長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

マルクスのまなざしをもって

きのう(21日)は、岡山県学習協の新春学習会でした。
「『賃金、価格および利潤』を読もう」をテーマに、
石川康宏神戸女学院大学教授が2時間語りつくしの講演。

参加は40名で目標には遠くおよばすでしたが、
半数が20代・30代のわかもので、
労働組合幹部の方もたくさん参加していただき、
次につながる学習会となりました。

それにしても、石川先生のお話は、
じつに根本的で、知的刺激に満ちておりました。

いまなぜマルクスを読むのか、
『賃金、価格および利潤』の解説、
その現代的な補足(これがけっこうおおきかった)。

参加されたみなさんも、大満足であったようです。

「学ばなきゃ!」とわかものたちも
おおいに刺激を受けていたので、
次の機会をつくるべく、あれこれ考えていきたいです。


以下、参加者の感想です(一部)。

■マルクス、ちゃんと読まないと労働組合の
旗は振れないぞ、と改めて思いました。(50代)

■「マルクスのまなざしをもって分析する」
という最後の言葉につきると思いました。
「万国の労働者団結せよ」を今こそ。(50代)

■「収入+社会保障-税金-社会保険料」。
シンプルな図ですが、自分のことだけ、自分の
豊かさ幸せだけを求めることは不可能で、広い
視野と闘いが必要なんだとフに落ちました。
なぜ労働組合が労働条件改善以外のことにも
取り組まないといけないのか、すっきりしました。
(20代)

■頭フル回転でした。難しかったですが、濃くて
実りある内容でした。「マルクス」解説にあわせて
日本の労働運動の流れと日本人がなぜ政治に
無関心なのか(政治的未成熟)が良く分かった。
とても楽しい内容でした。(30代)

■資本主義社会の歴史や限界にきている原因が
とても分かりやすく理解することができた。
マルクスの理論についてもって深く学び、将来
日本がどのような道を進むべきなのか考えて
いきたい。(20代)

■マルクスのまなざしで現代社会を分析し、
それを発展させて、未来社会のあり方を模索し、
変えていくことの大切さを確認できました。(50代)

■日頃、不勉強なもので、ついて行けるか
不安でしたが、とても勉強になりました。
労働者って本当に弱者だと痛感する一方、
社会全体を変えていける力、原動力になり
得る者であることも、感じることができました。
(40代)

■「未来社会は今ある社会がはらんでいる。
資本主義社会の中に次なる社会への条件が
含まれている」という指摘にグッときました。
労働者の団結の必要性、労働者分断を乗り
越える大きな構えの提示にグッときました。
あらためて学ぶ意欲にガソリンを入れられた
気持ちです。(30代)

■楽しかったです。同じ話を2回、3回・・・と聞き
たいと思いました。価格、価値、労働力と剰余
労働時間、剰余価値の所が興味深く、もっと深く
理解したいです。学習の意欲がわく講義でした。
ありがとうございました。(20代)

■マルクスの思想のような目で21世紀の発展を
分析する必要があるということ。今の労働者は
生活水準を豊かにするために、労働者どうし団結し、
資本家や今の誤った政府と闘っていくことが大切
だと気づきました。ありがとうございました。
何回でも聞きたい講演でした。(30代)

■マルクスを読もうとしなかった自分をもった
いなく思いました。働きすぎて死んでしまう社会
ではいけないし、新しい社会を求める力を広げたい。
だから、まずは本を買って帰ります。(30代)