最近読み終えた本。
5月に入ってから、漫画『宇宙兄弟』を1巻から35巻(最新刊)まで
順次読んでいた影響もあり(?)、本はまだ4冊だけ。
『ひとつむぎの手』(知念実希人、新潮社、2018年)
看護学生さんに紹介する「ソワニエ読書日記」1冊目。
心臓外科医が主人公の医療小説。
研修医3人を心臓外科に入局させるという「使命」を軸に展開。
一気に読ませて内容もヒューマン。
著者は現役医師だけに、いろんな意味でリアル。
『本当に頭のいい子を育てる世界標準の勉強法』
(茂木健一郎、PHP新書、2019年4月)
タイトルがイマイチだけど、面白く読めた。
開成学園の「餌まき」に共感。
「学校側は、生徒たちがどんな餌に食いついてくるか
わかりませんから、いろいろな種類の餌を用意して食
いついてくるのを待ちます」
『極夜行』(角幡唯介、文藝春秋、2018年)
グリーンランド北部で、太陽がまったく昇らない数ヶ月の
「極夜」のなかを探検し、最後に太陽をみる、という旅の記録。
面白すぎて一気読み。
不運続きで死を常に意識せざるをえない中、
生と死、自然、宇宙、人間文化への深い洞察。すごすぎる。
『〈いのち〉とがんー患者となって考えたこと』
(坂井律子、岩波新書、2019年2月)
ソワニエ読書日記2冊目。
NHKの番組制作ディレクターだった著者が、
膵臓がんになってからの闘病記録と思索。
5年後生存率5%の膵臓がんだけに、生半可でない苦闘。
客観的視点と患者の立場からの率直な体験記。