体交渉権が労働組合があるなし
短い時間ながらも良い交流ができました。
役員1年目の方
場が新鮮な空気にな
最後は1対1対話の大事さを共通認識に。
以下、感想文を紹介します。
■1日の時間の過ごし方を、グラフに示した説明は
わかりやすかった。労働組合の大切さを伝えていく
ことの難しさと、今までの自分の行動を改めて振り
返ることができた。
■わかりやすかった。他の職員にも1対1の対話を
大事にしていきたい。
■ありがとうございました。質問されるのはキンチョウ
しますけど、good!
■時間分けのグラフで1日の流れの中のゆとり時間
などの説明がわかりやすかったです。「言葉を発し
て問題提起することが大切」。印象に残りました。
■何度聞いてもあらためて気づきがあってよかった。
ゆとりの大切さを再認識できてよかった。
■話を聞いて「あっそうなんだ」ということが知れて
よかったです。どう伝えていったらいいかが知れて
よかったです。
■わかりやすく、対話が大切なことがわかりました。
自分でも退勤調査のとき、しっかり対話してると思
いました。
■すごくわかりやすかった。リーダーには対話が必要
ということが、かみしめられた。「組合員との対話」
の目標はまちがってなかった。
■とても参考になりました。変形労働時間で働く大変
さに振り回されている今、ゆとり時間はほとんどあり
ません。働き続ける職場にできるよう頑張らないと
いけないと思いました。
「以前労働組合に入っていた人は?」
今日(3日)は、
生協労組おかやまのパート部会新入労組員研修。
午前と午後の2ラウンド。
ぼくはいつもの労働組合のそもそも話。
そのあと専従の方から具体的な労働条件や労組活動の話。
講義でいつもする最初の質問は、
「以前労働組合に入っていた人は?」。
手があがる人はいつも少ないけど、
あがった人には必ず活動の記憶を聞いています。
今日、
ある方は以前オムロンで働いていて労組に入ってたけど、
よくわからないまま研修会に連れていかれたなど、
あまり活動の記憶なし。
ある方も以前の職場に労組はあったように思うけど
自分が入っていたかは曖昧…。
労働組合の存在感が薄すぎる…。
生協労組のように、
ひとり残さずこうやって研修会して、
少人数で働き方や生活状況を話しあう場があるって大事ですね。
ゆかいな仲間たち、ふたたびわが家に集結
きのう(2日)は、
12月の2日目にして師走最大(たぶん)のイベントでした。
相方が民医連で仕事をしていたときの
中四国イガクタイ仲間たちが我が家に集結。
(昨年も同じ時期に仲間のつどう会がありました)
相方の誕生日(11月30日でした)を祝ってくれました。
動画メッセージ、
ひめへの献上品祭り、
それぞれの近況報告で大笑い、
さらに3種の鍋でわいわい。
にぎやかで楽しい1日でした(*_*)
仲間って、ほんといいですね。
全日赤の青年部代表者会議で講義
土曜日(1日)は、東京へ。
全日赤(赤十字病院で働くひとでつくる労働組合)の
青年部代表者会議(定期大会です)での講師仕事でした。
9月に松江であった全日赤青年のつどい「リブ・ヤング」に
講師で行きましたが、「また話を聞きたい」とリクエストがあり、
呼ばれたという、嬉しいお仕事でした。
東京、入谷の医療労働会館が会場。
約30名。あたりまえですが、みんな若い。
労働組合のそもそもと人権感覚というテーマでの講義。
2時間も持ち時間あったので、
グループワークや対話も入れ込みながらあれやこれや。
質問もたくさん出て良かった。
なにより若い人たちとの学習は楽しいなり。
現場のたいへんさも少し共有でき、
今後の交流にプラスになったら嬉しいです。
「背中を押してもらった気がした」
きのう(29日)は、
92期岡山労働学校「職場を変える、哲学教室」の最終回。
9回目でした。参加は13名。
