長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

友だちができるか不安… への回答

5月5日付の『民主青年新聞』に相談者として
以下の文章書きました。
ほんとにぼくでいいんかいな、と思いつつ…。


【第1回 質問:人見知りで友だちができるか不安】
これから新しい学校生活が始まりますが、人見知りで積極的に話しかけるほうじゃないので、友だちができるか不安です。

【回答】
わたしも学生時代は人見知りが強いほうでした。よくわかります。あたりまえの不安だと思います。でも人見知りという性格は、けっしてそれ自体悪 いことではありません。それだけ人間関係を慎重に、大事に考える性格だということです。でもじゃあ、友だちって、どうやったらできるのでしょう。 一般的なアドバイスしかできませんが、お答えしたいと思います。

まず考えてほしいことは、友だちができないのはつらいことですが、それが永遠に続くわけではない、ということです。ぼくも学生時代は友だちが少な く、「自分はダメだなあー。積極的になれないなー」と自己嫌悪になることしばしばでした。でも、クラスが変わったり、最終的に学校は卒業します。 あたらしい環境になれば、あたらしい人間関係が生まれます。だから、学校生活のなかでたとえ友だちがあまりできなくても、それを固定的にみる必要 はないのです。

でもやっぱり、友だちがいるほうが学校生活がグンと楽しくなることも事実です。そこで次のアドバイス。まず、自分の好きなこと、興味のあること を楽しみましょう。友だちができるきっかけで多いのは、「同じ時間」「同じ場所」を共有して過ごすという関係です。部活や学校行事、共通の趣味、 共通の目標、時間をともにできる空間や場所があれば、関係性やコミュニケーションが必然的に生まれます。民青同盟も、そうした場のひとつですね。 「好きなことを共有する」「一緒になにかをする」「ともに過ごす時間がある」。これが友だち関係が生まれる土台になります。好きなこと、関心のあ ることでは、話もはずみますし、楽しいですよね。

友達関係を育てる会話のポイントは、一方的にならない、ということです。コミュニケーションが上手くとれると楽しいですが、それは会話のなか に、「質問する」「聴く」という要素がふくまれていることで成り立ちます。「聴く」ことは、会話のキャッチボールの出発点です。日々生活していれ ば、喜怒哀楽、いろいろなことがあります。いろいろなことを学んだり見聞きしたりします。会話の材料にはこと欠きません。「最近どう?」「あの漫 画読んだ?」など、質問の材料は山のようにあります。友だちって、おたがいがおたがいのことに関心をもち、つながり続けていくことだと思います。 おたがいの近況や気持ちを聴きあう関係が、信頼関係を育てていくのではないでしょうか。ぜひ多くのすてきな出会いを楽しんでみてください。