最近読み終えた本。
『さまよう遺骨 日本の「弔い」が消えていく』
(NHK取材班、NHK出版新書、2019年3月)
ひとり世帯の増加、家族関係の希薄化などの影響もあり、
遺骨が墓に納まらずさ迷っていると。いろいろ勉強に。
日本は死んだあとも自己責任が貫かれている。
公的責任の強化で、だれもが尊厳ある弔いを。
『解説 国際人権規約』(宮崎繁樹編著、日本評論社、1996年)
人権講座4回目の予習。
まあ、ざっくりとはわかった。
また何度も立ち返るであろう。
『なぜ人と人は支え合うのか 「障害」から考える』
(渡辺一史、ちくまプリマー新書、2018年)
「こんな夜更けにバナナかよ」の
著者(映画の原作者)による表題の考察。
若い人にむけに書かれていて、わかりやすい。
鹿野さんと出会い、
その経験や学びを通じてのさまざまな問題提起に納得。
『飛鳥Ⅱ SOS』(西村京太郎、光文社文庫、2019年5月)
福井出張からの帰りのおともがなくなったので、
急遽コンビニで買った十津川警部シリーズの推理小説。
スイスイ読み終わってしまった。
西村京太郎読むの1年ぶりかな。
『ヘンダーソンからの贈り物 響き合い広がる看護をめざして』
(川嶋みどり、看護の科学社、2018年)
今年度のソワニエ読書日記9冊目。
「患者それぞれの1日が、その人が健康であった日々と
できるだけ違わないように保つこと」が看護独自の目的であると。
ヘンダーソンの言葉は深い。
『男女平等はどこまで進んだか 女性差別撤廃条約から考える』
(山下泰子・矢澤澄子監修 国際女性の地位委員会編、岩波ジュニア新書、2018年)
人権講座の5回目の予習。
この条約はこれまでも学んできたけど、
ジュニア新書ゆえとてもわかりやすい。
日本の現状を考えると気が重くなるが…。
『きちんと伝わる! センスのよい文章の書き方』
(赤羽博之、日本能率協会マネジメントセンター、2019年6月)
赤羽さんの前著『すぐできる!伝わる文章の書き方』が
良かったので続けて購入。
復習になるところ、新たな気づきもあれこれ。
センスのよい文章とは、読み手が心地よく感じる文章。
『わたしが障害者じゃなくなる日
難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた』
(海老名宏美、旬報社、2019年6月)
障害の社会モデル、思いやりより人権、
障害者があたりまえに生活している社会に。
自身の体験に裏打ちされた自信のある語り。
明快。障害者観を変える良書!
『自立生活運動史 社会変革の戦略と戦術』
(中西正司、現代書簡、2014年)
内容に驚愕した。
障害者運動のリーダーの力量は突出してる。
黒人の公民権運動を彷彿とさせる戦略性。
いま相方の生活に欠かせない重度訪問介護も、
先達の運動の結果、手にしている制度。
社会運動家が読むべき1冊。
『新章 神様のカルテ』(夏川草介、小学館、2019年2月)
大学病院に移っても、栗原一止は変わらず「栗ちゃん」で、
神様のカルテの世界観も変わらず。
松本の情景描写が繊細な言葉で綴られながら、
大学病院の奇怪と、答えのない臨床の現場で苦悶する医師をえがく。
次回作にも期待大。