この日のテーマは「社会も変える、職場も変える」。
まあ、社会を変えないと職場も変わらない、という話なんですが、
ちょうどしんぶん赤旗日曜版の最新号に、
教職員のブラックな働き方や日産ゴーン問題があって、
活用させてもらいました。
で、安倍政権によって人間の尊厳が壊されていること、
でも「怒る」ためには人権感覚が大事で、
それを育てあうことが必要だと強調しました。
さらに、上流と下流のいつもの話をして、
正しい社会認識をもつために、
メディアリテラシーをみがくこと、集団で認識すること、
学びあう場をたくさんつくろうと呼びかけ、おわりました。
グループ対話のあと、
修了式をおこない、各自の修了発表や
修了証書の授与が行われました。
通し受講15人中、9人が修了しました(10回中7回以上出席)。
今期の労働学校全体の感想やら総括やらは
また書きたいと思います。
とりあえず、きのうの講義の感想文をいくつか紹介します。
■今期の集大成的な内容で、背中を押してもらった
気がしました。学習したい! けど1人では時間も
なくてやり切れないし、多くの人と一緒にお互い
学んでいくことにしまーす。
■“川の下流だけでなく上流も”は本当に大事だなと
思った。結果は目に見えて分かるけど、原因を正し
くとらえて変えていくことが必要だなと分かった。
間接認識ばかりだなと思って、直接、現実にふれる
機会をもっともちたいなと思った。
■安倍政権に壊されてきたものを取り戻すにはやっ
ぱり仲間を増やし、知識を増やし、声をあげること
なのかなと思いました。正しい情報を正しく伝える
ことができるように学習していきたいと思いました。
上流を見ていくように、そして怒りを原動力に、こ
れからも学習できる場に参加したいです。
■社会がムチャクチャで職場がハッピーなんてこと
はないと聞いて、そうだなあと思った。個々の職場
の問題も大切だけど、もっと根本である部分にも
目を向けないといけないなと思いました。
■怒るためには、自分の価値への自覚がいるという
言葉は名言だと思う。何より自己肯定感をなくして、
怒る国民をへらして、あきらめさせてるのか!!と
怒りが増した。今の社会のおかしさを端的にどう
伝えるか、そのためにも学ばなければいけないし、
広げていかないとと思った。
被抑圧者の、知っては、隠れ、邪悪、来ちゃった
最近読み終えた本。
『被抑圧者の教育学ー50周年記念版』
(パウロ・フレイレ著、三砂ちづる訳、亜紀書房、2018年5月)
ブラジルの教育学者。
一方的に知識を蓄えさせる「銀行型」教育は
抑圧者の方法論であり、対話にもとづいて共に
課題や変革のための意識化を築いていく必要を説く。
自分の実践の整理になった。
『知ってはいけない2ー日本の主権はこうして失われた』
(矢部宏治、講談社現代新書、2018年11月)
前著につづき、目からウロコたくさん。
この中身を全国民が知ったら、
あっという間に自民党政権は終わるんですけどね。
だから知ってはならない。
まず主権なき国であると直視するところから。
『隠れ共産党宣言』(小松泰信、新日本出版社、2018年10月)
著者の教養の広さ、的確な分析力がすごい。
“農業”を問うことは、
人間とその社会を深く照射することになるのだろう。
JA論も多角的。いちど講演もきいてみたい。
『邪悪なものの鎮め方』(内田樹、文春文庫、2014年)
内田さんの10年ほど前の論集。
半分以上は判断しかねる内容だったけど、
かたひじはらない文体とか博識ぶりとか、
自分でもどんな答えを言い出すのかわからずに
答えはじめるとか、すごいなあと。
うーん、変人だ(最大級の尊敬を込めて)。
『「来ちゃった」』(酒井順子文・ほしよりこ画、小学館文庫、2016年)
ちょっとずつ読んでいた旅エッセイ。うー、旅に行きたいなり。