最近読み終えた本。
『西郷隆盛〈新装版〉』(池波正太郎、角川文庫、2006年)
昨年、明治維新関連の学びをちょこちょこしてきて、その続き。
かなり前に買って自宅の本棚に置いてたのを先日発見。
さすがの池波さん。読ませる伝記小説になっていた。
昨年の大河ドラマでは西郷はどのように描かれていたのだろう。
『マルクスの哲学思想』(牧野広義、文理閣、2018年)
ありがたいことに、著者から献本いただいた。感謝。
牧野さんの集大成ともいえる1冊になっている。
目からウロコの論点がちりばめられていて刺激的。
「現実世界の唯物論的で弁証法的な把握を踏まえた、
人間解放の思想」を堪能した。
もういちど精読したい。
『革命前夜』(須賀しのぶ、文春文庫、2018年)
1989年の東ドイツ。ベルリンの壁崩壊直前。
ピアノ修行のため留学した主人公が、
時代の大きなうねりのなかで、
みずからの音や生き方を見いだしていく小説。
冷戦下の社会状況がよく伝わってくる。
『また、桜の国で』に続いてこちらも傑作。
なぜこんなに細部まで書ききれるのか。うーん、すごい作家だ。
『ムリなくできる 親の介護』(工藤広伸、日本実業出版社、2018年)
2度の介護離職を経験した著者が、
介護の構えや必要情報、使えるツールについて紹介。
自分の経験を一般化しすぎかなと思うところも若干。
介護ブログや介護問題の講演も各地でされていて、
具体的で多面的、役立つ内容。