長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「ものの見方」から「生活のゆとり」へ

きのう(14日)は、10時から民青同盟の連続学習企画で
「ものの見方」の講師。この学習会、とりあえず
今月と来月、月2回ペースで行っていく予定です。
感想交流も活発に行われ、
「こういう学習、みんなにしてもらいたい」ということで、
次回も同じテーマで人をもっと集めよう、ということになりました。
期待。


終了後、ただちに大阪に移動。新大阪から森ノ宮へ。

関西勤労者教育協会主催の『学習の友』交流会でした。
37名が参加☆ さすがです。
ぼくは「生活のゆとりと人間らしさ」の講演の役割でした。

f:id:benkaku:20160515110325j:plain

同名の『学習の友』の連載をベースに、
あれやこれやと90分間。
最後に話をした、
「『友』はそもそも集団学習用につくられている珍しい雑誌」
ということはあまり知られていなかったですね。
これから強調していきたいと思います。
論文のあとに「話しあってみよう」なんてところを
わざわざつくっているのは『友』だけです。

その後『学習の友』の
大阪府内各地域・職場の活用経験を交流しました。
大阪では20か所以上で『友』の読み合わせ学習が
行われています。すごいですね。

みなさんほんとうに地道に、でも楽しみながら
読書会を継続しているということが伝わってきました。
クロスワードが難しすぎる!という意見も(笑)。

f:id:benkaku:20160515110352j:plain
交流会のようす。


終了後は近くの居酒屋に移動して懇親会。
なんと30名が参加。すごい参加率です(笑)。

自己紹介と交流会の感想もみなさん発言して交流。
講義の感想もたくさんいただき、嬉しかったです。
自分の問題意識に自信つきました。

大阪のみなさんありがとうございました(^_^)


以下、何人かの感想文をご紹介します。

■根源的な価値基準としての人間生活―資本主義社会での
2つの転倒について、生活のゆたかさ、幸福の価値って
何なのか? 物がゆたかになる中で、本当のゆたかさ、
幸せが惑わされる環境になっていると思います。正規・
非正規雇用の実態のお話は、改めて、日本の労働者に
対して、人ではなく物として扱われている国だと情けなく
思いました。

■“生活”ということから、いろいろなことを考えていく
という視点がおもしろかったし、人間らしく生きることの
ためにたたかったり、憲法を生かすことがすんなり
おちていくかんじがしました。

■「生活」というものをふだんあまり考えず比較的ダラ
ダラ流されるように過ごしていた感があったが、今日の
講演を聞いて、掘り下げて学ぶ大切さをあらためて感じた。
長久先生のキーワード中心の講義はわかりやすく、基本に
立ち返ったもので頭に入りやすかった。今後も「そもそも」
にこだわっていきたい。

■普段の記事の雰囲気と同様、わかりやすい話でした。
生活というあたり前にあることが、どれだけ重要でたた
かう視点なのかを再認識しました。今、ゆとりをもてない
ことが日常になっていることを変えていかないといけない。

■「生活」という言葉について、こんなに掘り下げて考えた
ことがなかたので大変有意義でした。特に非正規の黒板を
使っての話はよかったです。

■よくわかりました。自分の言葉で語れるようにしたいと
思います。職場や世の中は、「ゆとり」がなく、このように
学習したり考えたりすることができなくなっていることが
問題だと思います。根本的な学習が必要と強く感じています。

■「生活とは人間にとっての1個の小宇宙」という言葉が
心に残りました。人間にとって働くことは人間らしく成長
するための大切な営みであるはずなのに、生活できない
低賃金であったり長時間労働でまともな生活をする権利すら
奪われるのはおかしいと再認識しました。そういうことに
気づくには学習する場があることが不可欠なんだという
ことも。忙しさに追われて現状に従順な国民であることは
支配者が支配しやすい国になるということ。組合活動でも
学習の場を大切にしたいと思います。