長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

『だけじゃない労働組合』(仮タイトル)

って本、ほんとうに書ける気がしてきた。

いや、労働組合の本、書きたかったんですけど、
「これだ!」っていう角度というか、とっかかりが
見いだせず、手がつけれていませんでした。
でも、「だけじゃない」はおもしろい角度だし、書きたくなる。

先日読んだ『だけじゃない憲法』(種田和敏著)の
パクリですけどね、タイトルは。
この本は、9条だけじゃない「憲法の豊かさ」を
とってもわかりやすく語っている。

そう、豊かなんですよ、労働組合は。

労働組合って、メディアで報道されるときの角度って、
「賃上げ」「春闘」「労働相談」って感じだと
思います。でも、それだけじゃない。

労働組合は「だけ」どころか、
1人ひとりの尊厳と人権をまもっていく「なんでも屋」です。
そんな労働組合のイメージを、もっと広げたい。

職場だけじゃなくて、もっと大きなたたかいもします。
社会も政治も変えるために行動します。
社会保障運動も、平和運動も、民主主義の運動も、
だけじゃないだらけです。

自分のことだけじゃなくて、
他人のためにもがんばる組織です。

今だけじゃなく、次の世代のためにも、
信託されたバトンを受け渡していく。

労働組合の活動は、自分の時間が削られるだけじゃない、
豊かな成長の舞台でもある。たいへんさと喜びが同居してる。
人との出会いもうんと広がる。


これまでなかったようなタイプの
労働組合入門書。
広く浅く、豊かに、「だけじゃない」を語る。
ついでに運動論的な内容も。
もちろん1話1話短く、読みあわせにも使える。
そんな本。


書き始めます。


*「だけじゃない」って、ふだんはあんまり使いません。
「とともに」「と同時に」という言い方をよくします。
「だけじゃなく」という言い方だと、前に書いてある
ものの大切さが相対的に低くなるので。
たとえば「賃上げだけじゃなく時短も」と書くと、
賃上げの大切を切り捨ててしまう印象になります。
「賃上げとともに時短も」と書くわけです。
でもあえて、「だけじゃない」ってタイトルがいいな。