『シングルマザーをひとりぼっちにしないために
~ママたちが本当にやってほしいこと』
(シンママ大阪応援団編/芦田麗子監修、日本機関紙出版センター、2017年7月)
を読み終える。
良書。たくさんの人に読んでほしいです。
シングルマザーの語りを通じて社会問題が浮き上がります。
そしてシンママ応援団の支援のあり方、
具体的な活動が素晴らしいです。
FB友達でもある大阪社保協の寺内さんがシンママさんから
届くメールを頻繁に紹介されてますが、いつもジーンとなります。
当事者の生の声を伝えることの大事さ。
それは本書でも感じました。
でも当事者が言葉を発するのって、とっても難しいんです。
勇気や覚悟って、個人的なものじゃなくて
共同性に支えられるんだなと改めてわかります。
監修の芦田さんの言葉で印象に残ったもの。
「私はDV被害者の支援をやっていた時から、人には
『強い人』と『弱い人』がいるのではなく、『元気
で頑張れる時』と『しんどくて頑張れない時』があ
るだけではないかと思います。頑張れない時は無理
して頑張らずに、いろんな人に助けてもらう。元気
になって余裕ができた時には手を差し出す。だから、
『支援する側/される側』という関係ではなく、『今
は支援してほしい/今は支援できる』と状況に応じて、
変化できる関係になったら良いなと思っています」(91P)