長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

成瀬、薬屋、老化と寿命、休養学、ヘルシンキ

最近読んだ本。今回は読み物としては軽いものばかりです。

■『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈、新潮社、2023年)
評判どおり、面白くてサクサク読めた。
滋賀愛があふれでていて素晴らしい笑。
デパートで過ごした思い出っていいよねえ。

■『薬屋のひとりごと 11』(日向夏、ヒーロー文庫、2021年)
ちまちま読み進めていますが、最終盤に意外な展開が。
年内には15巻まで読み終えたい。

■『老化と寿命の謎』(飯島祐一、講談社現代新書、2024年7月)
このたぐいの本はわりと読むので、ふむふむと確認しながら、
という感じ。1章「寿命をめぐって」が一番面白かったかな。
400年も生きたサメがいるとは…。

■『休養学』(片野秀樹、東洋経済新報社、2024年3月)
副題が、「『休み方』を20年間考え続けた専門家がついに
編み出したあなたを疲れから救う」と長い(笑)。
目新しい内容ではなかったけど、大事な視点があれこれ。
「休養も技術」はそのとおりだなと。少し自分の休養も見直そう…。
以下、引用。

「私たちは今まで休養について学ぶことなく生きてきましたが、
うまく休むのも一種の技術です。ただ時間がたつのを待つうちに
疲れがとれるだろうという考え方では、『休養の腕』が上がり
ません。もっと快適な生活を送るためには、休養の経験を
積んでリテラシーを上げなければいけないと私は考えています。
休養も技術である以上、最初のうちはうまくいかなくても当たり
前です。試行錯誤を重ねて上手になっていくものです」(157P)

■『ヘルシンキ 生活の練習はつづく』(朴沙羅、筑摩書房、2024年8月)
前作(2021年刊『ヘルシンキ 生活の練習』)も楽しく、
興味深く読ませていただきましたが(娘息子さんとのやりとりが絶品)、
本書もずんずん読めました。とくに「7 みんなのための善いこと」が
素晴らしい。以下、引用。

「権利を行使することは、知識として学ぶだけでなく、
集団で練習する必要もある技術なのだろうと思う。その
ためにjarjestys(フィンランド語で団体・組織)を作らない
といけないときがある。私たち個人はとても弱いから、
たとえ面倒でも、時には他人と協力しないといけない。
何も知らなくても、教えてもらえればできることがある。
一人なら怖くてできないようなことも、他人と一緒なら
できるかもしれない。団体を作ること、協力すればできる
ことが増えること、交渉すること、みんなで声を上げること、
そういう『みんなための善いこと』を実現するための
具体的な技術は、自分でやってみたり、他人がやっている
姿を見なければ、たぶん身につかない。(略)…私や
あなたの要望なんて、言わなきゃ誰もわからない。だから
声に出して言えばいい。そのためには仲間が必要だ。
私たちはお互い違うけれども、より幸福に生きるために、
多様な人々の多様な幸福を実現するために、力を合わせる
ことはできる。そうやってできる社会は、みんなのための
善いことを、少しずつ実現していった成果でできている
はずだ」(290~291P)