報告遅くなりましたが、
19日(木)に、岡山県学習協主催
「核ZERO講座」の最終講義(第5回目)がありました。
テーマは、「核兵器廃絶のため、今何が必要か」
ということで、10名の参加でした。
講義後、参加者で感想交流をし、
講座全体のふりかえりもしました。
フレッシュなNPT参加者の感想もあり、
内容的にはとても充実した講座になったと思います。
以下、
第5講義の内容項目を紹介します。
*核保有国の論理「核抑止力」論を考える
・「核使用準備」発言―ロシアのプーチン大統領
・他の地域ではどうか
・核抑止力論とは何か
*核兵器の禁止・廃絶をめぐる国際情勢
・NPT再検討会議の歴史を振り返る
・核抑止力論を乗りこえる決定的力は、
被爆の実相普及と国際世論による包囲
・情勢の進展―さまざまなレベルでの核廃絶の取り組み
・「人道的アプローチ」の急速な広がり
・核兵器禁止条約をつくろうとする、大きなうねり
*日本政府がイニシアチブを発揮することが運動を加速させる
・唯一の被爆国の役割はきわめて大きいが・・・
・「核の傘」に依存し続けている日本政府の態度
・日本が変われば世界が変わる
*2015年の活動と課題
・第9回NPT再検討会議
・NPT後の活動、運動の節目
・私たちにしかできないことがある
*核廃絶のための活動の難しさと楽しさ
・自分なりの方法で、まわりに伝えていこう
・平和運動で、未来をひらく
以上。
講義の感想文です(一部)。
■核抑止力論を乗りこえる力は被爆の実相普及と
それぞれの国で核廃絶の世論を広げることなんだ!
核抑止力論は「おどし」なんだ! 相手の上をいく
迎撃能力がいるんだ。増えるじゃないか! と思い
ました。いけないな、そんなの。
■被爆の日本が米国の影に隠れているのはおか
しいです。前に立つのがあたり前・・・。2枚舌で
国際社会の運動の足を引っぱってる? なんなん
ですか?・・・。もう最低ですね。これまでの態度を
変えて本気で動き出すことを願っています。その
ためには、日本政府を動かすために、もっともっと
人道的アプローチをしていくことはとても大事なん
ですね。署名は世界を動かす力があるんですから・・・。
■情勢がよくわかって良かったです。ただただ
「日本政府」に失望しました。NPTに参加するので
すが、国連で訴える前に、日本政府に訴えなければ?
と思ってしまいます。2020年が楽しみです。
■核兵器を廃絶するために、日本の役割が大切
なのが改めて痛感しました。国連やNPTで、日本の
政府代表が「核兵器の被害者は人間として生きる
ことも死ぬことも許されない!」と心から訴えることで
ほんとに前に進めそうな気がする。
【核ZERO講座全体を受講しての感想も紹介します】
◆NPT参加にあたって良い学習になりました。
◆ためになりました。しんどい思いもしましたが、
いろいろ考えるひきがねになると思います。
◆被爆体験を勉強できてとてもよかったです。
◆被爆国の日本に生まれたからには、知らないと
いけなかった。知っておかないといけなかった事
かもしれませんが、2回、3回目の講座は本当に
きつかったです。知りたくなかったなあという感情も
湧きました。でも、この事実を知り、伝えていかなけ
ればならないことなんだと思った。平和は私たちが
つくっていかないと歩いてはこないですからね。
◆NPTに参加するために、この核ZERO講座に
参加してとても勉強になりました。日本が根本から
変わっていけばよいなと思います。この講座に
来なければ、本当に無知で無意味な参加者に
なっていたかもしれません。微力ですが、頑張って
いきたいと思います。ありがとうございました。
わかりやすかったです。
◆講義後の感想が新鮮でよかった。話を聞いて、
意識が変わったという感想とかが、仲間の広がり
を感じられた。
◆5回の核ZERO講座、ほんとに勉強になりました。
被爆の実相、核ゼロ運動をこの講座で深く知る
ことができました。NPTニューヨーク行動に向けて、
学んだことを活かしていきたいと思います。日本
政府が態度を変え、核廃絶の世界の先頭に立って
いかなければ、前進が難しいと感じました。あり
がとうございました。