今日は朝から大阪に移動。堺にある泉州看護専門学校へ。
築ウン十年で、近々移転するそうです。
午前中、
西日本民医連看護学校教職員研修交流会にて講師仕事でした。
民医連が母体になっている看護学校が
西日本には4校あって(京都・大阪・岡山・福岡)、
その教職員さんが集まって年1回の1泊研修会。約50名の参加。
その冒頭での講演でした。
「生活と労働から疾病をとらえるー看護教育に期待すること」
をテーマにあれやこれや90分。
理念をもっていることの意味について強調しました。
お土産にとらやの羊羹をいただきました。
でも残念ながら寄り道なし。
さきほど岡山にとんぼ返りで帰ってきました。ふう。
以下、講義の大枠です。
一。生活と労働をどうとらえるか
1。上田耕一郎「現代の生活における貧困の克服」(1963年)より
◇生活は小宇宙。かけがえのないもの。価値基準。
◇しかし、他人の生活は目にみえない。
2。生活の「小宇宙」を図に表してみる試み
◇自分らしい生活を「選べる」こと―ゆとりが条件
◇生活は人権
3。生活は、壊れるリスクがある
◇自然災害、原発事故、戦争・・・。
労働問題。生活の宿敵は「働きすぎ」と「貧困」。
◇生活が壊れるのを防ぐのは政治のおおきな役割(憲法の要請。社会権)
二。民医連看護と「生活と労働の視点」
1。私自身の最近の経験から
2。組織の「理念」「価値観」「ものの見方」がある意味
◇「生活と労働から疾病をとらえ」(民医連綱領)
◇議論するなかで共有され、1人ひとりにしみ込んでいく
3。民医連看護を支え・補強する「ものの見方」
①現象から本質へ。結果から原因へ。木も森も見る。
―認識の深化への努力。
②憲法の人間観―「個人の尊重」(13条)、「個人の尊厳」(24条)
③矛盾がある
4。国民の命と人権、生活を置き去りにする政治(安倍政権)
◇「いのちや健康にかかわるその時代の社会問題にとりくんできました」
(民医連綱領)
◇社会や政治を知らなければ、さまざまな背景をせおう人間を
看ることはできない
◇人権感覚をとぎすませ、仲間とともに民医連だからこその取り組みを
三。看護教育に期待すること
◇私が看護学生さんと向きあうなかで考えていること
◇自分自身が対象に憧れ続ける情熱